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雑草を堆肥にするデメリットと失敗しない作り方のコツ

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雑草を堆肥にするデメリットと失敗しない作り方のコツ

「あなたの良かれと思った草の再利用が、庭を完全に破壊する原因かもしれません。」

こんにちは。庭と暮らす、日々のこと、運営者の「ゆう」です。抜いた草の処理にお悩みではありませんか。せっかくなら土の栄養にしたいと考える方も多いはずです。

でも、生ごみのような悪臭が出ないか不安ですよね。害虫が湧いたり、腐ったりするリスクも気になります。後から雑草の種が芽を出す失敗もよく耳にします。

この記事では、そんな不安を解消するポイントと対策をまとめました。失敗しないコツを知って、厄介な草を最高の資源に変えましょう。

この記事でわかること
  • 雑草を肥料にする際に起こりやすい失敗の原因と対策
  • 悪臭や害虫の発生を防ぐ具体的な管理のコツ
  • 発酵をスムーズに進めるための副資材の選び方と割合
  • 完成した土を安全に使うためのポイントと注意点
目次

雑草を堆肥にする際のデメリットとは

雑草を堆肥にする際のデメリットとは

草取りをした後の草を、そのまま土に混ぜていませんか。あるいは、ただ庭の隅に山積みにしているだけでしょうか。実はこれ、さまざまなトラブルの引き金になってしまうのです。

まずは、どんな失敗が起こりやすいのかを見ていきましょう。初心者が陥りやすい、知っておくべき重大なリスクを整理します。正しい知識を持つことが、失敗を防ぐための第一歩になりますよ。

悪臭や臭いが発生する失敗要因

「ご近所からクレームが来るほどの、強烈な腐敗臭に悩まされるかもしれません。」

ご自宅で土作りをしようと挑戦する方は、とても多いです。しかし、一番の挫折ポイントになりやすいのが悪臭問題です。本当に強烈な生ゴミのような臭いが、発生することがあるのです。この臭いは、誰にとっても非常に不快なものですよね。

本来、正しい発酵が進めば悪臭は気になりません。酸素がたっぷりある状態で、微生物が元気に活動するからです。この良い状態なら、森の土のような穏やかな匂いでおさまります。悪臭が出るのは、作り方に決定的なミスがある確実な証拠なのです。

酸素不足が招く嫌気性分解の恐怖

抜いた草を、容器にぎゅうぎゅうに詰め込みすぎていませんか。あるいは、水分が多すぎてドロドロになっていませんか。実はこれ、堆肥の中が深刻な「酸欠状態」になっているサインです。酸素がないと、有益な微生物は呼吸できずに死んでしまいます。

すると、酸素を嫌う別の悪い微生物が急激に増え始めます。これがいわゆる「嫌気性分解」と呼ばれる、恐ろしい腐敗状態です。この状態になると、強烈な酸っぱい臭いが大量に発生します。さらに、硫黄のような有毒なガスまで出てくる危険性があるのです。

水に沈める方法はハイリスク:
雑草の種を水に沈めて完全に腐らせる方法も一部で紹介されています。しかし、これは意図的に酸素をなくす非常に危険な行為です。どうしても強い悪臭が出やすくなるので、絶対に避けてください。

住宅密集地で悪臭を放つと、ご近所迷惑に直結してしまいます。ご近所トラブルは、絶対に避けたい深刻な問題ですよね。だからこそ、嫌気性の腐敗は絶対に未然に防がなければなりません。失敗を避けるためには、まずこのメカニズムを知ることが重要です。

また、悪臭が発生している土は植物にも甚大な悪影響を与えます。未熟な状態のまま使うと、植物の根を激しく傷めてしまうからです。臭いは「まだ使ってはいけない」という危険信号でもあります。絶対にそのまま花壇や畑に混ぜ込まないでくださいね。

害虫や虫を引き寄せるリスク

「土の中から、ウジャウジャと巨大な幼虫が這い出してくる恐怖の光景。」

発酵が中途半端な未熟な状態の土は、非常に危険な存在です。特定の害虫にとって、絶好の隠れ家になってしまうからです。さらに、彼らにとって栄養満点のご飯の場所でもあります。虫が苦手な方にとっては、まさに悪夢のような状態ですよね。

コガネムシの脅威と植物への甚大な被害

特に気をつけたいのが、夏場に飛んでくる厄介なコガネムシです。彼らの成虫は、発酵途中の特有の匂いに強く誘われてやってきます。そして、未熟な堆肥周辺の柔らかい土の中に潜り込むのです。そこに、数え切れないほどのたくさんの卵を産み付けてしまいます。

孵化したコガネムシの幼虫は、本当に厄介で恐ろしい存在です。土の中に長期間潜伏し、堆肥の有機物をムシャムシャと食べ続けます。それだけでなく、近くに植えた大切な花の根っこまで食べるんです。太い根も細い根も、あっという間に完全に食い尽くされてしまいます。

突然の枯死は根の食害かも:
ある日突然、元気だった植物がしおれて枯れてしまったら要注意です。土の中にコガネムシの幼虫が大量に潜んでいる可能性が高いです。未熟な堆肥を使うのは、本当にリスクが高い危険な行動なんですよ。

根を失った植物は、水分や養分を一切吸収することができません。そのまま地上部が萎れて、最終的には完全に枯死してしまいます。せっかく育てた植物が全滅するのは、あまりにも悲しすぎますよね。これを防ぐには、完熟するまで絶対に土に混ぜないことです。

完全に熟成した堆肥からは、害虫を誘引する嫌な臭いはしません。虫を寄せ付けないためにも、焦らずじっくり待つのが一番確実です。過去に失敗した土を再利用する時も、必ず目の細かいフルイにかけてください。目視で巨大な幼虫を取り除いてから使うのが、安全な鉄則です。

雑草の種が残り再び生える問題

「草を減らすために作った堆肥が、庭中に雑草の種をばらまく最悪の事態に。」

抜いたばかりの青々とした草には、見えない危険が潜んでいます。まだ発芽していない強靭な種が、無数に隠れているのです。これをそのまま土に混ぜてしまうのは、本当に恐ろしい行為です。草を減らすはずが、自分で種まきをしているのと同じだからです。

自然の生命力とミミズコンポストの落とし穴

自然の植物の生命力って、本当にたくましくて驚かされます。ちょっとやそっとのダメージでは、雑草の種は絶対に死にません。土の中で腐るどころか、条件が揃うと一斉に芽を出し始めます。庭中に雑草が広がり、手入れが何倍も大変になってしまいます。

この恐ろしい悲劇を防ぐには、種を完全に退治するしかありません。近年、生ごみ処理でミミズコンポストがとても人気を集めていますよね。しかし、雑草の堆肥化にはあまりおすすめできない方法なんです。なぜなら、ミミズを使った分解は「常温」で進んでしまうからです。

雑草の強靭な種をやっつけるほどの高い熱が、一切発生しません。種を発芽できないようにするには、微生物の発酵熱が絶対に必須です。内部の温度をしっかりと上げて、熱で確実に退治する必要があります。(出典:農研機構『雑草種子の生存に及ぼす牛の消化作用と堆肥の発酵温度』

熱と水分のダブルパンチ:
乾燥した状態だと、種は熱に対して意外と強い抵抗力を持ちます。適度な水分を含んだ状態で高温にさらすことで、初めて種は完全に死滅します。まさに高温サウナのような過酷な環境を作り出すことが重要なのです。

堆肥化の過程で、いかに高温状態をキープするかが勝負の分かれ目です。種さえ死滅させれば、安心して花壇や畑に使うことができますよ。雑草を原料にするなら、この温度管理は絶対に避けては通れません。後々の果てしない草むしり地獄を避けるためにも、徹底して温度を上げましょう。

未熟状態が招く窒素飢餓の危険性

「栄養を与えるつもりが、大切な植物を深刻な栄養失調で餓死させてしまいます。」

少し専門的な難しい言葉になりますが、ぜひ知っておいてほしい現象があります。それが植物の成長にとって深刻なダメージとなる「窒素飢餓」です。これは土の中の栄養バランスが完全に崩壊してしまう、恐ろしい現象です。植物がみるみる弱っていく原因の多くは、実はこれなんです。

土の中で起こる壮絶な栄養の争奪戦

分解が十分に進んでいない未熟な草を、直接土に入れるとどうなるでしょうか。枯れた硬い草などは、炭素という成分を非常に多く含んでいます。これをエサにして、土の中の微生物たちが一気に爆発的に増殖します。しかし、微生物が生きるためには炭素だけでなく「窒素」も必要です。

土の中の役割窒素飢餓時の悲惨な結果
土壌微生物猛スピードで増殖し、土中の窒素(栄養)を全て奪う
農作物・植物栄養を奪われ、窒素を一切吸収できず栄養失調になる

草の中のわずかな窒素だけでは足りず、微生物は土の窒素まで横取りします。植物用の大切な栄養を、微生物が根こそぎ奪い取ってしまうのです。 この争奪戦において、植物の根の吸収力は微生物には到底敵いません。結果として、肝心の植物が極度の栄養失調に陥ってしまいます。

作物が窒素飢餓になると、光合成に必要な葉緑素が作れなくなります。下の方の葉っぱから徐々に色が薄くなり、やがて黄色く変色します。成長は完全にストップし、そのまま放置すれば確実に枯れ落ちてしまいます。植物の根っこを傷めるだけでなく、土を根本から破壊する行為です。

防ぐには、土のようにサラサラの完熟状態になるまで待つのが一番です。どうしても未熟なまま使う場合は、石灰窒素などの肥料を補給します。しかし、これは高度なテクニックが必要なので初心者にはおすすめしません。まずはしっかり発酵させてから使うことを、強く心がけてくださいね。

土壌伝染性の病気を広げる懸念

「たった一枚の病気の葉が、花壇全体の植物を全滅させるバイオテロを引き起こします。」

雑草を処理する際にもうひとつ厄介なのが、病原菌の深刻な問題です。草取りの時に、病気にかかった葉っぱや根っこを一緒に混ぜていませんか。実はこれ、病原菌を自ら大切に培養しているのと同じ恐ろしい行為なのです。次に植えた植物に病気をうつしてしまう、巨大なリスクが潜んでいます。

強靭な病原菌は乾燥と低温を生き抜く

特にアブラナ科の野菜によく見られる「根こぶ病」などの菌は強力です。これらの病原菌は、乾燥した状態だと非常に熱に強く、なかなか死にません。ただ気温が高いだけでは、休眠状態に入ってじっと耐え忍ぶだけなのです。病原菌を持ったままの堆肥は、もはや危険な時限爆弾のようなものです。

病原菌を確実に仕留める条件:
単なる高い温度だけでなく、「適度な水分」の力が絶対に必要になります。湿った状態で高温になることで、菌の細胞が確実に破壊されます。そして完全に病原力を失って、死滅させることができるのです。

水分調整が重要視されるのは、発酵をスムーズに促すためだけではありません。まるで蒸し焼きのような状態を作り出し、病原菌を殺菌する目的もあるのです。温度と水分の管理を少しでも怠れば、病気は確実に生き残り続けます。その危険な堆肥を撒くことで、自ら広範囲に病気を蔓延させてしまいます。

次に植えた元気な苗まで、次々と病気に感染して倒れていくのは悲惨です。リスクを最小限に抑える鉄則は、不自然に枯れた怪しい草を絶対に入れないこと。少しでも病気の疑いがある植物は、迷わず可燃ごみとして処分してください。それがあなたの大切な庭を守る、最強の防衛策になりますよ。

また、除草剤などの農薬を散布した直後の雑草も絶対に避けるべきですね。残留した化学成分が、有用な微生物まで完全に殺してしまうからです。発酵が完全にストップしてしまう深刻なデメリットに直結します。出どころが不明な草は使わないのが、安心安全な土作りの基本です。

雑草の堆肥化が持つデメリットの克服法

雑草の堆肥化が持つデメリットの克服法

ここまでたくさんの怖い話ばかりしてしまいましたが、どうか安心してください。これらのデメリットは、微生物の働きを少し手助けするだけで解決できるんです。

ここからは、失敗しないための具体的なアプローチと手順をご紹介します。正しい知識を持てば、誰でも簡単に良質で安全な堆肥が作れますよ。

米ぬかと土を混ぜて発酵を促進

「雑草だけを山積みにして放置しても、一生良質な堆肥は完成しません。」

刈り取った草だけで発酵させようとすると、とてつもない時間がかかります。しかも、途中で嫌気性の腐敗を起こして失敗する確率が非常に高いのです。そこで私が強くおすすめしたいのが、身近な副資材を活用するテクニックです。「米ぬか」と「普通の土」を一緒に混ぜるだけで、劇的に変わります。

発酵の爆発的な着火剤となる米ぬかパワー

米ぬかは精米の際に出る不要物ですが、実は栄養の宝庫でもあります。容易に分解される糖質や良質なアミノ酸、ビタミン類を豊富に含んでいます。これが休眠していた微生物を一斉に目覚めさせる、強力な着火剤になります。微生物にとっての大好物なので、一気に活動が活発になって熱を出します。

そして、普段使っている庭の自然な土を混ぜることも非常に重要です。土の中には、最初から数え切れないほどの多様な土着微生物が存在します。これを混ぜることで、堆肥内に強力なエコシステムを素早く構築できるのです。さらに、急激な環境変化を和らげてくれるクッションの役割も果たします。

最強の黄金比率:
「雑草:米ぬか:土 = 1:1:1」くらいのボリューム感を目安に混ぜ合わせます。重量で正確に測る必要はなく、バケツでの目分量で全く問題ありません。これだけで、とてもスムーズに強力な発酵が立ち上がりますよ。

この黄金比のブレンドを行うだけで、難しい仕込みはほぼ完了と言えます。わずか数日で驚くほど温度が上昇し、力強い発酵がスタートするはずです。鶏糞なども使えますが、強烈な匂いが出やすいので初心者にはおすすめしません。匂いがマイルドで手に入れやすい米ぬかが、圧倒的に扱いやすいですね。

もし米ぬかが手に入らない場合は、ホームセンターを活用してみてください。市販の安価な発酵促進剤を購入して代用することも、もちろん可能です。最初から無理をせず、便利なアイテムに頼るのも長続きする秘訣かなと思います。ぜひ、自分に合った無理のないペースで気軽に挑戦してみてくださいね。

正しい作り方と切り返しの重要性

「この泥臭い作業をサボった瞬間、あなたの堆肥は悪臭を放つゴミに変わります。」

完璧な黄金比でブレンドしても、そのまま放置してはいけません。嫌な臭いを防ぎ、良い土にするための最大のコツが存在するのです。それが「切り返し」と呼ばれる、定期的に全体をかき混ぜる作業です。このひと手間を惜しむと、すぐに嫌気性分解が始まって悪臭の原因になります。

新鮮な酸素を送り込み腐敗を完全にブロックする

切り返しの目的は極めてシンプルで、内部に新鮮な空気を送り込むことです。好気性の微生物は、私たちが呼吸するのと同じように大量の酸素を必要とします。 発酵が活発に進むと、堆肥内部の酸素はあっという間に消費されて消え去ります。酸欠状態こそが、あの恐ろしい腐敗と悪臭の直接的な引き金になるのです。

定期的にスコップなどを使って、堆肥の山全体を大きく上下に混ぜ合わせます。外側の乾燥した冷たい部分と、中心部の熱い部分を入れ替えるのがコツです。これにより全体のムラがなくなり、均等に分解されて上質な土へと変わっていきます。仕込んだ直後は発酵が激しいため、数日に1回は全体を大きく混ぜましょう。

細かく刻んで分解スピードを上げる:
草をそのままの長さで入れるのは避けてください。ハサミや草刈り機で、できるだけ細かく刻むことが重要です。細かくすればするほど、微生物が圧倒的に取りつきやすくなります。結果的に、分解のスピードが格段に早くなりますよ。

長いままの草を入れると互いに絡み合い、後からの切り返し作業自体が困難になります。スコップが入らず、途中で心が折れてしまう原因にもなりかねません。最初の段階で数センチに細断し、植物の細胞壁を物理的に破壊しておきましょう。これが、後々の作業を劇的に楽にするための賢いポイントですね。

切り返しは重労働ですが、発酵の熱を直接感じられる楽しい工程でもあります。湯気が立ち上るのを見ると、微生物が頑張ってくれていると実感できますよ。表面に白いカビが発生しても、有用な放線菌なので全く問題ありません。カビごと内側に混ぜ込み、さらに発酵を力強く加速させていきましょう。

水分調整で嫌気性の腐敗を防ぐ

「手で握って水が滴るようなら、その堆肥作りはすでに完全に失敗しています。」

切り返し作業と並んで、成否を決定づけるのが「水分のコントロール」です。水分が多すぎても少なすぎても、微生物はうまく働くことができません。一般的な雑草は、刈り取った直後だと非常に多くの水分を含んでいます。そのまま積み上げると、自重で潰れてベチャベチャのヘドロ状になりがちです。

理想の水分量は手で握れるハンバーグ状態

逆に、完全に乾燥して枯れた草ばかりでは、カラカラで微生物が活動できません。最も発酵が進みやすい理想の水分量は、おおよそ約60%と言われています。目安としては、「手でぎゅっと握って、少し固まるけれど水は滴り落ちないくらい」です。ハンバーグのタネを作る時のような、あの絶妙なしっとり感がベストかなと思います。

もし、指の間から水がポタポタと滴り落ちるようなら、それは明らかに水分過多です。水分が多すぎる状態を放置すると、隙間が水で完全に埋まってしまいます。どんなに一生懸命切り返しをしても、空気が全く中に入らなくなってしまうのです。結果として嫌気性の腐敗が急速に進み、取り返しのつかない悪臭地獄に陥ります。

水っぽくなってしまった時の緊急対応:
ドロドロになって強烈な悪臭を放ち始めたら、すぐに乾いた素材を追加してください。細かくちぎった新聞紙や段ボール、赤玉土などが水分を吸ってくれます。しっかりかき混ぜて空気が通るようになれば、数日で嫌な臭いはおさまるはずです。

逆にパサパサで崩れてしまう場合は、ジョウロで少しずつ水を足してあげましょう。水分が適正になれば、眠っていた微生物が再び活動を開始して熱を出します。屋外で管理する場合は、長雨によって一発で腐敗してしまう危険性があります。雨水が入らないように、必ずブルーシートなどで上からしっかりと覆っておきましょう。

ブルーシートは雨を防ぐだけでなく、発酵熱を内側に閉じ込める保温効果もあります。水分と温度を意図的に操ることが、失敗しないプロフェッショナルへの第一歩です。最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か泥遊びのように触っているうちにコツが掴めます。ぜひ、手の感触を頼りにベストな水分量を探り当ててくださいね。

発酵温度を上げて種や病原菌を死滅

「素手を突っ込めないほどの圧倒的な高熱。これこそがすべての悪を浄化する炎です。」

これまでのステップを順調にクリアすれば、内部で劇的な変化が起こります。爆発的に増えた微生物の激しい呼吸によって、すさまじい熱が生まれるのです。早ければ仕込みから3日目で、内部の温度は急上昇を開始してホカホカになります。冬場の寒い時期でも、スコップを入れると真っ白な湯気が立ち上るほどです。

目指すは60℃以上の超高温サウナ状態の維持

雑草の種や病原菌をやっつけるためには、内部の温度をさらに上げる必要があります。目標は、ズバリ「60℃以上」の高温状態にまで堆肥全体を引き上げることです。そして、この高い温度を数日間(できれば2日〜3日以上)キープし続けます。この圧倒的な熱エネルギーが、厄介な雑草の種の発芽能力を完全に奪い去ります。

同時に、植物に悪影響を及ぼす恐ろしい土壌病原菌も確実に死滅させることができます。もし数日経っても温度が上がらない場合は、何かの条件が欠けているサインです。水分が足りないか、エネルギー源となる「米ぬか」が不足している可能性が高いですね。少し足して様子を見ながら、切り返しを行って新鮮な空気を入れてみてください。

対象となる脅威死滅・不活化に必要な条件
一般的な雑草の種子60℃以上の温度を数日間連続で維持する
土壌伝染性の病原菌適度な水分と高温の「蒸し焼き状態」を維持する
害虫の卵や幼虫発酵熱による高温と、未熟な有機物の完全な分解

堆肥の山の外側は冷気に触れるため、どうしても温度が上がりにくい性質があります。だからこそ「切り返し」で、外側を熱々の中心部へと定期的に移動させるのです。大腸菌などの人畜共通感染症リスクを減らすためにも、この熱処理は絶対に必須です。十分に温度が上がりきり、その後自然と冷めてくれば第一段階は無事にクリアとなります。

そこからさらに数ヶ月ほど寝かせて、土のようにサラサラになる「完熟」のステップへ進みます。完全に熟成させることで、植物にとって極めて安全で栄養満点な土へと生まれ変わります。人間の勘に頼るだけでなく、地温計を深く差し込んで温度を毎日チェックすると安心ですよ。数値で目に見えるようになると、堆肥作りが実験みたいでさらに楽しくなりますね。

雑草堆肥作りのよくある質問(ぶっちゃけQ&A)

雑草堆肥作りのよくある質問(ぶっちゃけQ&A)
ビニール袋に雑草を入れて放置するのはダメですか?

絶対におすすめしません!正直キツイです(笑)。
手軽だからって黒いゴミ袋に草を詰めて日向に放置する処理方法、よく聞きますよね。私も過去に「これなら楽勝じゃん!」とやってみたことがあるんですが、水分調整をミスって中が酸欠になり、ただの「強烈な悪臭を放つドロドロのヘドロ」が爆誕しました。袋を開けた瞬間のあの臭いといったら…ご近所の目が気になって冷や汗が出ましたね。定期的な切り返し(かき混ぜ)の手間を省きたいなら、無理せずいっそ潔く燃えるゴミに出しちゃいましょう!

種がたっぷりついた雑草も堆肥に混ぜて平気?

発酵熱で死滅するとは言われていますが、自分なら迷わず捨てます。
本編でも書いた通り、60℃以上の高温を数日キープできれば種は死滅します。でも、実際に温度計を挿して隅々まで毎日チェックするのって、結構ハードル高いんですよね。もし温度が上がりきっていなくて、春になってから自慢の花壇から雑草が大量発生したら絶望しかありません(笑)。私はリスクを避けるため、明らかに種が熟している草や、病気っぽい草を見つけたら、最初から堆肥のメンバーから外してゴミ袋へ直行させてます。

米ぬかが手に入らない時はどうすればいいですか?

近所のコイン精米機を探すか、市販の発酵促進剤に頼るのが吉です。
「米ぬかなしで、土と草だけで発酵しないの?」って思いますよね。実際に土だけで積んでみると、発酵の立ち上がりが信じられないほど遅くて、完成する前にこちらの心が折れそうになります。米ぬかはスーパーの漬物コーナーでも買えますが、田舎だと近所のコイン精米機に「ご自由にどうぞ」ってタダで置いてあることも多いんですよ。どうしても見つからない時は、ホームセンターの肥料コーナーで数百円で売ってる「コーランネオ」などの発酵促進剤を買って、サクッと解決しちゃいましょう!

雑草を用いた堆肥作りのデメリットまとめ

「厄介者の雑草は、正しい科学の知識で、お金で買えない極上の肥料に変わります。」

いかがでしたでしょうか。雑草から堆肥を作る道のりは、決して平坦ではありません。悪臭の発生、害虫の誘引、窒素飢餓のリスクなど、恐ろしいデメリットが存在します。「抜いた草を土に混ぜるだけ」という安易な認識は、今すぐ捨てていただく必要があります。雑草の堆肥化は、微生物の生態系を厳密に管理する立派な科学プロセスなのです。

手間と愛情をかけた分だけ土は必ず応えてくれる

トラブルの原因のほとんどは、酸素不足や水分過多といった初歩的な管理ミスです。米ぬかなどを活用して初期の温度をしっかり上げ、空気をたっぷり含ませましょう。この基本さえしっかりと守り抜けば、悲劇的なトラブルは完全に防ぐことができます。完熟した雑草堆肥は黒褐色になり、森のような心安らぐ香りを放つようになります。

この完熟状態になれば、雑草の種も病原菌の心配も一切なくなるので安心してください。完成した堆肥を土にすき込めば、有益な生物が爆発的に増えてくれます。そして、植物の根が育ちやすいフカフカの団粒構造を作ってくれる、素晴らしい味方になります。手間をかけた分だけ、必ずあなたのお庭を豊かにしてくれる最高の土壌改良材の完成です。

※本記事の温度や割合のデータは一般的な目安であり、環境により発酵具合は異なります。

市販の資材や農薬の正確な情報は、各メーカーの公式サイトをご確認ください。

深刻なトラブルについては、お近くの園芸店など専門家にご相談ください。

当ブログでは一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

最初は失敗することもあるかもしれませんが、それもガーデニングの醍醐味の一つです。焦らず、微生物の働きをじっくり観察しながら、あなたのお庭にあった土作りを楽しんでみてくださいね。抜いた草を捨てるのではなく、命を循環させる素晴らしい体験になるはずです。ぜひ今日から、米ぬかを手に入れて小さなバケツから挑戦してみましょう!

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