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100均剪定バサミは使える?ダイソー・セリア比較と長持ち術

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100均剪定バサミは使える?ダイソー・セリア比較と長持ち術

「正直なところ、100円のハサミなんて『安物買いの銭失い』になるだけじゃないの?」
「大事な植物を傷つけたくないし、やっぱりホームセンターで高いのを買うべき?」

もしあなたがそう思っているなら、少しだけ待ってください。実は、その考え半分は正解ですが、半分は非常にもったいない誤解かもしれません。

こんにちは。庭と暮らす、日々のこと、運営者の「ゆう」です。

園芸を長く続けていると、必ず直面するのが「道具のコスト問題」ですよね。プロが使うような数千円、時には一万円近くする剪定バサミは、確かに素晴らしい切れ味です。でも、ちょっとした枯れ葉を切ったり、土で汚れた根っこを処理したりするのに、そんな高級品を使うのは少し気が引けませんか?

そんな時にふと目に入るのが、ダイソーやセリア、キャンドゥといった100円ショップの園芸コーナー。「たった100円(や200円)で買えるハサミなんて、どうせすぐ錆びてゴミになる」と敬遠している方も多いはず。しかし、近年の100均ツールの進化は目覚ましく、実は「用途さえ間違わなければ」最強のコスパを発揮する相棒になり得るのです。

この記事では、実際に私が各社のハサミを使い倒して分かった「リアルな実力」と、すぐにダメにしないための「メンテナンスの裏技」を徹底的に解説します。

この記事でわかること
  • 主要3社の剪定バサミのスペック比較と、それぞれの「得意・不得意」
  • 「ステンレス」と「鉄」の決定的な違いと、あなたに合う材質の選び方
  • 100均ハサミのポテンシャルを最大限に引き出す、具体的な使用シーン
  • 安全に保管するための、意外な「代用ケース」のアイデア
目次

100均の剪定バサミ徹底比較!おすすめはどれ?

100均の剪定バサミ徹底比較!おすすめはどれ?

「100均のハサミ」と一括りにされがちですが、実はお店や商品ラインナップによって、その設計思想やターゲット層は驚くほど異なります。「どれを買っても同じでしょ?」と思って適当にカゴに入れてしまうと、持ち帰ってから「あれ、握りにくい」「思ったより切れない」と後悔することになりかねません。

ここでは、私が実際に近所の店舗を回り、商品を手に取って比較検証した結果を詳しくシェアします。各社の「本気度」を知れば、売り場での見え方がガラリと変わるはずです。

ダイソーやセリアなど主要3社を比較

ダイソーやセリアなど主要3社を比較

まず、圧倒的な店舗数と商品展開力を誇るダイソーから見ていきましょう。ダイソーの園芸コーナーでひときわ目を引くのが、「100円(税込110円)」の枠を超えた高価格帯シリーズです。特に200円〜300円で販売されている「園芸万能ハサミ」や「ステンレス剪定鋏」は、明らかに100円の商品とは一線を画しています。

具体的には、グリップ(持ち手)の部分に滑り止めのラバー加工が施されていたり、バネの強度がしっかりしていたりと、「長く使うこと」を想定した作りになっています。また、刃の厚みも100円のものより肉厚で、力を入れた時に「グニャッ」と刃がたわむ不安感が少ないのが特徴です。ダイソーは「安さ」よりも「ホームセンターに迫る品質を、半額以下で提供する」という戦略を感じます。

一方、園芸愛好家の間で「渋い」「分かってる」と評価が高いのがセリアです。セリアの商品は、基本的に全品100円(税込110円)。そのため、ダイソーのような豪華なグリップやステンレスの大型モデルは少ないのですが、その代わりに「燕三条系」のサプライヤーが関わっていると思われる商品が並ぶことがあります。

特に注目なのが、昔ながらの黒い鉄製の剪定バサミ。見た目は無骨で飾り気がないですが、刃物の町・新潟県のメーカー(エコー金属など)が卸している商品は、100円というコストの制約の中で限界まで「刃物としての基本性能」を追求しているように感じます。「おしゃれさ」よりも「実用性」や「伝統的な形状」を好む方には、セリアのラインナップが刺さるはずです。

そしてキャンドゥ。こちらは他2社に比べると園芸用品の専有面積は狭い傾向にありますが、その分「迷わせない」ラインナップが特徴です。複雑な機構のハサミよりも、シンプルで軽量なステンレス製のハサミが多く、女性や「ベランダでちょっとハーブを切りたい」というライトユーザーには扱いやすいサイズ感が魅力です。

スクロールできます
ショップ商品の特徴・傾向おすすめユーザー
ダイソー200円~300円の高機能ラインあり ステンレス製の大型モデルが充実 グリップが握りやすい商品が多い数百円出しても「使いやすさ」を優先したい人 錆びにくい道具を求めている人 手が大きく、しっかり握りたい人
セリア伝統的な鉄製(刃物鋼・黒塗装)が主力 燕三条系サプライヤーの商品あり シンプルで無骨なデザイン「切れ味」を最優先したい人 道具の手入れ(油塗りなど)が苦にならない人 昔ながらの道具感が好きな人
キャンドゥ小ぶりで軽量なステンレス製 直刃(真っ直ぐな刃)のラインナップ室内観葉やハーブの収穫に使いたい人 重い道具が苦手な人

ステンレスと鉄など材質による違い

ハサミを選ぶとき、グリップの色や形で選んでいませんか? もちろん見た目も大切ですが、長く愛用できるかどうかを決める決定的な要素は、実はパッケージの裏面に小さく書かれている「材質」にあります。ここを見落とすと、「せっかく買ったのに一晩で錆びた!」なんて悲劇が起きてしまうんです。

100均の剪定バサミに使われている金属は、大きく分けて「ステンレス鋼」と「鉄(刃物鋼・炭素鋼)」の2種類です。それぞれの特性を「化学の授業」っぽくならずに、実際の使い勝手の面から分かりやすく解説しますね。

まず、ダイソーなどで主流となっている「ステンレス製」。これは、鉄にクロムという金属を混ぜて作った合金です。最大の特徴は、皆さんもご存知の通り「錆びにくい(Stain-less)」こと。水や植物の汁がついたままうっかり放置してしまっても、すぐには錆びません。これはズボラさん(私も含めて!)には非常にありがたいポイントです。

しかし、ステンレスには弱点もあります。それは、一般的な鉄の刃物に比べて「硬度が出しにくい」という点です。もちろん高級なステンレス刃物鋼なら話は別ですが、100均で使われるグレードのステンレスは比較的柔らかめ。そのため、硬い枯れ枝などを無理に切ろうとすると、刃が負けて欠けたり、切れ味がすぐに落ちたりする傾向があります。

対して、セリアなどで見かける黒いハサミ、つまり「鉄製(刃物鋼)」。こちらは、研げば研ぐほど鋭くなるポテンシャルを秘めています。炭素を多く含んでいるため非常に硬く、植物の繊維をスパッと断ち切る鋭さはステンレスを上回ります。

ですが、その代償として「猛烈に錆びやすい」という宿命を背負っています。特に植物の樹液(ヤニ)は酸性なので、切った後に拭かずに放置すると、数時間後には赤錆が浮いてくることも。黒い塗装は防錆のためですが、刃先(研いである銀色の部分)は無防備なので、そこから錆が侵食していきます。

💡 ゆうの結論:どっちを選ぶべき?

【ステンレスがおすすめな人】
・道具の手入れなんて面倒くさい!使ったらそのまま道具箱に入れたい。
・雨の日の翌日も外に置きっぱなしにしがち。
・切るのは柔らかい草花や、細い茎がメイン。

【鉄製がおすすめな人】
・「道具を育てる」感覚が好き。使用後に油を塗る時間を楽しめる。
・少しでも鋭い切れ味が欲しい。
・研ぎ直して長く使い続けたい。

100均は切れない?実際の切れ味

「100円のハサミなんて、どうせ紙も切れないようなオモチャなんでしょ?」

正直に告白すると、私も最初はそう思っていました。でも、実際に購入してパッケージを開け、庭のアイビーや伸びすぎた枝を切ってみた瞬間、その先入観は良い意味で裏切られました。「あれ? 普通に切れるじゃん!」と思わず独り言が出たほどです。

新品の状態であれば、100均の剪定バサミは想像以上によく切れます。直径5mm〜8mm程度の生木(生きている柔らかい枝)であれば、ほとんど抵抗なくサクッと切断できます。ビニール紐や肥料の袋などもストレスなく切れるので、開封直後のパフォーマンスとしては、数百円のホームセンターの安価なモデルと大差ないと言っても過言ではありません。

ただし、ここで重要なのが「切れ味の質」です。数千円するプロ愛用の「岡恒(オカツネ)」や「アルス」といった一流メーカーのハサミと切り比べてみると、その違いが指先に伝わってきます。

高級なハサミは、刃が薄く鋭利に研ぎ澄まされているため、細胞を潰さずに「スパッ」と切れます。切った感触もしっとりとしていて、まるでバターを切るようです。一方、100均のハサミ(特にステンレス製)は、刃に厚みがあり、刃の角度(ベベル)も鈍角気味です。そのため、切るというよりは「強い力で押しつぶしてちぎる」という感覚に近くなります。

「切れていればどっちでもいいじゃない」と思うかもしれませんが、実はこれ、植物にとっては大きな違いなんです。押しつぶされた切り口は細胞が壊れているため、そこから水が抜けたり、雑菌が入ったりしやすくなります。人間で言えば、鋭いカミソリで切った傷はすぐ治るけれど、擦りむいた傷は治りが遅いのと同じですね。

つまり、「切れるか切れないか」で言えば「切れる」のですが、「植物に優しい切れ味か」と問われると「うーん、ちょっと微妙かも」というのが正直な評価です。このあたりを理解して使い分けるのが、賢いガーデナーへの第一歩かなと思います。

用途別のおすすめ商品を厳選紹介

「じゃあ、結局100均のハサミは何に使えばいいの?」という疑問にお答えしましょう。植物へのダメージや切れ味の持続性を考えると、メインのハサミにするのは少し心許ないですが、「サブ機」や「特攻隊長」としては最強の働きをしてくれます。

私が最もおすすめしたい使い方は、「土に近い場所」や「根っこ」を切るための専用ハサミとして使うことです。

植え替えの作業中、鉢底から飛び出した根を切ったり、株分けのために土がついたままの根茎を切断したりするシーンってよくありますよね。この時、どんなに注意していても、刃が土の中の小石や砂粒を噛んでしまうことがあります。これを数千円の愛用のハサミでやってしまい、刃が欠けた時のショックといったら……!(経験者は語る、です。本当に泣きたくなります。)

でも、100均のハサミならどうでしょう。「まあ100円だし、刃こぼれしてもいいや」と割り切って、遠慮なくガシガシ使えますよね。この「精神的な余裕」こそが、100均ツールの最大のメリットなんです。

🌿 ゆうのリアルな使い分け術

私はこんな風に使い分けています。

  • 高級ハサミ(岡恒など): 大切なバラの剪定、果樹の枝、きれいに見せたい庭木の仕上げ。絶対に土には近づけない。
  • ダイソー「園芸万能ハサミ」: 観葉植物の植え替え時の根切り、肥料の袋の開封、支柱を束ねる麻ひもの切断、針金(ソフトワイヤー)のカット。
  • セリアの鉄製ハサミ: 庭に生えてきた強靭な雑草のカット、廃棄するために枝をゴミ袋に入るサイズに解体する作業。

また、意外と便利なのが「車載用」や「持ち歩き用」です。実家の庭の手入れを手伝う時や、お墓参りの時に「あ、ハサミ忘れた!」となることってありませんか? 100均のハサミを一本、車のダッシュボードや防災リュックに入れておくと、いざという時に本当に助かりますよ。

ケースやカバーの代用アイデア

100均の剪定バサミを購入して、家に帰ってから気づく最大の欠点。それは「ケース(サック)が付属していないこと」です。

刃がむき出しのまま道具箱に放り込むのは非常に危険です。探る時に指を切るかもしれませんし、他の道具とぶつかって刃が欠ける原因にもなります。特に100均のハサミは、閉じておくための「ストッパー(ロック)」が簡易的な樹脂製であることも多く、衝撃で勝手に開いてしまうことがよくあるんです。

「でも、100円のハサミのために千円もする革ケースを買うのは本末転倒だし……」

そう思いますよね。そこで私は、100円ショップの店内をくまなくパトロールして、シンデレラフィットする代用品を探してきました。正解は、意外にも園芸コーナーではなく「キャンプ用品」と「文具・工具」コーナーにありました。

おすすめ代用アイテム①:セリアのアウトドア用「はさみカバー」

最近の100均キャンプグッズの充実は目を見張るものがあります。セリアなどで売られている、革風(フェイクレザー)のハサミカバー。本来はキッチンバサミやトングを入れるためのものですが、一般的なサイズの剪定バサミならぴったり収まることが多いです。見た目も安っぽくなく、ベルト通しがついているタイプなら腰に下げることもできて本格的です。

おすすめ代用アイテム②:ダイソーの「マグネット付ハサミホルダー」

こちらは文具コーナーやキッチン収納で見かけるアイテム。裏面にマグネットがついているプラスチック製のホルダーです。これを物置の壁やスチールラックに貼り付けておけば、「定位置」が決まります。「あれ、ハサミどこ置いたっけ?」と庭を探し回る時間がなくなりますよ。

また、もしミシンが得意な方なら、履かなくなったジーンズの裾などをリメイクして自作するのも素敵ですね。100均の道具だからこそ、こういった工夫で自分好みにカスタムしていくのも楽しみの一つだと私は思います。

100均の剪定バサミを長持ちさせるメンテナンス

100均の剪定バサミを長持ちさせるメンテナンス

「100円のハサミだから、切れなくなったら捨てて新しいのを買えばいいや」

そう考えている方は多いかもしれません。確かに経済的な負担は少ないですが、実はほんの少しの手間をかけるだけで、100均のハサミは見違えるほど長持ちしますし、愛着も湧いてきます。何より、使い捨てにせずに道具を直して使うことは、植物と向き合う心構えとしても素敵だと私は思います。

ここでは、私が実践している「ズボラさんでもできる」メンテナンス術を詳しくご紹介します。これを覚えれば、100均ハサミだけでなく、将来高級なハサミを手に入れた時にも役立つ一生モノの知識になりますよ。

すぐ錆びる原因と簡単な対策方法

「昨日使って、ちゃんと水洗いして乾かしたはずなのに、朝見たら茶色い点々が……」

こんな経験はありませんか? 特にセリアなどの鉄製ハサミを使っていると、この「錆(サビ)のスピード」に驚かされます。なぜ、園芸用のハサミはこれほどまでに錆びやすいのでしょうか。

最大の原因は、雨水や水道水ではなく、植物が持っている「樹液(シブ・ヤニ)」にあります。多くの植物の樹液には、タンニン酸などの酸性成分が含まれています。これが金属の表面に付着すると、強力な酸として作用し、金属の防御膜を破壊して腐食させてしまうのです。そこに水分が加わることで、酸化反応が爆発的に進み、あっという間に赤錆が発生します。

つまり、単に「水で洗う」だけでは不十分なんです。ネバネバしたヤニは水では落ちにくく、刃の表面に残ったままになりがちです。そこで私が愛用している秘密兵器が、100円ショップの掃除コーナーで売られている「セスキ炭酸ソーダ」や「アルカリ電解水」です。

💡 なぜ「セスキ」が効くの?

理科の実験を思い出してください。「酸性」の汚れを落とすには、反対の性質を持つ「アルカリ性」で中和するのが一番です。
酸性のヤニ汚れに、アルカリ性のセスキ水をシュッと吹きかけると、化学反応(鹸化)が起きて、頑固な汚れが石鹸のように溶け出します。これをティッシュで拭き取るだけで、驚くほどピカピカになります。

具体的な毎回のルーティンは以下の通りです。

  1. 使用後、すぐにアルカリ電解水(またはセスキ水)を刃に吹きかける。
  2. 10秒ほど待って、浮いてきた茶色の汚れを古布やティッシュで拭き取る。
  3. 水分を完全に拭き取る。
  4. 最後に必ず「油」を塗る。(ここが最重要!)

油は、専用の刃物油でなくても、家庭にあるミシン油や、最悪の場合はサラダ油(酸化しやすいので長期保管には向きませんが一時的にはOK)でも代用可能です。油の膜を作ることで、酸素と水分を遮断し、錆を防ぐことができます。

刃物のメンテナンスについては、プロの農家さんも愛用している大手メーカーの解説も非常に参考になりますので、より詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
(出典:アルスコーポレーション『刃物のお手入れ・保管方法』

サビ取り消しゴムで汚れを落とす

「もう既に錆びて真っ茶色になってしまった……」という場合も、まだ諦めるのは早いです。そんな時に活躍するのが、ダイソーやセリアの工具コーナーにひっそりと置かれている隠れた名品、「サビ取り消しゴム」です。

見た目は砂消しゴムのようなブロック状のアイテムですが、中には研磨剤が練り込まれており、物理的に錆を削り落とすことができます。これの素晴らしいところは、液体クリーナーのような薬剤を使わず、ゴシゴシ擦るだけでみるみる錆が落ちていく「快感」を味わえる点です。

商品には「粗目(#60〜#80)」と「中目(#120〜#200)」、「細目」などの種類がありますが、園芸用ハサミの頑固な赤錆には、まずは「粗目」を選んでください。

サビ取り消しゴムの効果的な使い方

手順1:水をつける乾いたまま擦るのではなく、消しゴムの先端に少し水をつけます。こうすることで、削れた研磨剤と錆が混ざり合い、「スラリー(泥状の研磨液)」となって、より効率的に汚れを落とせます。
手順2:擦る錆びている部分をピンポイントで擦ります。力強く擦ると、消しゴムが削れて形が変わっていくので、刃の曲面に合わせるように削っていくのがコツです。
手順3:拭き上げ出た汚れをきれいに拭き取ります。この瞬間、銀色の地肌が見えると本当に感動しますよ!

⚠️ 絶対にやってはいけないこと

サビ取り消しゴムを使った直後の金属表面は、塗装や酸化被膜が剥がれて「活性化(裸の状態)」になっています。人間で言えば皮膚の角質を削り落としたような状態です。
このまま放置すると、空気中の湿気に反応して作業前よりも激しく、かつ急速に錆びます。
作業が終わったら、その場ですぐに油をたっぷりと塗って保護してください。この「事後処理」までがセットです。

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切れ味復活!100均砥石での研ぎ方

「最近、枝を切るときに『パチン』じゃなくて『グニュッ』という感触になる」「皮一枚残って切れない」

これは刃先が丸くなっている証拠です。100均のハサミは、高級品に比べて鋼材が柔らかいため、使っているとどうしても刃先が摩耗しやすい傾向にあります。でも、逆に言えば「柔らかいからこそ、初心者でも簡単に研げる」というメリットでもあるんです。

研ぎに使う道具も、もちろん100均で揃います。おすすめは「ダイヤモンドシャープナー」です。包丁用の四角い砥石は、剪定バサミのような複雑なカーブ(鎌のような形)をした刃を研ぐのには向きません。細長い棒状や、半円形をしたダイヤモンドシャープナーなら、刃の曲線に沿って動かせるので失敗が少ないです。

失敗しない「片刃研ぎ」の3ステップ

剪定バサミは、包丁と違って「片刃(かたば)」構造が基本です。これを理解せずに両面をガシガシ研いでしまうと、二度と切れなくなってしまうので注意してください。

ステップ1:表の「切刃(きりは)」だけを研ぐ

ハサミを開いて、斜めに角度がついている面(切刃)を確認します。この角度(ベベル)を絶対に変えないように、シャープナーを今の角度に合わせて当てます。
そのまま、刃元から刃先に向かって、円を描くように優しく擦ります。力を入れる必要はありません。シャープナーのザラザラが勝手に削ってくれます。

ステップ2:「カエリ(バリ)」を確認する

しばらく研いでいると、刃の裏側(平らな面)のフチに、金属の削りカスがめくれてザラザラとした引っかかりが出てきます。これを「カエリ」または「バリ」と呼びます。指で触って(切らないように注意!)このザラザラが全体に出ていれば、研げている証拠です。

ステップ3:裏面を「撫でる」

ここが一番のポイントです。裏面は絶対に角度をつけて研いではいけません。裏面は平ら(フラット)であることが命です。
シャープナーを裏面に「ペタッ」と平らに密着させ、優しく1〜2回だけ撫でて、先ほどのカエリを取り除きます。これで研ぎは完了です。

研ぐ頻度は?

「切れ味が落ちたな」と思ったらすぐ研ぐのが理想ですが、目安としては「庭木の手入れを一通り終えたら軽くタッチアップする」くらいの頻度でやると、常に最高の状態をキープできます。100均ハサミこそ、こまめなケアで性能を維持しましょう。

分解して手入れはできるのか検証

DIYが得意な方なら、「分解して、中のバネや噛み合わせ部分まで徹底的に掃除したい」と思うかもしれません。高級な剪定バサミであれば、中心の支点部分がボルトとナットで止まっていて、スパナで回せば分解できる構造のものが一般的です。

しかし、残念ながら100均の剪定バサミの99%は分解できません。

実際にダイソーやセリアの商品を確認してみると、支点の部分は「カシメ(リベット)」と呼ばれる、金属のピンを叩き潰して固定する方法がとられています。これは製造コストを下げるための仕様で、一度外してしまうと二度と元には戻せません。

「カシメの緩み」が寿命のサイン

分解できないことの最大のデメリットは、長く使っているとこのカシメ部分が徐々に緩んでくることです。
支点が緩むと、上下の刃の間に隙間ができます。すると、切ろうとした枝や葉っぱが、刃と刃の間に「挟まって」しまい、切れなくなります。紙を切ろうとして、紙がクシャッと折れて挟まるあの現象と同じです。

高級品ならナットを締め直せば治りますが、100均の場合は調整ができません。ハンマーでカシメ部分を叩いて締め直すという荒技もなくはないですが、調整が非常に難しく、動きが固くなりすぎて使い物にならなくなるリスクが高いです。

ですので、もし「研いでも全然切れない」「薄い葉っぱを挟んでしまう」という状態になったら、それは刃の問題ではなく構造的な寿命です。「今までありがとう」と感謝して、新しい100均ハサミに買い換えるタイミングだと割り切りましょう。

100均剪定バサミに関するよくある質問

100均剪定バサミに関するよくある質問
100均の剪定バサミで太い枝も切れますか?

商品にもよりますが、安全に切れるのは「直径8mm〜10mm程度」までが目安です。それ以上の太い枝や、乾燥してカチカチになった枯れ枝を無理に切ると、刃が欠けたりハンドルが折れたりする原因になります。太い枝には、同じく100均で売られている園芸用ノコギリの併用をおすすめします。

左利き用の剪定バサミは売っていますか?

残念ながら、現在のところダイソーやセリアなどの主要な100円ショップで「左利き用」の剪定バサミを見かけることはほとんどありません。無理に右手用を左手で使うと、刃の噛み合わせが悪くなりうまく切れませんので、左利きの方はホームセンターや専門店で専用品を購入することをおすすめします。

家にある「包丁研ぎ器」で研げますか?

溝に刃を通すタイプの「簡易包丁研ぎ器」は、刃の厚みや角度が違うため剪定バサミには使えません。また、四角い砥石もカーブした刃を研ぐのは難しいです。100均の工具売り場にある、棒状や半円形の「ダイヤモンドシャープナー」を使うのが一番簡単で確実です。

買ってすぐに錆びてしまいました。不良品ですか?

鉄製のハサミの場合、植物のヤニ(酸性)と水分がついたままだと、一晩で錆びることがありますが、これは金属の性質であり不良品ではありません。記事内で紹介した「サビ取り消しゴム」で錆を落とし、油を塗れば切れ味も戻り、問題なく使えますよ。

100均の剪定バサミ活用術まとめ

ここまで、100均の剪定バサミについて、商品の選び方からディープなメンテナンス方法までご紹介してきました。最後に改めて、この記事のポイントを振り返ってみましょう。

  • 適材適所で輝く: 100均ハサミはメイン機にはなりにくいが、「根切り」「土用」「荒仕事用」のサブ機としては最強のコスパを誇る。
  • 材質選びが9割: ズボラな人は「ステンレス」、切れ味と手入れを楽しみたい人は「鉄製」を選ぶ。
  • メンテナンスで化ける: 「セスキ水」でのヤニ取りと、「サビ取り消しゴム」でのケアを行えば、100円とは思えないほど長持ちする。
  • 収納は工夫次第: 専用ケースがなくても、100均のアウトドアグッズや文具で代用可能。

私自身、最初は「間に合わせ」で買ったダイソーのハサミでしたが、手入れをしながら使っているうちに、今では庭仕事に欠かせない相棒の一人になっています。

「高い道具を怖がりながら使う」よりも、「手頃な道具を、手入れしながらガシガシ使い倒す」。そんな付き合い方も、気楽なガーデニングライフには必要なんじゃないかな、と思います。

もし、これから園芸店に行く機会があったら、ぜひ植物だけでなく、工具コーナーのハサミたちもチェックしてみてください。あなたにぴったりの「掘り出し物」が見つかるかもしれませんよ。

それでは、明日も素敵なガーデニングライフを!

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