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多肉植物にリキダスは必要?効果的な使い方と失敗しないコツ

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多肉植物にリキダスは必要?効果的な使い方と失敗しないコツ

「多肉植物がなんだか元気がないから、とりあえず活力剤をあげてみよう」――もしあなたがそう考えているなら、少しだけ手を止めてください。

実は、その「良かれと思って与える一杯」が、弱っている多肉植物にとって致命的なダメージになる可能性があることをご存知でしょうか?

こんにちは。庭と暮らす、日々のこと、運営者の「ゆう」です。

ぷっくりとした愛らしい姿が魅力の多肉植物ですが、日本の高温多湿な環境下では、ちょっとした管理のズレが命取りになることがあります。

「もっと元気に育てたい」と思って手にしたリキダスも、使い方を間違えると根腐れを加速させたり、徒長(とちょう)の原因になったりすることがあるのです。

でも、安心してください。植物の生理メカニズムを正しく理解し、適切なタイミングで活用すれば、リキダスは多肉植物の「生きる力」を底上げする最強のパートナーになります。

この記事では、私が数々の失敗を重ねてたどり着いた、多肉植物のためのリキダス活用術を余すところなくお伝えします。

この記事でわかること
  • リキダスの成分が多肉植物の「根張り」や「乾燥耐性」に与える科学的なメリット
  • 「葉焼け」や「徒長」といった失敗を防ぐための、厳密な希釈倍率と使用タイミング
  • 根腐れや葉の不調サインが出た際に、活力剤を使って復活させるための具体的ステップ
  • 水耕栽培における厄介な「藻」の対策と、ハイポネックス原液との明確な使い分け
目次

リキダスが多肉植物に与える効果と失敗しないコツ

リキダスが多肉植物に与える効果と失敗しないコツ

多肉植物を育てていると、どうしても「もっと大きく立派にしたい」「シワシワになった株を復活させたい」という場面に出くわします。そんな時に頼りになるのがリキダスですが、これは魔法の薬ではありません。使い方を誤れば毒にもなり得ます。まずは、リキダスが具体的にどのような働きをしてくれるのか、そして逆にどんなリスクがあるのか、その基本的なメカニズムと失敗しないためのコツを深掘りしていきましょう。

活力剤の成分特性と肥料との決定的な違い

園芸店の棚には、肥料や活力剤、殺虫剤などがずらりと並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。「元気がないから肥料をあげよう」と考える方も多いのですが、多肉植物のケアにおいて、まず最初に理解しておかなければならないのは、「リキダスは肥料ではない」という決定的な事実です。

これを人間で例えるなら、肥料は体を大きくするための「ご飯(主食=カロリー)」であり、活力剤は体の調子を整えるための「サプリメント(ビタミン剤)」のようなものです。肥料には植物の体を構成するために不可欠な「チッソ(N)・リン酸(P)・カリ(K)」という三大要素が豊富に含まれていますが、リキダスにはこれらがほとんど含まれていません。

「じゃあ、リキダスは何のためにあげるの?」と思いますよね。実は、リキダスには多肉植物が過酷な環境で生き抜くために必要な、以下の3つの特殊成分がたっぷりと配合されているんです。

成分名多肉植物への詳細な効果とメカニズム
コリン
(Choline)
「根張り」と「環境耐性」の要。
細胞膜を安定させ、根の先端にある細胞分裂を活発にします。また、細胞内の浸透圧を高めることで、少ない水でも効率よく吸水できるようにし、夏の暑さや冬の乾燥に対する「基礎体力」を向上させます。
フルボ酸
(Fulvic Acid)
ミネラルの「運び屋」。
土の中に含まれるミネラル(鉄やカルシウムなど)は、そのままでは植物が吸収しにくい形をしていることが多いです。フルボ酸はこれらを包み込み(キレート化)、植物がスッと吸収できる形に変えて根まで運んでくれます。
アミノ酸
(Amino Acids)
代謝の「エネルギー節約」。
通常、植物は光合成で作ったエネルギーを使ってアミノ酸を合成しますが、リキダスから直接アミノ酸を取り込むことで、その合成エネルギーを節約できます。余った力は、傷んだ組織の修復やストレス耐性に回されます。

特に多肉植物にとって重要なのが、コリンによる浸透圧調節と、フルボ酸による吸収効率の向上です。多肉植物の多くは、雨の少ない乾燥地帯が原産です。彼らは限られた水分を効率よく吸い上げ、体内に留めておく能力に長けています。リキダスに含まれるコリンは、この「水を吸い上げる力(浸透圧)」をサポートし、フルボ酸は微量要素の吸収を助けることで、多肉植物特有のガッチリとした体作りを支えてくれるのです。

カルシウム不足と「細胞壁」の関係

リキダスにはカルシウムも含まれています。カルシウムは細胞壁の「セメント」のような役割を果たし、植物を物理的に硬く丈夫にします。しかし、カルシウムは植物体内での移動が非常に遅い成分でもあります。フルボ酸のキレート作用は、この移動しにくいカルシウムを新芽(成長点)までスムーズに届ける手助けをしてくれるため、新芽がいびつになるのを防ぐ効果も期待できるのです。(出典:株式会社ハイポネックスジャパン『リキダス』製品情報

枯れる原因となる根腐れからの回復方法

「大切にしていたエケベリアの下葉が急にポロポロと落ちてしまった…」「茎が黒ずんで倒れてしまった…」そんな悲しい経験はありませんか?多肉植物が枯れる原因のナンバーワンは、間違いなく水のやりすぎによる「根腐れ」です。

根腐れは、土の中が常に湿っていることで酸素不足になり、根が窒息死して腐敗菌が繁殖することで起こります。一度腐ってしまった根は、残念ながら二度と元には戻りません。しかし、まだ茎や成長点が生きているなら、リキダスを活用して復活させることが可能です。ただし、使い方を一歩間違えるとトドメを刺すことになるので注意が必要です。

ここでは、私が実践している「根腐れからの緊急オペ」と、その後のリカバリー手順を詳しく解説します。

根腐れからの復活!リキダス活用プロトコル

  1. 患部の完全切除(デブリードマン)
    まず、鉢から株を抜き、土を全て落とします。黒く変色したり、触るとブヨブヨしている根や茎は、清潔なナイフやハサミですべて切り落としてください。「かわいそうだから」と少しでも腐敗部分を残すと、そこから菌が広がって失敗します。切り口が綺麗な緑や白になるまで、思い切ってカットしましょう。
  2. 徹底的な乾燥とカルス形成
    カットした株は、直射日光の当たらない風通しの良い場所で、切り口を乾かします。茎の太さにもよりますが、数日から1週間程度は放置して、切り口をしっかり乾燥(カルス化)させます。この段階では水も活力剤も一切与えません。
  3. 発根管理とリキダスの出番
    切り口が乾いたら、乾いた新しい土の上に置くか、空き瓶などに乗せて発根を待ちます。そして、いよいよ新しい根(ピンクや白の小さな根)がチョロっと顔を出したら、ここで初めてリキダスの出番です。

    【使用法】通常よりもかなり薄めた「2000倍希釈」のリキダス水を用意し、霧吹きで土の表面を軽く湿らせるか、根の先に少しだけ触れるように与えます。コリンが根端細胞を刺激し、発根のスピードを加速させてくれます。

このプロセスで重要なのは、「根が出るまでは過剰な水分を与えない」という鉄則を守ることです。根がない状態で水を吸うことはできません。その状態で湿った土に挿しても、切り口から再び腐るだけです。リキダスはあくまで「発根のスイッチが入った後のブースト剤」として使うのが、成功の秘訣です。

葉焼けや徒長を避けるための使用頻度

多肉植物にリキダス:葉焼けや徒長を避けるための使用頻度

SNSなどで「リキダスをあげたら葉焼けした!」「リキダスを使ったら徒長して形が崩れた」という投稿を目にすることがあります。これを見ると使うのが怖くなってしまいますよね。しかし、私の経験上、これはリキダスそのものの成分が悪いのではなく、「使うタイミング(天候・季節)」と「濃度」のミスマッチが原因であるケースがほとんどです。

まず「葉焼け」について解説します。リキダスは規定倍率で希釈していれば、化学的な成分で葉が焼ける(薬害が出る)ことは極めて稀です。葉焼けが起こる真の原因は、主に以下の2点です。

  • レンズ効果:葉の上に残ったリキダス水の水滴が、強い直射日光を集めてレンズの役割を果たし、局所的に高温になって細胞が焼けてしまう現象。
  • 蒸れ(高温障害):真夏の昼間など、気温が高い時間帯に水やりをしてしまい、鉢の中が高温多湿のサウナ状態になって根や葉が煮えてしまう現象。

次に「徒長(とちょう)」です。これは茎がヒョロヒョロと間延びしてしまう現象ですが、原因は「日照不足」と「水分・栄養過多」の組み合わせです。植物は光が足りないと、光を求めて上へ上へと伸びようとします。このタイミングで、リキダスに含まれるアミノ酸(窒素源になり得る)や水分を与えてしまうと、「栄養はあるけど光がない」という状態になり、植物は体を作るよりも背を伸ばすことにエネルギーを使ってしまい、結果として徒長が加速するのです。

これらの失敗を避けるために、私は以下の「鉄の掟」を自分に課しています。

失敗しないための「リキダス使用ルール」

  • 使用頻度:成長期(春・秋)は1週間〜2週間に1回程度で十分。毎日あげる必要はありません。
  • 希釈倍率:メーカー規定は1000倍ですが、多肉植物は肥料食いではないので、私はさらに安全を見て「2000倍(水2Lに対してリキダス1ml)」からスタートすることをおすすめします。
  • 絶対的なタイミング:リキダスを与えるのは、「晴れが続くと予想される日の朝(夏場は夕方)」だけにします。曇りや雨が続く日、室内で光量不足が懸念される時は、徒長のリスクが高まるので使用を控えます。

「光が足りないから、せめて活力剤で元気づけよう」というのは、実は一番危険な発想です。光が足りない時は、まず水と肥料を切って成長を止めるのが多肉植物を形良く保つコツ。リキダスは、あくまで「十分な光合成ができている状態」でのサポート役として使いましょう。

葉がブヨブヨになる不調時の対処法

ふと多肉植物を見た時に、葉っぱが透き通ったような色になり、指で触るとブヨブヨと水っぽくなっていることはありませんか?これは「ジュレる」とも表現される状態で、植物からの深刻なSOSサインです。この時、焦って「元気がないから栄養をあげなきゃ!」とリキダスをジャバジャバ与えてしまうのは、残念ながら最悪の対応と言わざるを得ません。

葉がブヨブヨになる主な原因は、「高温多湿による蒸れ」「根腐れによる細胞の壊死」です。つまり、植物の体内にはすでに余分な水分が溜まっており、組織が崩壊しかけている状態なのです。ここでさらに水分(リキダス水)を与えることは、溺れている人に水を飲ませるようなもので、腐敗を一気に進行させてしまいます。

では、葉がブヨブヨになってしまったらどうすれば良いのでしょうか。私が実践している緊急対処法は以下の通りです。

ブヨブヨ葉の緊急対処法

  1. 即座に断水と移動
    まず水やりを完全にストップします。そして、風通しが良く、直射日光の当たらない涼しい場所へ鉢を移動させます。鉢底の穴から空気が通るように、網棚の上などに置くとベストです。
  2. 患部の除去
    ブヨブヨに変色した葉は、すでに細胞が死んでおり元には戻りません。放置すると健全な茎にまで腐敗が移るため、優しく取り除きます。もし茎まで黒くなっている場合は、その上部でカット(胴切り)して、健康な部分だけでも救出します。
  3. リキダスの出番は「回復期」
    断水して数日〜数週間様子を見ます。生き残った葉や茎にハリが戻り、成長点が動き出したり、新しい根が出てきたりしたら、危機を脱した証拠です。ここで初めて、ごく薄いリキダス(2000倍〜3000倍)を与え、ダメージを受けた根の修復と代謝の向上をサポートします。

活力剤は、人間でいう栄養ドリンクやサプリメントです。高熱で寝込んでいる時(=蒸れて弱っている時)にステーキや栄養ドリンクを無理やり流し込んでも、体は受け付けませんよね。まずは安静にして(断水して)体調を整え、回復してきたタイミングで栄養を補給する。この順序を守ることが、多肉植物を救う唯一の道です。

挿し木の発根を促す希釈倍率と使い方

多肉植物の楽しみの一つに、「挿し木」や「葉挿し」で増やすことがありますよね。ポロッと取れた葉っぱから赤ちゃんが出てくる様子は、何度見ても感動的です。この「新しい命」が生まれるタイミングでも、リキダスは大きな力を発揮してくれます。

ただし、ここでも濃度には注意が必要です。発根していないカット苗(挿し穂)や葉挿しは、まだ水を吸い上げるための根を持っていません。この状態で濃い濃度の液体を与えると、浸透圧の原理で逆に植物体内の水分が外に奪われてしまい、切り口が干からびたり腐ったりするリスクがあります。

そのため、私が挿し木の発根促進にリキダスを使う際は、通常よりもさらに薄めた「2000倍希釈」を基準にしています。

具体的な使用ステップ

  1. 土挿しの場合
    乾いた土にカット苗を挿した後、すぐには水を与えません。数日〜1週間ほど経って、植物が土の環境に馴染んだ頃に、最初の水やりとして2000倍リキダス水を土の表面が湿る程度に与えます。これにより、コリンが切り口付近の細胞を刺激し、発根スイッチをONにしてくれます。
  2. 水耕栽培(水挿し)の場合
    水を入れた容器にカット苗をセットして発根を待つ場合、最初から真水ではなく、ほんの数滴のリキダスを垂らした水(色はほぼ無色でOK)を使います。水だけの場合に比べて、発根までの日数が短縮され、出てくる根も太くしっかりしたものになる傾向があります。
  3. 葉挿しの場合
    葉挿し用の土の上に葉を並べたら、根が出るまでは基本的に放置です。根が出てきたら、霧吹きの中に2000倍リキダス水を入れ、根めがけてシュッとひと吹きします。根が肥料焼けすることなく、スムーズに土に潜り込んでいくのを助けてくれます。

「早く根を出してほしい!」という親心で濃度を濃くしたくなりますが、赤ちゃん(発根直後の根)にとって濃い成分は刺激が強すぎます。「薄めを回数多く」ではなく、「薄めを必要な時だけ」与えるのが、健やかな苗を作るコツですよ。

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リキダスで多肉植物の水耕栽培や季節管理を行う

リキダスで多肉植物の水耕栽培や季節管理を行う

最近では、土を使わずにガラス容器などで育てる「水耕栽培(水栽培)」で多肉植物を楽しむ方も増えていますよね。リビングやキッチンに飾ると清潔感があってとても素敵です。しかし、土という緩衝材(クッション)がない分、リキダスの成分がダイレクトに植物に影響するため、土栽培とは違ったコツが必要です。また、日本特有の四季、特に過酷な夏と冬を乗り切るためにも、リキダスは心強い味方になってくれます。ここからは、水耕栽培特有の管理法と、季節ごとの応用テクニックについて詳しくお話しします。

水耕栽培で発生する藻の対策と水換え

多肉植物にリキダス:水耕栽培で発生する藻の対策と水換え

水耕栽培でリキダスなどの活力剤を使うと、避けて通れない最大の悩みが「藻(も)」の発生です。ガラス容器の水が数日で緑色に濁り、根や容器の内側にヌルヌルとした緑色の物体が付着してしまうアレです。

なぜリキダスを入れると藻が生えやすくなるのでしょうか?それは、リキダスに含まれるアミノ酸やフルボ酸といった有機成分が、植物だけでなく、水中の藻類やバクテリアにとっても「最高のご馳走」だからです。「光がある+水がある+栄養がある」という3条件が揃うと、藻は爆発的に増殖します(富栄養化)。

藻が発生すると、見た目が悪いだけではありません。藻が枯死して分解される過程や、夜間の呼吸によって水中の酸素が大量に消費され、多肉植物の根が酸欠状態になり、最悪の場合は根腐れを引き起こしてしまいます。

水耕栽培における藻・ヌメリ対策

  • 頻繁な水換えが基本
    リキダスを使用している場合、夏場なら最低でも2〜3日に1回、冬場でも1週間に1回は全量の水を交換します。「継ぎ足し」ではなく「交換」が鉄則です。
  • 容器の物理的洗浄
    水換えの際、容器の内側や根についたヌルヌル(バイオフィルム)を、指や柔らかいスポンジで丁寧に洗い流してください。このヌメリの中に雑菌や藻の胞子が潜んでいます。
  • 遮光による予防
    藻は植物の一種なので、光合成ができなければ生きていけません。根の部分(水が入っている部分)にアルミホイルや麻布、おしゃれなカバーなどを巻いて光を遮断すれば、藻の発生を劇的に抑えることができます。「根は暗い場所を好む」という性質にも合致するので、一石二鳥の方法です。

また、藻を防ぐための抗菌剤なども市販されていますが、多肉植物への影響が未知数なものもあります。まずは「こまめな水換え」と「遮光」という物理的な対策で管理することをおすすめします。

水差し栽培における水位と濃度の管理

水耕栽培で多肉植物を枯らさないために、成分以上に大切なのが「水位(水の量)」のコントロールです。

「水耕栽培なんだから、根っこ全部を水に浸けておけばいいんでしょ?」と思われがちですが、これは大きな間違いです。多肉植物の根も呼吸をしており、酸素を必要としています。根の全体を水没させてしまうと、水中の溶存酸素だけでは足りず、根が窒息して腐ってしまいます。

理想的な水位は、「根の先端から3分の2程度が水に浸かり、根元の3分の1(株元に近い部分)は空気に触れている状態」をキープすることです。この空気に触れている部分(気中根)から酸素を取り込むことで、植物は健康を保つことができます。

水耕栽培におけるリキダスの濃度管理

水耕栽培では、土による成分の吸着や分解が期待できないため、リキダスの濃度調整は土栽培以上にシビアに行う必要があります。濃すぎる養液は、根の細胞を破壊し、肥料焼けのような症状を引き起こします。

  • 希釈倍率:土栽培よりもさらに薄い、2000倍〜3000倍を目安にします。
  • 計量のコツ:例えば500mlのペットボトルで水を作る場合、リキダスは0.25ml(約5滴程度)で十分です。「水にほんのりと色がつくかつかないか」くらいのごく薄い濃度で管理してください。
  • リセット期間:常にリキダス入りの水にするのではなく、「今週はリキダス入り、来週は真水」というように、真水だけの期間(リセット期間)を設けることで、根への負担を減らし、藻の発生リスクも下げることができます。

夏越しや冬越しのストレス軽減テクニック

日本の夏は高温多湿で、乾燥地帯原産の多肉植物にとっては「死の季節」と言っても過言ではありません。逆に冬は寒さで成長が止まります。こうしたストレスがかかる過酷な時期こそ、肥料(ご飯)はストップして、リキダス(サプリメント)に切り替えるのが、ベテラン栽培家の常套手段です。

夏場の管理(エケベリアなどの夏型を除く品種)

真夏の暑さで根の機能が低下している時に、チッソ分を含む肥料を与えると、植物は消化不良を起こして腐りやすくなります。しかし、リキダスに含まれるコリンやカルシウムは、細胞膜を強化し、高温ストレスに対する耐性を高める効果があります。

【夏の実践テクニック】

夏場は基本的に断水気味に管理しますが、完全に水を切ると根が干からびてしまうことがあります。そこで、夕方以降の気温が下がった時間帯に、2000倍に薄めたリキダス水を、鉢の縁からサラッと(底から水が出ない程度に)与えます。これにより、根の乾燥を防ぎつつ、暑さに耐えるためのミネラル補給を行うことができます。

冬場の管理(冬型を除く品種)

冬は休眠期に入るため、水やりを極限まで控えます。しかし、長期間完全に断水すると、春になって水をあげても根が活動を再開できず、そのまま枯れてしまうことがあります。

【冬の実践テクニック】

月に1回程度、晴れて暖かい日の午前中に、ごく少量の薄いリキダス水(人肌程度のぬるま湯で作るとベスト)を与えます。これにより、細かい根(吸水根)が完全に枯死するのを防ぎ、春の訪れとともにロケットスタートが切れるようになります。

ハイポネックス原液との上手な使い分け

多肉植物にリキダス:ハイポネックス原液との上手な使い分け

最後に、園芸初心者の方が最も混乱しやすい、「ハイポネックス原液(青いボトルの液体肥料)」と「リキダス(黄色いボトルの活力剤)」の使い分けについて、明確な基準を整理しておきましょう。

製品名カテゴリ主な役割と目的多肉植物への推奨使用時期
リキダス
(黄色)
活力剤
(サプリメント)
根張り強化、代謝促進、微量要素補給。
植物のコンディションを整える。
通年使用OK。
特に植え替え直後、夏・冬のストレス期、元気がない時の回復期に有効。
ハイポネックス原液
(青色)
液体肥料
(主食)
株を大きくする、葉数を増やす、花を咲かせる。
植物の体を構成する材料。
春・秋の成長期のみ。
元気な株をさらに大きくしたい時や、繁殖させたい時に限定して使用。

私のおすすめする運用ルールは、「ベースはリキダス、ここぞという時にハイポネックス」というスタイルです。

多肉植物はもともと痩せた土地で育つ植物なので、肥料(特にチッソ分)をそれほど必要としません。肥料を与えすぎると、葉が徒長して形が崩れたり、秋の紅葉が綺麗に出ずに緑色のままだったりする「肥料焼け・肥料ボケ」を起こしやすくなります。

普段の水やり(2〜3回に1回程度)にはリキダスを混ぜてミネラルと活力を補給し、「今年は一回り大きく育てたいな」「子株をたくさん出させたいな」という元気な株にだけ、成長期の春と秋限定でハイポネックスを規定量より薄め(2000倍程度)にして与える。これくらい控えめな「肥料管理」の方が、キュッと締まった、色が鮮やかで美しい多肉植物に育ちますよ。

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よくある質問:多肉植物とリキダスに関するQ&A

よくある質問:多肉植物とリキダスに関するQ&A

最後に、ブログの読者さんからよくいただく質問や、私自身も最初は疑問に思っていたポイントをQ&A形式でまとめてみました。

早く大きくしたいので、リキダスを毎日あげてもいいですか?

毎日の使用は逆効果になるので避けましょう。

多肉植物にとって一番怖いのは、土が常に湿っていることによる「根腐れ」です。リキダスは水に薄めて使うものなので、毎日あげると土が乾く暇がありません。基本の水やりペース(土が完全に乾いてから)を守り、その水やりのタイミングに合わせて1週間〜2週間に1回混ぜてあげるのがベストです。

リキダスが葉っぱにかかってしまっても大丈夫ですか?

基本的には大丈夫ですが、直射日光には注意が必要です。

リキダスは葉の気孔からも成分を吸収できる(葉面散布効果)ので、葉にかかること自体は問題ありません。ただし、葉の上に水滴が残ったまま強い日差しを浴びると、レンズ効果で「葉焼け」を起こすことがあります。葉にかかった場合は、息でフッと飛ばすか、日が沈んだ夕方以降に与えるようにすると安心ですよ。

100円ショップの活力剤とリキダスは何が違うのですか?

含まれている「有効成分の種類」と「濃度」が違います。

100均の活力剤も手軽で良い商品ですが、リキダスには「コリン」「フルボ酸」「アミノ酸」といった、植物の生理機能を高めるための特許成分や高機能成分がバランスよく高濃度で配合されています。特に「根張り」や「暑さ対策」といった具体的な効果を期待したい場合は、リキダスを選ぶ価値は十分にあると思います。

開封したリキダスに使用期限はありますか?色が濃くなった気がします。

明確な期限はありませんが、早めに使い切るのが理想です。

肥料や活力剤には法律上の使用期限はありませんが、成分が酸化したり変化したりすることがあります。特にリキダスは時間が経つと色が濃くなることがありますが、異臭がなければ使用しても問題ないとメーカーも回答しています。ただ、キャップをしっかり閉めて冷暗所で保管し、開封後は数年以内を目安に使い切るようにしましょう。

リキダスで多肉植物を健全に育てる総括

リキダスは、厳しい環境で生きる多肉植物にとって、まさに「転ばぬ先の杖」のような存在です。肥料のように劇的に大きくなったり、花が爆発的に咲いたりするような派手な効果はありませんが、地味ながらも確実に根を強くし、暑さ寒さに負けない「基礎体力」をつけてくれます。

大切なのは、「活力剤だからいくらあげても大丈夫」と過信せず、「肥料ではないので適期以外も使えるけれど、濃度と頻度は控えめに」というバランス感覚を持つことです。特に、根腐れしてしまった時の回復サポートや、過酷な夏越しのお守りとして、リキダスは素晴らしい効果を発揮してくれます。

ぜひ、季節や株の状態、そして天候に合わせてリキダスを上手に取り入れ、一年中元気で美しい多肉ライフを楽しんでくださいね。あなたの多肉植物が、今まで以上に生き生きと育つことを応援しています。

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