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挿し木のメネデールの使い方!希釈や漬ける時間を徹底解説

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挿し木のメネデールの使い方!希釈や漬ける時間を徹底解説

朝、楽しみにしていた挿し木を見たら、切り口が黒く変色してドロドロに溶けていた…そんな絶望的な経験、ありませんか?

「ちゃんと水に浸けていたのに」「ネットで見た通りにやったのに」となぜ失敗したのか分からず、枯れた枝を片付ける時のあの虚しさといったらありません。私もガーデニングを始めたばかりの頃は、お気に入りのバラや増やしたかった観葉植物を数え切れないほどダメにしてきました。そのたびに「自分には緑の指(園芸の才能)がないんだ」と落ち込んだものです。

しかし、ある時「メネデール」という資材の本当の意味での正しい使い方を知り、それを実践してからは、面白いように発根成功率が上がりました。「なんだ、もっと早く知っておけばよかった!」と膝を打ったのを覚えています。

挿し木や水挿しは、単に枝を水や土に挿せばいいというものではありません。植物生理学に基づいた「発根のスイッチ」を入れてあげる必要があるんです。

この記事では、私が数々の失敗から学んだ、メネデールを使った発根管理の極意を余すところなくお伝えします。希釈倍率の根拠から、プロも実践するルートンとの併用テクニック、そしてモンステラなどの人気植物での成功事例まで、明日からすぐに使えるノウハウを詰め込みました。

この記事でわかること
  • 植物の活性を最大化するメネデールの科学的アプローチと浸漬時間
  • 発根促進剤ルートンや活力剤リキダスとの決定的な違いと最強の使い分け
  • モンステラなどの観葉植物を水挿しで確実に発根させるためのプロトコル
  • 挿し穂が腐るメカニズムを解明し、失敗を未然に防ぐための具体的対策
目次

メネデールの使い方と挿し木の基礎知識

メネデールの使い方と挿し木の基礎知識

挿し木を成功させるためには、まずは「植物が切断された直後にどういう状態に陥るのか」を知り、そこにメネデールがどのような救いの手を差し伸べるのかを理解するのが近道です。ここを飛ばしてハウツーだけを真似ても、応用が利かずまた失敗してしまいます。ここでは、私が普段実践している基礎的な考え方や、他の資材との違いについて、少しマニアックですが深掘りしてお話ししますね。

成分から見る発根への効果

まず、「メネデールって肥料じゃないの?」「栄養ドリンクみたいなものでしょ?」と思われている方が非常に多いのですが、実はこれ、肥料(Nitrogen-Phosphorus-Potassium)ではなく「植物活力素」という独自のジャンルになります。人間で言えば、食事(肥料)ではなく、点滴やサプリメントに近い存在です。

メネデールの主成分は「二価鉄イオン(Fe++)」です。

「鉄? 植物に鉄なんて必要なの?」と思うかもしれませんが、実は植物にとって鉄は、光合成を行う葉緑素(クロロフィル)を作ったり、呼吸をしてエネルギーを生み出したりするために絶対不可欠な微量要素なんです。人間が鉄分不足になると貧血で倒れてしまうのと同じで、植物も鉄が足りないとエネルギー不足でヘロヘロになってしまいます。

しかし、ここで問題になるのが「鉄の吸収しにくさ」です。自然界や水道水に含まれる鉄分の多くは、酸素と結びついた「酸化鉄(Fe+++、いわゆる赤サビの状態)」として存在しています。この状態だと粒子が大きく水に溶けにくいため、植物の根はうまく吸収できません。植物が鉄を吸収するためには、根から酸を出してこの酸化鉄を溶かし、「二価鉄」という形に変換するという大変な労力が必要なんです。

ここでメネデールの出番です。メネデールに含まれる鉄は、最初から「植物がそのまま吸収できる二価鉄イオン」の形になっています。

つまり、根や切り口から入ってきた瞬間、変換の手間なしにダイレクトに体内に取り込まれ、即座に光合成や呼吸のスイッチを入れることができるんです。挿し木をした直後の植物は、根を失い、傷口を修復しようと必死でエネルギーを使っている「重症患者」のような状態です。そんな時に、消化に良い流動食のようにエネルギー源となる鉄イオンを届けてくれる。これが、メネデールが「芽と根が出る(メネデール)」と呼ばれる所以であり、発根率を高める最大の理由なんですね。

(出典:メネデール株式会社『植物活力素メネデール』

希釈は100倍が成功の鉄則

メネデールを使う上で、これだけは絶対に守ってほしい、いや、守らなければ失敗すると言っても過言ではないのが「100倍希釈」というルールです。

よくSNSなどで「元気がないから原液をかけた」「濃いめにした方が効く気がする」という投稿を見かけますが、これは植物にとって非常に危険な行為です。私は以前、早く根を出させたい一心で、かなり濃いめのメネデール液(おそらく20倍くらい)にバラの挿し穂を浸けたことがありますが、結果はどうだったと思いますか? 切り口が茶色く変色し、そこから組織が壊死してしまいました。

なぜ濃すぎてはいけないの?(浸透圧の罠)

植物の細胞膜には「半透膜」という性質があり、濃度の低い方から高い方へ水が移動しようとする「浸透圧」が働いています。

通常、植物の細胞内液の方が濃度が高いため、外から水を吸い上げることができます。しかし、外側のメネデール液を濃くしすぎると、濃度差が逆転(または拮抗)してしまい、植物が水を吸えなくなったり、最悪の場合は植物体内の水分が外に引っ張り出されて「脱水症状」を起こしたりします。
いわゆる「肥料焼け」と同じ現象が起きてしまうのです。

逆に薄すぎても、せっかくの鉄イオン供給効果が薄れてしまいます。メーカーが推奨する「100倍」という数値は、植物の生理的な浸透圧バランスを崩さず、かつ十分なイオンを供給できる「黄金比」として計算され尽くした濃度なんです。

作り方はとても簡単ですが、私は感覚に頼らず必ず計量しています。

  • 水1リットル(1000ml)に対して、メネデール10ml
    メネデールのボトルのキャップは、製品サイズにもよりますが約10mlのものが多いです。2リットルのペットボトルで作るならキャップ2杯ですね。
  • 500mlのペットボトルなら、メネデール5ml
    キャップ半分です。少し少なめかな?と思うくらいで丁度いいです。
  • コップ1杯(約200ml)なら、メネデール2ml
    これはスポイトがないと難しい量ですが、料理用の小さじ(5ml)の半分以下を目安にします。

「薄いかな?」と心配になるくらいの色(ほぼ無色透明)で正解です。この100倍液を作ることこそが、挿し木成功への第一歩だと肝に銘じてください。

水揚げ時間は植物の種類で調整

正しい濃度の希釈液ができたら、挿し穂(カットした枝)をその液に浸す「水揚げ(みずあげ)」という作業を行いますが、この浸ける時間も「長ければいい」というものではありません。植物の種類や茎の硬さによって、ベストな時間は変わってくるんです。

水揚げの目的は、「切断によって空気が入り込んでしまった導管(水の通り道)内の気泡を押し出し、代わりにメネデール液を満たすこと」にあります。導管が水で満たされないと、いくら土に挿しても水が上がってこず、すぐに萎れてしまいます。

私は普段、以下のように植物のタイプで時間を使い分けています。

植物のタイプ特徴推奨する浸漬時間私の実践メモ
草花・観葉植物
(ポトス、ペチュニア、ゼラニウムなど)
茎が緑色で柔らかく、細胞壁が薄い。
吸水スピードが速い。
30分 ~ 1時間これ以上長く浸けると、切り口の細胞がふやけてしまい、土に挿した後にそこから腐りやすくなります。「シャキッとしたな」と思ったらすぐに引き上げます。
庭木・花木・果樹
(バラ、紫陽花、オリーブ、ブルーベリーなど)
茎が茶色く木質化しており、硬い。
導管が細く、水が浸透しにくい。
2時間 ~ 数時間じっくり時間をかけて、組織の奥までイオンを浸透させます。特にオリーブなどの硬い木は、半日(4〜5時間)浸けておくこともあります。

よく「一晩浸けておくと良い」という記述を見かけますが、私はあまりおすすめしていません。特に夏場などは、一晩放置すると水温が上がり、水中のバクテリアが増殖して水が痛むことがあるからです。また、長時間水に浸かりすぎた切り口は、酸素不足で窒息状態になり、細胞が壊死することもあります。

あくまで「導管に水を通す」のが目的ですので、長くても数時間、植物がピンと張って元気になったのを確認できたら、速やかに次の工程(土への植え付け)に移るのが、鮮度を保つコツかなと思います。

ルートンとの併用で最強の布陣

挿し木について調べると必ず出てくる「ルートン」という白い粉。「メネデールとルートン、どっちを使えばいいの?」「混ぜて使ってもいいの?」という疑問は、私も最初はすごく悩みました。

結論から言うと、「この2つは役割が全く違うので、併用するのが最強」です。ただし、混ぜるのではなく「順番に使う」のが鉄則です。

役割の違いを理解しよう

  • メネデール(活力素)
    植物の基礎体力を上げ、水分状態を整える「点滴」や「食事」の役割。
    守りの要
  • ルートン(植物成長調整剤)
    植物ホルモン(オーキシン)を含み、細胞に対して「ここに根を作れ!」と強力に命令を出す「ホルモン剤」の役割。
    攻めの要

つまり、メネデールで体調を整えてから、ルートンで指令を出す。このコンボが決まれば、発根率は飛躍的に向上します。

私が実践している「最強の手順」は以下の通りです。

  1. メネデール浴(準備)
    まず、挿し穂をメネデール100倍液に規定時間(30分〜数時間)浸し、しっかりと水揚げさせます。これで体内の準備は万端です。
  2. 水気を切る
    液から引き上げたら、軽く振って余分な水分を落とします。ビショビショの状態だと次の粉がつきすぎてしまいます。
  3. ルートン塗布(指令)
    切り口の先端(5mm〜1cm程度)に、ルートンの粉末を薄くまぶします。
    【重要テクニック】 容器に挿し穂を直接突っ込むと不衛生なので、少量の粉を紙の上などに出して使いましょう。また、粉が団子状に厚くつくと呼吸ができずに腐るので、指でトントンと叩いて「うっすら白くなる程度」にするのがプロの技です。
  4. 穴あけと挿入
    土に割り箸などで下穴を開け、薬剤が剥がれないように優しく挿し穂を挿入し、最後に指で土を寄せて固定します。

ここで絶対にやってはいけないのが、「メネデール液にルートンを溶かして、その水を吸わせる」ことです。ルートンは水に溶けにくいですし、農薬としての使用方法(塗布剤)からも外れてしまいます。あくまで「浸してから、塗る」。このワンツーフィニッシュを忘れないでくださいね。

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リキダスとの違いと正しい使い分け

園芸店に行くと、メネデールの隣によく並んでいる「リキダス(ハイポネックス社)」。ボトルも似ているし、どっちも活力剤って書いてあるし、一体何が違うの?と混乱しますよね。私も最初は「どっちも同じでしょ」と思って適当に使っていましたが、成分を知ると明確な使い分けが見えてきました。

私の使い分け基準は、ズバリ「根があるか、ないか」です。

製品名主な有効成分得意なシーン私の使い分けイメージ
メネデール二価鉄イオン挿し木、種まき、植え替え直後、弱った時【スタートダッシュ担当】
根がない状態やダメージがある時に、まず生命維持をサポートする。刺激が少なく、どんな状態でも安心して使える。
リキダスコリン、フルボ酸、アミノ酸、カルシウム育苗期、夏バテ・冬越し対策、花付き向上【パワーアップ担当】
根が出た後に、さらに根張りを良くしたり、環境ストレスへの耐性をつけたりする。いわば「筋トレ後のプロテイン」。

挿し木のプロセスで言うと、以下のようなリレー形式が理想的です。

  1. 発根するまで(〜1ヶ月):メネデール
    まだ根がなく、養分を積極的に吸えない時期。メネデールで切り口の活性を保ち、発根を待ちます。この時期に栄養素の多いリキダスや肥料を与えると、逆に負担になることがあります。
  2. 発根確認〜鉢上げ(2ヶ月目〜):リキダス
    新芽が動き出し、根が張ってきたらリキダスの出番です。ミネラルやアミノ酸を供給して、しっかりとした強い苗に育て上げます。

このように、「発根まではメネデールにお任せして、根付いたらリキダスにバトンタッチ」してあげるのが、植物にとっても無理のないスムーズな成長曲線を描ける秘訣だと感じています。

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挿し木でのメネデールの使い方と実践

挿し木でのメネデールの使い方と実践

理論が分かったところで、ここからはより具体的なシチュエーションに合わせて、どうやって管理していくかという「実践編」に入ります。特に最近人気の高い水挿しや、モンステラの管理、そして誰もが恐れる「腐敗」への対策について、私の経験談を交えて詳しくお話しします。

水挿しでの活用法と水換え頻度

土を使わずに水だけで発根させる「水挿し(水耕栽培)」は、透明なガラス瓶などを使えば根っこが出てくる様子が毎日観察できるので、とても楽しくて人気があります。私もキッチンカウンターなどでハーブやポトスを水挿ししていますが、ここでもメネデールは大活躍します。

使い方は非常にシンプルで、容器の水を真水ではなく「メネデール100倍希釈液」にするだけです。真水だけの場合に比べて、明らかに切り口の変色が少なく、発根までのスピードが数日〜1週間ほど早まるのを実感しています。

ただ、ここで一番重要なのはメネデールを入れること以上に、「水換えの頻度」です。

よくある勘違いが、「メネデールを入れているから、水が腐りにくいだろう」「減った分だけ継ぎ足せばいいや」というものです。これは大きな間違いです! メネデールは殺菌剤ではないので、水の腐敗を防ぐ力はありません。

水挿しの水は、時間が経つと以下のような悪循環に陥ります。

  1. 植物の切り口から、有機物(樹液など)が溶け出す。
  2. 水中の溶存酸素が、植物の呼吸や温度上昇によって減っていく。
  3. 酸素が減った環境を好む「嫌気性バクテリア(腐敗菌)」が、溶け出した有機物をエサにして爆発的に増殖する。
  4. 水が白く濁り、嫌なニオイがしてくる。
  5. 切り口から菌が侵入し、組織がドロドロに溶ける(腐敗)。

このサイクルを断ち切るためには、物理的に水を入れ替えるしかありません。

水換えの鉄則ルール

  • 基本は毎日、最低でも2日に1回は水を全交換する。
  • 容器の内側をスポンジで洗い、「ぬめり(バイオフィルム)」をしっかり落とす。
  • 交換するたびに、新しく作ったメネデール100倍液を入れる。

「えっ、毎日メネデールを使うのはコストがかかる…」と思いますよね。私もそうです。なので、私は「普段は真水で毎日水換えをして、3回に1回(週に2回程度)だけメネデール水にする」という「ご褒美デー方式」を採用しています。

これならお財布にも優しいですし、植物にも定期的に鉄イオンチャージができます。大切なのは、とにかく「常に新鮮な水(酸素)を供給し続けること」。メネデールはその補助だと割り切って、清潔な環境作りを優先してください。

モンステラの発根成功ポイント

挿し木のメネデールの使い方:モンステラの発根成功ポイント

インテリアグリーンとして大人気のモンステラ。成長して暴れた株を剪定して、水挿しで増やそうとする方も多いですよね。モンステラは比較的生命力が強いので初心者向けと言われていますが、実は「腐らせてしまった」という声もよく聞きます。

モンステラの水挿しでメネデールを使う際、絶対に押さえておきたいポイントが2つあります。

1. 「気根」をメネデール水に浸す

モンステラの茎からヒョロっと出ている茶色い紐のような「気根(きこん)」。これ、邪魔だからと切っていませんか? 実はこれこそが発根の起爆剤なんです。
挿し穂を作る際、この気根を含めた状態でカットし、気根ごとメネデール希釈液にドボンと浸けてください。

気根は本来、空気中の水分を吸うための根ですが、水に浸かると環境に適応して「給水根」へと進化し、そこから白い側根(本来の根っこ)がワサワサと分岐してきます。茎の切り口から新しく根が出るのを待つよりも、既存の気根から分岐させる方が圧倒的に早く、成功率が高いんです。メネデールの鉄イオンは、この気根の変化を強力に後押ししてくれます。

2. 切り口を乾燥させる(カルス形成)

もう一つのポイントは、雑菌対策です。モンステラのようなサトイモ科の植物は、切り口から水分が多く出るため、そこから菌が入りやすい特徴があります。
私はカットした後、すぐに水には入れません。

  1. 清潔なカッターで節を残してカットする。
  2. 切り口に何もつけず、半日ほど明るい日陰に放置して乾かす。
  3. 切り口が乾いて薄い膜(保護膜)ができたら、メネデール100倍液で水挿しスタート。

この「乾燥」の工程を挟むことで、切り口からの雑菌侵入リスクが劇的に下がります。「乾かしたら枯れない?」と心配になりますが、モンステラの茎には水分がたっぷりあるので、半日程度なら全く問題ありません。

この2点を守って、あとはメネデール水で管理すれば、数週間後には立派な根が出て、土に植え替えることができるはずです。

挿し穂が腐る原因と失敗対策

「メネデールを使ったのに、茎が下の方から黒く腐ってしまった…」「カビが生えてしまった…」
これは本当に悲しいですよね。でも、ここでメネデールのせいにしてはいけません。腐敗の9割は、メネデールの有無ではなく「環境要因(主に温度と清潔さ)」によるものです。

私が経験した失敗パターンと、その対策をまとめました。心当たりがないかチェックしてみてください。

失敗の原因何が起きているか具体的な対策
水温が高すぎる
(30℃以上)
夏場の窓辺などで直射日光が当たると、水がお湯のようになります。水中の酸素がゼロになり、植物が窒息して腐ります。いわゆる「煮えた」状態です。直射日光は厳禁です。明るい日陰(レースのカーテン越し)で管理し、夏場は特に涼しい場所に置きます。容器をアルミホイルで巻いて遮光するのも水温上昇防止に有効です。
切り口の潰れ切れ味の悪いハサミで「押し切る」と、導管の組織が潰れて壊死します。壊死した細胞は腐敗菌の格好のエサになります。ハサミではなく、カッターナイフや園芸用ナイフを使いましょう。使う前にアルコール消毒や火で炙って滅菌し、スパッと鋭利な断面を作ることが重要です。
用土の肥料分「早く大きくなって」と肥料入りの培養土に挿していませんか? 根がない状態で肥料分に触れると、浸透圧で傷口が痛み、腐敗します。挿し木には必ず「無菌・無肥料の用土」を使います。赤玉土(小粒)、鹿沼土、バーミキュライト、パーライトなどが基本です。肥料は根が出てからのお楽しみです。

腐ってしまったら?
残念ながら、一度変色して腐り始めた組織は二度と元には戻りません。見つけ次第、腐った部分よりも上の健康な部分まで切り戻し(リセットし)、切り口を洗ってから、新しい用土や水で再スタートするしかありません。放置すると腐敗菌が全体に回って手遅れになるので、早めの決断が命を救います。

成功率を高める最適な時期

最後に、どんなに良いテクニックを使っても覆せない「自然の摂理」についてお話しします。それは「時期(温度)」です。

植物にはそれぞれ「成長期」があり、細胞分裂が活発になる時期に挿し木を行うのが鉄則です。休眠期(多くの植物では冬)に挿し木をしても、植物自体が寝ている状態なので、いくらメネデールで叩き起こそうとしても反応してくれません。それどころか、代謝が落ちているため、吸い上げられなかった水分で腐ってしまうことさえあります。

一般的に、挿し木のベストシーズンは以下の通りです。

  • 5月〜6月(梅雨時期)
    気温が20℃〜25℃で安定し、湿度も高いため、挿し穂が乾燥しにくく最も成功率が高い「挿し木のゴールデンタイム」です。初心者の方は絶対にこの時期を狙うべきです。
  • 9月〜10月(秋)
    真夏の猛暑が落ち着いた頃も適期です。ただし、冬が来るまでに根を充実させる必要があるので、早めのスタートが鍵です。

真夏(30℃超え)や真冬(10℃以下)は、プロでも管理が難しい時期です。どうしても冬に室内で行う場合は、植物用ヒーターマットを使って鉢の温度を上げたり、簡易温室で湿度を保ったりと、春の環境を人工的に作り出す工夫が必要になります。メネデールはあくまで植物の活動を助けるものであり、温度そのものの代わりにはなれないことを覚えておいてください。

メネデールと挿し木のQ&A!よくある疑問を解決

メネデールと挿し木のQ&A!よくある疑問を解決

最後に、記事の中では触れきれなかった細かい疑問や、私がブログの読者さんからよく頂く質問について、Q&A形式でお答えします。「これってどうなの?」というモヤモヤを解消して、スッキリした気持ちで挿し木に取り組んでくださいね。

余った100倍希釈液は、ペットボトルに入れて保存(作り置き)できますか?

保存はおすすめしません。その日のうちに使い切ってください。

「毎回作るのが面倒だし、余ったらもったいない」という気持ち、痛いほど分かります! でも、水道水に含まれる消毒用の塩素は時間が経つと抜けてしまいますし、メネデールの鉄分も酸化して効果が落ちてしまいます。
作り置きした水は雑菌が繁殖しやすく、それを大切な挿し木に与えるのはリスクが高いです。余った液は、庭の他の植物や鉢植えにかけてあげれば無駄になりませんよ。

メネデールに使用期限はありますか? 古いものでも使えますか?

明確な期限はありませんが、沈殿物や異臭がある場合は使用を避けてください。

メーカー公式サイトによると有効期限は設けられていませんが、冷暗所で保管して5年程度は問題ないようです。ただし、久しぶりに棚の奥から出してきた時に、液体が茶色く濁っていたり、変な匂いがしたりする場合は、成分が変質している可能性が高いので使用はやめましょう。
ちなみに、新品でもボトルの底に白い結晶が沈殿していることがありますが、これは成分の一部が結晶化したものなので、よく振って溶かせば問題なく使えます。

液体肥料(ハイポネックスなど)と混ぜて使ってもいいですか?

原液同士を混ぜるのはNGです。薄めた液同士なら併用可能ですが、挿し木初期はおすすめしません。

化学反応を起こして沈殿物が出る可能性があるので、原液では混ぜないでください。両方を規定倍率に薄めた状態であれば併用は可能ですが、記事内でもお話しした通り、「発根前の挿し木」に肥料分は不要(むしろ有害)です。
もし混ぜて使うなら、根がしっかり出てからの育苗期にしましょう。

間違えて100倍よりも濃く作ってかけてしまいました。枯れますか?

すぐに枯れることは稀ですが、念のため水で洗い流すと安心です。

メネデールは安全性の高い資材なので、多少濃いからといって除草剤のように即座に枯れることはありません。ただ、繰り返しになりますが浸透圧の問題で植物に負担はかかります。
「濃すぎた!」と気づいた時点で、上から真水をたっぷりかけて土の中の成分を流してあげるか、水挿しの場合は水を入れ替えれば大丈夫です。あまり神経質になりすぎなくてOKですよ。

犬や猫を飼っています。ペットが舐めても大丈夫ですか?

安全性は高いですが、保管場所には注意してください。

メネデールの主成分は鉄と水なので、毒性はありません。万が一、希釈液をペットが舐めてしまっても、直ちに健康被害が出るようなものではないとされています(もちろん飲み物ではないので、飲ませないでくださいね)。
ただし、原液のボトルをペットが噛んで大量に誤飲すると大変ですので、必ずペットや小さなお子様の手の届かない場所に保管してください。

メネデールの使い方と挿し木のまとめ

今回は、メネデール 使い方 挿し木というテーマで、私の実践方法とちょっとした科学的な裏付けをご紹介しました。長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださったあなたは、もう「なんとなく」挿し木をしていた頃とは見ている世界が違うはずです。

メネデールは魔法の薬ではありません。枯れた木を生き返らせることはできませんし、環境が悪ければ効果も半減します。しかし、「適切な時期」に「清潔な環境」で「正しい希釈倍率」を守って使えば、これほど心強い味方はありません。植物が本来持っている「生きたい、根を出したい」という力を、優しく、でも力強く後押ししてくれる素晴らしいサプリメントです。

最後に、成功のためのポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 希釈倍率は必ず「100倍」を計量して守る。濃いのは百害あって一利なし。
  • 挿し木前の水揚げは、草花なら30分、木なら数時間。長時間の放置は避ける。
  • 「メネデールで水揚げ」→「ルートンを塗布」の最強コンボを活用する。
  • 水挿しの場合は、メネデールに頼りすぎず、こまめな水換えで酸素と清潔さを保つ。
  • モンステラなどは気根を活用し、切り口を乾かすひと手間で腐敗を防ぐ。

新しい根っこがちょろっと出てきた時のあの感動は、何度味わってもいいものです。正しい知識とメネデールを武器に、ぜひ皆さんの庭やリビングをお気に入りの植物でいっぱいにしてくださいね。応援しています!

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