こんにちは。庭と暮らす、日々のこと、運営者の「ゆう」です。
庭の雑草対策って本当に大変ですよね。
週末のたびに草むしりに追われ、腰は痛くなるし、夏場は蚊に刺されるし…。
「もういっそのこと、防草シートで全部覆ってしまいたい!」と思うのは当然のことです。
でも、いざやろうとすると立ちはだかるのが「整地」という高い壁。凸凹の地面を平らにしたり、根っこから草を掘り起こしたりするのは、もはや土木工事の領域で、DIYでやるにはハードルが高すぎますよね。
「整地なんて面倒なことはしたくない。今の状態の上からシートを敷くだけじゃダメなの?」
正直なところ、私も最初はそう思っていました。教科書通りの施工がベストなのは分かっていますが、体力にも時間にも限界があります。
そこで私が試行錯誤の末にたどり着いた、「整地なしでも失敗しないためのギリギリのライン」についてお話しします。
一般的には推奨されない方法ですが、リスクを正しく理解し、それをカバーする資材と工夫があれば、納得のいく結果を得ることは可能です。
この記事では、整地を省略することで起こりうるトラブルのメカニズムと、それを回避するための具体的な施工ノウハウを徹底的に解説します。
- 整地を省略することによる具体的なリスクと対策
- 凸凹の地面でも失敗しにくいシートの選び方
- 隙間から雑草を出さないための施工テクニック
- 除草剤や砂利を活用した耐久性の上げ方
防草シートを整地しないで敷く前の必須知識

「防草シートは整地してから敷くのが基本」というのは、誰もが耳にする正論です。しかし、なぜそう言われるのか、その理由を深く理解している人は意外と少ないかもしれません。ここでは、あえて整地をせずに進める場合に地中で何が起こるのか、そしてそれをカバーするために最低限知っておくべき知識について、私なりの視点で詳しく解説します。
雑草の上からシートを敷く際のリスクと対策
一番やってしまいがちな失敗が、今生えている雑草の上から、何もせずにそのままシートを被せてしまうことです。「光を遮れば枯れるだろう」という安易な考えは、強力な雑草たちの前では通用しません。これには、植物の驚くべき生存本能が関係しています。
光がない場所での雑草の恐ろしい変化
植物は通常、光合成をしてエネルギーを作りますが、スギナやチガヤ、セイタカアワダチソウといった地下茎を持つ強力な雑草は、根にたっぷりと栄養を蓄えています。シートによって光が遮断されると、彼らは生き残りをかけて「黄化現象(おうかげんしょう)」を起こします。
これは、もやしをイメージしてもらうと分かりやすいです。光を求めてひたすら上に伸びようとするため、茎が白く、そして異常に硬く尖った状態に変化します。この「針」のように硬化した雑草の芽が、防草シートの裏側から猛烈な突き上げ攻撃を仕掛けてくるのです。特に織り目のある安価なシートなどは、あっという間に貫通されてしまいます。
腐敗ガスと虫の温床化
また、刈り取った草を片付けずにそのままシートを敷くのもNGです。シートの下は高温多湿な環境になりやすいため、残った草が一気に腐敗し始めます。すると、メタンガスなどの腐敗ガスが発生し、シートが風船のように膨らんで浮き上がってしまうことがあります。
さらに悪いことに、腐敗した有機物はダンゴムシやナメクジ、あるいはムカデといった害虫にとっての格好の餌場となります。「雑草対策をしたはずが、虫のパラダイスを作ってしまった」なんてことにならないよう、注意が必要です。
ここが注意点
草が腐って土に還ると体積が減るため、最初は平らだったシートの表面が、時間とともにボコボコと陥没していきます。この窪みに雨水がたまると、シートの劣化を早めるだけでなく、飛んできた新しい雑草の種が発芽する原因にもなります。
どうしても整地(抜根)ができない場合でも、「地際(じぎわ)ギリギリまで草を刈り取ること」と「刈った草(集草)は必ず取り除くこと」。この2点だけは、何があっても省略してはいけない絶対条件だと覚えておいてください。
失敗しない防草シートの選び方と基準
整地をしない施工において、最も重要なのが「シート選び」です。断言しますが、ここで予算をケチってホームセンターの特売品(特にペラペラの織布タイプ)を選ぶと、1年以内に確実に後悔することになります。
平らな整地された地面なら、安いシートでもそれなりに持ちます。しかし、石が転がり、切り株が残り、凹凸がある荒れた地面では、シートにかかる物理的な負担が段違いだからです。
プロが選ぶ基準をDIYに取り入れる
私が推奨する、整地なし施工におけるシートの選定基準は以下の通りです。
横にスクロールしてご覧ください
| 選定項目 | 推奨スペック | 理由 |
|---|---|---|
| 素材 | ポリエステル長繊維不織布 | 強度と柔軟性を兼ね備え、紫外線や熱にも強い。 |
| 構造 | 高密度不織布(フェルト状) | 繊維が複雑に絡み合っているため、隙間がなく突き抜けに強い。 |
| 厚み | 0.6mm以上(砂利下) 4.0mm以上(むき出し) | クッション性を確保し、地面の凹凸による破れを防ぐため。 |
| 遮光率 | 99.9%以上 | 0.1%の光漏れでも雑草は育つため、完全遮光が必要。 |
「厚み」は特に重要です。整地されていない地面には、鋭利な小石や硬い枯れ茎が無数にあります。薄いシートでは、上を歩いた瞬間にプスッと穴が空いてしまいます。厚手のフェルト生地のようなシートであれば、それ自体がクッションとなり、少々の突起物なら包み込むようにカバーしてくれます。
実際、公共工事などの現場でも、長期的な防草効果を維持するために、耐久性の高い防草シートが採用されています。国土交通省近畿地方整備局の資料(出典:国土交通省近畿地方整備局『防草LCCを考慮した道路整備について』)においても、高耐久な防草対策を行うことが、結果として維持管理費用の縮減(ライフサイクルコストの低減)につながると示されています。私たち個人の庭でも、最初の資材選びにお金をかけることが、将来的な手間とコストを節約する一番の近道なのです。
凸凹した地面がシート劣化を早める理由
「とりあえず被せておけば大丈夫だろう」と思いがちですが、整地されていない凸凹(不陸:ふりく)のある地面は、防草シートにとって過酷な環境です。なぜ平らな地面よりも劣化が早まるのか、そのメカニズムを知っておきましょう。
フラッキング現象(煽り)による疲労破壊
地面に凹凸があると、シートと地面の間に必ず隙間(エアポケット)ができます。風が吹くと、シートは揚力を受けて持ち上がり、風が止むと自重で下がる。このパタパタという上下運動を「フラッキング」と呼びます。
この動きが繰り返されると、シートを固定しているピンの周辺に強い力がかかり続け、次第にピン穴が広がって破れてしまいます。また、シート自体も何度も折り曲げられることで素材疲労を起こし、ボロボロになりやすくなります。
応力集中による紫外線劣化の加速
さらに深刻なのが「応力集中」です。例えば、こぶし大の石が地面から飛び出している場所にシートを敷いたとします。その上を人が歩いたり、ピンと張った状態で設置したりすると、シートはその石の頂点一点に強く押し付けられ、引き伸ばされた状態になります。
プラスチックなどの合成樹脂素材は、引っ張られて伸びた状態(応力がかかった状態)で紫外線を浴びると、分子の結合が切れやすくなり、劣化スピードが劇的に速まるという性質があります。つまり、「凸凹で突っ張っている場所から、シートは急速に崩壊していく」のです。
整地をしないということは、こうした「シートを痛めつける要因」を放置するということです。だからこそ、それに耐えうるだけのスペックを持ったシートが必要不可欠になるわけですね。
織布よりも高密度の不織布を選ぶべき理由
ホームセンターの園芸コーナーに行くと、黒いビニール紐を編み込んだような「織布(クロスシート)」と、フェルトのような「不織布」の2種類が並んでいます。価格は織布の方が圧倒的に安いですが、整地しない施工において織布タイプを選ぶのは自殺行為と言っても過言ではありません。
織布の弱点:目ズレと突き抜け
織布シートは、縦糸と横糸を編んで作られています。つまり、構造上どうしても微細な「隙間」が存在します。整地された平らな地面なら問題ないのですが、凸凹のある地面に敷くと、突起物に押されて網目が歪み、隙間が広がる「目ズレ」が起こりやすくなります。
この広がった網目の隙間は、光を求めて尖った雑草(チガヤやスギナなど)にとって格好の出口です。一度穂先が網目を通り抜けてしまうと、草が成長するにつれて穴をどんどん押し広げ、あっという間にシートの上に青々とした草原が出来上がってしまいます。
不織布の強み:追従性と遮断性
一方、不織布(特に長繊維不織布)は、繊維をランダムに積層して接着させた構造をしています。網目がないため、どの方向から引っ張られても均一な強度を発揮します。
不織布をおすすめする決定的な理由
- 柔軟性(追従性):地面の凹凸に合わせてシートが変形してくれるため、無理な突っ張りが生じにくい。
- クッション効果:厚みがあるため、小石などの突起を繊維層で吸収し、破れを防ぐ。
- 高い遮光性:繊維が複雑に絡み合っているため、光を通す直線的な隙間がほとんどない。
「整地の手間を省く=地面のコンディションが悪い」ということですから、その悪条件をカバーできるのは、柔軟でタフな不織布だけなのです。私の経験上も、不織布を選んだエリアと織布を選んだエリアでは、3年後の雑草の生え方に天と地ほどの差が出ました。
整地なし施工で除草剤が不可欠なワケ
「防草シートを敷くんだから、除草剤なんていらないでしょ?」と思うかもしれません。しかし、物理的に根っこを掘り起こす「抜根(ばっこん)」を行わない整地なし施工において、除草剤はシートと同じくらい重要な役割を果たします。
地面の中には、目に見えている雑草の何倍もの根や地下茎、そしてこれから発芽しようと待機している種子(シードバンク)が眠っています。これらを放置してシートで蓋をすることは、爆弾を抱えたまま生活するようなものです。
「今ある草」と「未来の草」をダブルで叩く
私が実践している、最も確実な除草剤活用法は以下の通りです。
- 施工2週間前:茎葉処理型(液剤)を散布
今生えている草の葉から成分を吸収させ、根まで枯らすタイプの除草剤を撒きます。グリホサート系などが代表的です。これにより、地下茎の勢力をあらかじめ削いでおきます。 - 施工直前:土壌処理型(粒剤)を散布
シートを敷く直前に、これから生えてくる雑草を抑える粒タイプの除草剤を撒きます。これがシートの下で「第二の防壁」として機能し、万が一光が漏れたり、休眠していた種子が目覚めたりした際の保険となります。
特にスギナなどの強害雑草が多い場所では、この「ダブル処理」をやるかやらないかで、シートの持ち上げられ方や突き抜けリスクが劇的に変わります。除草剤に対して抵抗がある方もいるかもしれませんが、整地をしない以上、化学的な力(ケミカルコントロール)を借りて雑草のエネルギーを奪うことは、成功のための必須条件だと思ってください。
防草シートを整地しないで施工する実践手順

ここからは、いよいよ具体的な施工手順についてお話しします。完璧な整地ができている現場とは違い、荒れた地面相手ならではのテクニックが求められます。「綺麗に貼ること」よりも、「リスクを潰すこと」に重点を置いて進めていきましょう。
凸凹地面への上手な防草シートの貼り方
通常、防草シートは「シワにならないようにピンと張る」のが美しい施工とされています。しかし、凸凹のある地面でこれをやると失敗します。キーワードは「なじませ」と「ゆとり」です。
あえて緩ませて、地面に沿わせる
シートを広げたら、いきなりピンで固定するのではなく、まずは足で踏んで地面の形状になじませていきます。窪んでいる場所にはシートを押し込み、出っ張っている場所はふんわりと覆う。この時、シートを引っ張りすぎないことが重要です。
もしピンと張ってしまうと、窪みの上にシートが浮いて橋を架けたような状態(ブリッジ現象)になります。この浮いた空間は風の通り道になり、強風時にシートが激しく煽られて破損する原因になります。不織布タイプのシートであれば、多少の伸縮性があるので、足で踏み固めるようにして地面の凹凸にフィットさせていきましょう。
ハサミを入れて形を合わせる勇気を持つ
どうしても馴染まない大きな石や切り株がある場合は、無理に上から被せるのではなく、その部分だけシートに切り込みを入れて逃がす、あるいは思い切ってシートをカットして継ぎ足すという柔軟な対応も必要です。「一枚もので綺麗に覆いたい」というこだわりは捨てて、地面に密着させることを最優先にしてください。
隙間を防ぐ粘着テープとピンの活用法
整地していない地面では、シートの重ね合わせ部分(ラップ部)が浮いたりズレたりしやすく、そこが雑草の突破口になります。ここを「物理的に完全に塞ぐ」作業が、施工の寿命を決めます。
【重要】重ね代(ラップ)のルール
メーカー推奨の重ね代は通常10cmですが、整地していない場合は最低でも15cm、できれば20cm確保してください。地面が不安定だと施工後にシートが収縮したりズレたりして、想定以上に隙間が開きやすいからです。
粘着テープは「必須装備」
重ねた部分には、必ず防草シート専用の強力な粘着テープを貼って一体化させます。ガムテープなどは数ヶ月で剥がれてしまうので、必ずブチルゴム系などの対候性のある専用品を使ってください。
また、固定ピンを打った穴も弱点になります。ピンの隙間から光が入り、そこから雑草が顔を出すことがよくあります。ピンの上から貼る専用の「ピンシール」や、粘着テープの切れ端を使って、ピンの頭を完全に塞いでしまいましょう。「ここまでやるの?」と思うかもしれませんが、この細部への執念が、数年後の「やってよかった」に繋がります。
固定ピンの打ち方と密度
地面が平らでない分、風の影響を受けやすいので、固定ピンの数は通常よりも多めに用意してください。標準は1メートル間隔ですが、凸凹が激しい場所や風当たりが強い場所では、50cm間隔など密に打って、強制的にシートを地面に押さえつける必要があります。地面が柔らかくてピンが効きにくい場合は、長さ25cm以上の長いピンや、返し(バーブ)がついた抜けにくいピンを選ぶと安心です。
砂利や人工芝を併用して耐久性を上げる
防草シートを敷くだけでも雑草対策としては大きな一歩ですが、整地をしていない不完全な地盤だからこそ、さらにその上に「保護層」を設けることを強くおすすめします。具体的には、砂利や人工芝を上に敷く方法です。これには単なる見た目の向上だけでなく、シートの寿命を劇的に延ばす工学的なメリットがあります。
紫外線という最大の敵をシャットアウトする
防草シートが劣化して破れる原因の9割以上は「紫外線」だと言われています。どんなに高耐久なシートでも、プラスチック製品である以上、直射日光を浴び続ければいつかは加水分解や酸化を起こし、ボロボロになってしまいます。特に整地していない地面では、シートが突っ張ったり浮いたりしている箇所が多く、そこに応力が集中するため、平坦地よりも劣化スピードが早まります。
しかし、シートの上に砂利や人工芝を乗せて、紫外線を物理的に遮断してしまえば話は変わります。「砂利下専用」として使えば、シート自体は紫外線に晒されないため、理論上は半永久的、あるいは20年以上の超長期にわたって機能を維持することが可能になります。「整地の手間を省く代わりに、砂利を敷く手間をかける」というのは、長期的なメンテナンスコストを考えれば非常に理にかなった投資なのです。
「重し効果」でバタつきと突き上げを抑える
また、砂利や人工芝には「重し(バラスト)」としての重要な役割があります。
重量による制圧効果
一般的な庭砂利を厚さ3〜5cm程度敷くと、1平方メートルあたり約60kg〜80kgもの重量になります。この重みがシート全体を地面に均一に押し付けることで、以下の効果が生まれます。
- フラッキングの防止:風によるシートのバタつきや浮き上がりを物理的に抑え込む。
- 雑草の抑制強化:下から生えようとする雑草に対して、上からの重圧で対抗し、持ち上がりを防ぐ。
整地していない地面は凸凹しているため、ピンだけでシートを完全に固定するのは困難です。しかし、上から砂利の重みを加えることで、シートを強制的に地面の形状になじませ、浮きを解消することができます。人工芝の場合も同様で、重量のあるリアル人工芝を選ぶことで、多少の地面の荒れをカバーして押さえ込むことが可能です。
ただし、注意点もあります。整地していないボコボコの地面に人工芝を敷くと、芝面が波打ってしまい、継ぎ目(ジョイント)が綺麗に合わないことがあります。見た目の美しさを最優先するなら、凸凹を吸収しやすい「砂利敷き」の方が、粗が目立ちにくく失敗が少ないでしょう。
砂利の滑落を防ぐグランドグリッドの効果
「よし、じゃあ砂利を敷こう!」と思った方に、もう一つだけ知っておいてほしいリスクがあります。それは、整地していない地面特有の「砂利の移動・滑落」問題です。
整地された平らな地面なら砂利は安定しますが、整地していない地面には微妙な傾斜や起伏が残っています。その上を人が歩いたり、激しい雨が降ったりすると、砂利が高いところから低いところへ流れていってしまうのです。結果として、凸部(出っ張っている部分)の砂利が薄くなり、下の防草シートがむき出しになってしまう「砂利ハゲ」現象が起こります。
砂利を「枠」に閉じ込めるという発想
この問題を解決する救世主的な資材が、「グランドグリッド」や「砂利保持材」と呼ばれるハニカム構造(蜂の巣状)の枠材です。
これは、アコーディオンのように広げて地面に置き、その枠(セル)の中に砂利を充填して使うものです。一つ一つのセルが砂利を囲い込むため、足で蹴っても、雨が降っても、砂利が横に移動できなくなります。これにより、多少の傾斜や凸凹がある地面でも、砂利の厚みを均一に保ち続けることができるのです。
グランドグリッド導入のメリット
- シート露出の防止:砂利ハゲを防ぎ、紫外線の直撃からシートを半永久的に守る。
- 歩行性の向上:砂利が締まるため、足が沈み込まず、雪かきや自転車の走行もしやすくなる。
- 突き上げ緩和:荷重が分散されるため、地面の石などの突起物がシートを突き破るリスクを減らす。
確かに資材コストは追加でかかりますし、施工の手間も増えます。しかし、「整地なし」という不安定な土台の上に庭を作る以上、このグランドグリッドを使って地盤の弱点を補強することは、将来的な「砂利足し」や「シート補修」の労力をゼロにするための、極めて賢い保険と言えるでしょう。
特に、駐車場やアプローチなど、人が頻繁に通る場所に整地なしで挑む場合は、この資材の導入を強く検討してみてください。
整地なし施工に関するよくある質問Q&A

最後に、「整地なしで防草シート」を検討している読者の方からよく頂く質問や不安について、Q&A形式でまとめました。実際に作業を始める前の最終確認として活用してください。
以下の表は横にスクロールしてご覧いただけます。
- 雑草を抜かずに、除草剤で枯らすだけで本当に大丈夫ですか?
-
条件付きで大丈夫です。
重要なのは「完全に枯らすこと」と「枯れて小さくなった状態で敷くこと」です。生きたままの草の上に敷くのは厳禁。また、セイタカアワダチソウのように枯れても硬い茎が残る草は、シートを突き破る槍になります。これらだけは手作業で取り除くか、短く刈り込んで踏み潰す処理が必要です。 - 耐用年数はどれくらい期待できますか?
-
施工環境と被覆の有無で大きく変わります。
整地なしでシートをむき出しにした場合、凹凸によるストレスで通常よりも劣化が早く、良いシートを使っても3年〜5年程度で補修が必要になることが多いです。逆に、砂利下シートとして施工し、グランドグリッドなどでしっかり保護すれば、整地なしでも10年以上、あるいは半永久的な防草効果を維持している事例も多々あります。 - 駐車場(車の乗り入れ)部分も整地なしでいけますか?
-
かなりリスクが高いので推奨しません。
車の重量(1トン以上)がかかると、整地されていない地面の凸凹にある石や硬い土塊が、強烈な圧力でシートを貫通します。また、タイヤの据え切りで砂利が激しく動くため、シートがすぐに露出します。駐車場にするなら、少なくとも「転圧(地面を固める作業)」と「砕石による路盤作り」は必須と考えたほうが無難です。 - シートの下に虫が湧いたりしませんか?
-
刈り草を残すと湧きやすくなります。
シート下は湿気がこもるため、ダンゴムシやナメクジの住処になりやすい環境です。特に刈り取った草をそのまま残しておくと、それが餌となり大量発生の原因になります。虫のリスクを減らすためにも、刈り草の除去(集草)だけはサボらずに行ってください。
防草シートを整地しないで成功させる結論
ここまで、防草シートを整地しないで敷くためのノウハウを包み隠さずお伝えしてきました。結論として申し上げたいのは、「整地しない」という選択は、決して後ろめたい「手抜き」ではないということです。それは、自分の体力や予算、そして時間の制約の中で、最大の効果を得るための「戦略的な選択」です。
ただし、その戦略を成功させるためには、以下の「3つの神器」を揃えることが絶対条件となります。
整地なし施工を成功させる3つの神器
- 最強のシート:薄い織布ではなく、分厚く柔軟な「高密度不織布」を選ぶこと。
- 化学の力:物理的な除草ができない分、除草剤(液剤+粒剤)で徹底的に根を叩くこと。
- 隙間への執念:重ね代を広く取り、専用テープでこれでもかというほど隙間を塞ぐこと。
整地という重労働をショートカットする分、資材選びと細部の処理にはしっかりとコストと愛情を注いであげてください。「完璧な下地」がなくても、「完璧なカバー」があれば、雑草の悩みから解放される快適な庭は手に入ります。
この記事が、雑草との戦いに疲れ果てていたあなたの背中を押し、無理なく続けられる庭管理のヒントになれば、これほど嬉しいことはありません。まずは小さなスペースから、無理のない範囲でチャレンジしてみてくださいね。
