こんにちは。庭と暮らす、日々のこと、運営者の「ゆう」です。
何度抜いても生えてくるし、除草剤を撒いてもスギナだけ枯れないことってありますよね。
実はスギナに除草剤が効かないのには明確な理由があり、多くの人が撒く時期や希釈倍率を間違えているだけだったりします。
ラウンドアップなどの強力な薬剤でも薄めると効果が出にくいですし、逆に石灰を撒いても意味がないことはあまり知られていません。
この記事では、私が実際に試して効果があった方法を中心に、しつこいスギナを庭からなくすためのコツをお話しします。
- スギナが枯れない原因は散布時期と濃度の間違いにあること
- 地中の深い根まで枯らすための具体的な薬剤と使用テクニック
- 芝生の中に生えたスギナだけを選択的に駆除する安全な方法
- 物理的にスギナをシャットアウトする防草シートの選び方
スギナに除草剤が効かない3つの決定的理由

「あんなに高い除草剤を撒いたのに、なんでスギナだけピンピンしてるの?」と不思議に思ったことはありませんか。実はこれ、薬剤が悪いのではなく、スギナという植物の特性と、私たちの使い方が噛み合っていないことがほとんどなんです。まずは敵を知ることから始めましょう。
散布時期の誤りと栄養転流の関係

皆さんは除草剤をいつ撒いていますか?おそらく、スギナが元気に生えてきて目障りになる4月や5月のゴールデンウィークあたりに、「よし、やるぞ!」と意気込んで散布することが多いのではないでしょうか。実は、そのタイミングこそが、スギナ防除が失敗する最大の原因なんです。
植物には、体内で栄養分を運ぶ「転流(てんりゅう)」という流れがあります。この流れの向きは季節によって劇的に変化するのですが、これを無視して除草剤を撒いても、一番枯らしたい根っこまで薬が届かないんですね。
春は「上昇気流」で薬を押し返す
春から初夏にかけて、スギナは地下に蓄えたエネルギーを使って、地上の「ツクシ」や緑色の「栄養茎(スギナ)」を爆発的に成長させます。この時、植物の中では地下(ソース)から地上(シンク)へ向かって、強烈な「上向きの流れ」が発生しています。
この時期に除草剤を葉っぱにかけても、薬の成分は上向きの激しい水流に逆らって根まで降りていくことができません。結果として、薬がかかった地上の葉っぱだけは茶色く枯れますが、地下茎はノーダメージ。まるでトカゲの尻尾切りのように、数週間もすればまた新しい芽がニョキニョキと顔を出します。これを「効かなかった」と勘違いしてしまうんですね。
秋の「下降気流」こそが攻略の鍵
一方で、夏が過ぎて気温が下がり始める9月後半から10月、11月にかけて、スギナは冬越しの準備に入ります。地上の葉っぱで作った光合成のエネルギー(糖分)を、来年のために地下の根っこへ送り込み始めます。つまり、体内の流れが「下向き」に変わるんです。
このタイミングこそが、スギナを一網打尽にする千載一遇のチャンスです。この「下降気流」に乗せて除草剤を散布すれば、成分がスムーズに地下深くまで運ばれ、スギナの急所である塊茎(かいけい)を直撃します。私も最初は半信半疑でしたが、秋に徹底的に散布した翌年の春、スギナの発生量が劇的に減ったのを見たときは感動しました。
狙い目は秋!
スギナ対策の勝負は、スギナが少し元気をなくし始める晩夏から晩秋にかけて決まります。まだ緑色が残っているうちに、冬眠準備中のスギナに「毒入りの弁当」を届けさせるイメージで散布するのが、根こそぎ枯らすための鉄則ですよ。
希釈倍率100倍では薄すぎる真実
ホームセンターで除草剤を買うと、ラベルに「100倍希釈」とか「50〜100倍で散布」と書いてあることが多いですよね。経済的だし、とりあえず100倍で薄めて使っている方が大半だと思います。一般的な雑草、例えばメヒシバやエノコログサならそれで十分枯れるのですが、スギナ相手に100倍希釈は、はっきり言って「水やり」をしているのと大差ありません。
なぜスギナには普通の濃度が効かないのか、それにはスギナ特有の「葉っぱの形状」が深く関係しています。
葉の表面積が圧倒的に足りない
普通の雑草を思い浮かべてみてください。広い葉っぱが地面を覆うように広がっていますよね。これなら上から薬液を撒けば、べったりと大量の薬が付着します。たくさんの薬を吸収できるので、多少薄くても致死量に達するわけです。
しかし、スギナはどうでしょうか。針のように細く、トゲトゲしていますよね。上からシャワーのように薬液を撒いても、そのほとんどは葉っぱに留まることなく、地面にポタポタと落ちてしまいます。スギナの葉に付着する薬液の量は、広葉雑草に比べて極端に少ないんです。
高濃度爆撃が必要な理由
付着する量が物理的に少ない以上、その「わずかな一滴」の中に、根っこを枯らすのに十分な成分が含まれていなければなりません。だからこそ、メーカーはスギナに対してだけは特別な希釈倍率を設定しているのです。
具体的には、多くのグリホサート系除草剤で「25倍希釈」が推奨されています。100倍と比べると4倍も濃い液を作るわけですから、「もったいないな…」と正直思います。私も最初はケチって50倍くらいで試しましたが、やっぱり葉先が黄色くなる程度で復活してしまいました。スギナを本気で枯らすなら、心を鬼にして25倍という高濃度を守ってください。それが結果的に、何度も撒き直す手間とコストを省く最短ルートになります。
石灰でスギナ対策ができるという嘘

ネットや古い園芸書などで「スギナが生えるのは土が酸性だからだ。石灰を撒いて土壌をアルカリ性に傾ければ、スギナは消える」という説を目にしたことはありませんか?これ、園芸界におけるもっとも有名な都市伝説の一つなんです。
もしあなたがスギナ対策のために重たい苦土石灰や消石灰を買ってきて、汗だくになりながら庭に撒こうとしているなら、ちょっと待ってください。その労力とお金、残念ながらほとんど無駄になってしまう可能性が高いです。
「指標植物」の本当の意味
確かに、スギナは「酸性土壌の指標植物」と呼ばれています。これは「酸性の場所でよく見かける」という意味ですが、決して「酸性じゃないと生きられない」という意味ではありません。
スギナの本当のすごさは、他の植物が枯れてしまうような強い酸性の土壌でも平気で生きられる「耐性」を持っている点にあります。ライバルがいない酸性土壌を独占しているだけで、実は中性でも、なんならアルカリ性の土壌でも、スギナは何の問題もなく、むしろもっと元気に育ちます。
むしろスギナに栄養を与えているかも?
さらに皮肉なことに、スギナはカルシウム分を好んで吸収する性質があるとも言われています。石灰の主成分はカルシウムですから、スギナを弱らせるつもりで撒いた石灰が、逆に彼らにとってのサプリメントになっている可能性すらあるんです。
私の近所の畑でも、農家さんが毎年しっかり石灰を入れて土作りをしていますが、あぜ道には立派なスギナが青々と茂っています。これが何よりの証拠ですよね。土壌改良でスギナを追放するのは幻想です。その予算は、確実な除草剤や、物理的に遮断する防草シートに回すのが、賢い庭管理への第一歩ですよ。
迷信に注意
「石灰でスギナが消えた」という体験談があるとしたら、それは石灰を撒く過程で徹底的に耕したり、同時に草むしりをした物理的な効果である可能性が高いです。化学的に石灰がスギナを枯らすことはありません。
地下茎と塊茎による驚異の再生能力
「地獄草」という別名があるほど、スギナの生命力は桁外れです。地上に見えている緑色の部分は、氷山の一角に過ぎません。私たちが相手にしているスギナの本体は、地中深くに張り巡らされた巨大な地下要塞なのです。
深さ1メートルにも達する地下茎
スギナをスコップで掘り返そうとして、途中で心が折れた経験はありませんか?それもそのはず、スギナの「垂直地下茎」は、地表から30cm、深いものでは1メートル以上も垂直に伸びていると言われています。家庭用のスコップで掘れる深さを遥かに超えているんですね。
さらに、そこから横方向に「水平地下茎」が網の目のように広がっています。中途半端に耕運機で耕すと、この地下茎が細切れになりますが、スギナは数センチの根の断片からでも再生する能力(分断再生力)を持っています。つまり、耕せば耕すほど、切れた根の数だけスギナが増えてしまうという悪夢のような事態を招くのです。
無尽蔵のエネルギー源「塊茎」
そして極め付けが、地下茎のあちこちに付いている「塊茎(かいけい)」または「栄養茎」と呼ばれる丸いコブです。これはいわばスギナの予備バッテリーです。デンプンなどの栄養がぎっしり詰まっていて、地上部が草刈りや除草剤でダメージを受けても、このバッテリーから即座にエネルギーが供給され、緊急再生モードに入ります。
除草剤を散布して「よし、枯れた!」と思っても、数週間後にまた生えてくるのは、この塊茎が生き残っているからです。スギナとの戦いは、地上の草を枯らすことではなく、地下にあるこの無数のバッテリーをいかにして破壊、あるいは枯渇させるかという「消耗戦」なのです。
安価な薬剤の選び方が招く失敗

ホームセンターの除草剤売り場に行くと、500mlで300円〜500円くらいの激安除草剤と、同じ量で3000円近くする「ラウンドアップ」のようなブランド品が並んでいますよね。成分を見ると、どちらも「グリホサート」と書いてあります。「成分が同じなら安い方でいいじゃん!」と、私も昔は思っていました。
しかし、スギナのような強敵を相手にする場合、この選択が命取りになります。実は同じグリホサートでも、その結合している「塩(えん)」の種類によって、パワーや浸透スピードが全く違うのです。
「イソプロピルアミン塩」と「カリウム塩」の違い
安価な除草剤の多くは「イソプロピルアミン塩」というタイプです。これは一般的な一年生雑草にはよく効きますが、葉から入って根まで届くスピードがやや遅く、雨にも弱いという弱点があります。スギナのように根が深く、薬剤を吸収しにくい植物に対しては、どうしても力不足になりがちです。
一方、ラウンドアップマックスロードなどに使われているのは「カリウム塩」というタイプです。これは最新の技術で作られていて、植物体内への吸収力が圧倒的に高く、散布から1時間後の雨でも効果が落ちないほどの耐雨性を持っています。スギナの分厚い防御壁を突破し、深い根まで成分を送り込むには、このカリウム塩のパワーが必要不可欠なんです。
「安物買いの銭失い」にならないためにも、スギナ防除に関しては、少し高くても高機能な除草剤を選ぶことを強くおすすめします。結果的に散布回数が減り、トータルのコストパフォーマンスは良くなるはずです。
スギナに除草剤が効かない時の完全駆除法

ここまで、なぜスギナが枯れないのか、そのしぶとい生態について解説してきました。敵の正体がわかったところで、いよいよ具体的な攻略法の実践編に入りましょう。私が実際に試行錯誤の末に行き着いた、今のところ「これが最強」と思える方法をご紹介します。徹底的にやるなら、ここまでする価値はありますよ。
ラウンドアップの25倍散布が最強
もしあなたの庭が、花壇や家庭菜園ではなく、駐車場や砂利敷き、あるいは更地で、「他の植物を気にする必要がない場所」なら、迷わず「ラウンドアップマックスロード」を使ってください。これは現在入手できる家庭用除草剤の中で、間違いなく最強クラスのスギナキラーです。
絶対に守るべき「25倍」の黄金律
先ほども触れましたが、ここでのポイントは希釈倍率です。ボトルの裏面を見ると、スギナに対する推奨倍率は「25倍」と明記されています(出典:日産化学『ラウンドアップマックスロード 適用雑草と使用方法』)。
具体的には、水1リットルに対して薬剤を40ml混ぜます。一般的な4リットルの除草剤用ジョウロや噴霧器を使うなら、薬剤は160mlも必要になります。「えっ、そんなに入れるの?」と躊躇する量ですが、これがメーカーが科学的に導き出した「スギナの根を殺すための必要量」なんです。
この濃度を守るだけで、今までビクともしなかったスギナが、嘘のように根元から茶色く枯れ果てます。中途半端に薄めて何度も撒き直すよりも、一度の高濃度散布で決着をつける方が、土壌への負担も、お財布への負担も最終的には軽くなります。
散布のコツ:滴らせないこと
25倍の薬液は非常に高価です。ポタポタと地面に滴るほど撒く必要はありません(地面に落ちた薬液はすぐに分解されて無効になります)。霧状にして風で飛ばされるのもNG。少し粒を大きく設定した噴霧器で、スギナの葉の表面に細かい水玉を「乗せる」イメージで丁寧に散布するのが、最も効率的なプロの技です。
展着剤の混用でワックス層を突破
「濃度はバッチリなのに、思ったより効かない…」。そんな時は、スギナの防御力に薬液が負けている可能性があります。スギナの表面は、ケイ酸質を含んだ硬い層と、水を弾くワックス層(クチクラ層)で覆われています。そのままでは、せっかくの25倍液も弾かれてしまうのです。
魔法の一滴「展着剤」
そこで必須アイテムとなるのが「展着剤(てんちゃくざい)」です。これは農薬用の「糊(のり)」や「界面活性剤」のようなもので、薬液の表面張力を下げて、水を弾く葉っぱにもベタッと馴染ませる効果があります。
ホームセンターで数百円で売っている「ダイン」などの一般的な展着剤でも効果はありますが、本気で挑むなら「機能性展着剤」と呼ばれるグレードの高いものを使いましょう。例えば「サーファクタントWK」や「スカッシュ」といった製品は、単に広げるだけでなく、ワックス層を溶かして薬液を植物の中に無理やり押し込む「浸透促進効果」を持っています。
ラウンドアップなどのカリウム塩薬剤に、この強力な展着剤をブレンドする。これが、プロの農家さんも実践している「スギナ殺しのカクテル」です。雨上がりのような濡れにくい条件でも、驚くほどの食いつきを見せてくれますよ。
芝生のスギナ防除にはシバゲンDF
一番頭を悩ませるのが、綺麗な芝生(高麗芝や野芝)の中にスギナが侵入してしまったケースです。ラウンドアップを撒けば、当然ながら大切な芝生まで枯れてしまいますし、手で抜けば芝生の根を傷めてしまいます。
そんな絶望的な状況を救ってくれるのが、「シバゲンDF」というプロ御用達の選択性除草剤です。ゴルフ場のグリーンキーパーさんも愛用するこの薬剤は、日本芝には優しく、スギナやカヤツリグサなどの厄介な雑草だけを狙い撃ちにするという、魔法のような特性を持っています。
じわじわ効く「遅効性」を理解する
シバゲンDFを使う上で一番大切なのは、「すぐに枯れなくても焦らない」ことです。グリホサート系のように数日で茶色くなることはありません。散布しても、最初は「あれ?全然効いてない?」と思うくらい変化がないんです。
しかし、植物の中では確実に成長が止まっています。そして20日、30日とかけて、ゆっくりと、しかし確実に黄色くなり、やがて姿を消します。この遅さを理解せずに「失敗した!」と思って追加散布してしまうと、さすがに芝生にもダメージが出るので注意してください。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 効果の出方 | 非常にゆっくり。完全に枯れるまで春時期で20〜30日、秋だと40日近くかかることもあります。気長に待ちましょう。 |
| 持続性 | 土壌処理効果が非常に優秀です。一度散布すると土の表面にバリアを作り、3〜4ヶ月間、新たなスギナや雑草の発芽を抑えてくれます。 |
| 安全性 | 人や動物への毒性は極めて低いですが、散布当日は念のためペットや子供が芝生に入らないよう管理するのがマナーです。 |
MCPP液剤などのホルモン型除草剤と混ぜて使う(混用する)テクニックもありますが、まずはシバゲン単体で、春(発芽前〜初期)と秋(納め)にしっかり土壌処理を行うのが、最もリスクが少なく効果的な管理方法だと私は思います。
防草シートはザバーン以外無意味
「もう毎年薬を撒くのは疲れた。物理的に封じ込めたい!」という場合、防草シートの導入を検討されると思います。しかし、ここでもスギナはその驚異的な能力を見せつけます。ホームセンターで売っている安価な黒いビニールシートや、織り込みタイプ(クロスシート)の防草シートでは、スギナを止めることはできません。
スギナの芽(ツクシや若い茎)の先端は非常に鋭く硬いため、シートの繊維の隙間を容易に押し広げて貫通してきます。また、ペラペラのシートなら、成長圧で突き破って穴を開けてしまいます。突き破られたシートからスギナが顔を出している光景、見たことありませんか?あれほど悲しいものはありません。
不織布かつ高密度の「最強シート」を選ぶ
スギナを物理的に抑え込むための条件は、「不織布(繊維が絡み合っている)」であり、かつ「高密度で厚手」であることです。この条件を満たす業界標準の最強シートが、デュポン社の「ザバーン(現在はプランテックスとも呼ばれます)」シリーズです。
スギナ対策なら、最低でも「240G(厚さ0.64mm)」というグレードを選んでください。これ以下の厚さ(136など)では、スギナの貫通力に負けることがあります。240G以上のザバーンなら、スギナが下から押しても繊維が強固に絡み合っているため隙間ができず、光合成を遮断してやがて地下茎を飢え死にさせることができます。
施工の際は、シートの「継ぎ目」や、壁やマスとの「隙間」を専用の粘着テープで完全に塞ぐことを忘れないでください。スギナはわずかな光と隙間があれば、そこから必ず出てきます。ここさえ徹底すれば、10年単位でスギナを見ない生活が手に入りますよ。
スギナ駆除のQ&A・よくある質問コーナー

ブログを運営していると、スギナに悩む方からたくさんの質問をいただきます。ここでは、特によくある疑問について、私の実体験と調べた知識をもとにお答えします。「これってどうなの?」と迷った時の参考にしてください。
- 除草剤を撒く前に、短く刈り込んだほうが効きますか?
-
絶対に刈ってはいけません!逆効果です。
これ、一番やりがちなミスなのですが、除草剤は葉っぱから吸収されます。スギナはただでさえ葉の面積が小さいので、刈り込んで短くしてしまうと、薬液がかかる場所(的)がなくなってしまいます。
地下茎まで成分をたっぷり送るためには、あえて15cm〜20cmくらいまで伸ばして、フサフサになった状態で散布するのが一番効果的です。「敵を太らせてから叩く」のがコツですよ。 - 塩や熱湯をかければ枯れると聞いたのですが?
-
お庭の死守のため、絶対にやめてください。
「塩を撒く」という方法は、確かに草は枯れますが、土壌の塩分濃度が上がりすぎて、今後一切の植物が育たない「死の土地」になってしまいます。また、塩分は雨で流れて建物の基礎コンクリートや配管をサビさせる恐れもあり、家の資産価値を下げかねません。
熱湯も同様で、表面が焼けるだけで地下深くの根には届かず、すぐに再生してきます。リスクが高すぎるので、絶対にNGです。 - 小さな子供や犬が庭で遊ぶのですが、除草剤は危険ですか?
-
散布当日は立ち入り禁止にしましょう。
最近の家庭用除草剤(グリホサート系やシバゲンなど)は、土に落ちるとすぐに分解されたり、毒性が低かったりと安全性には配慮されています。
とはいえ、乾いていない薬液に触れたり、それを舐めたりするのは当然よくありません。私はいつも、朝一番に散布して、完全に乾いて定着する夕方〜翌日までは、子供とペットを庭に出さないようにしています。乾いてしまえば、基本的には問題ありません。 - 100倍希釈で作った液が余っています。これを2回撒けば25倍と同じ効果になりますか?
-
残念ながら、なりません。
薄い液を何度重ね塗りしても、一滴に含まれる有効成分の「濃さ」は変わりません。スギナの防御壁を突破するには、濃度(濃さ)によるパワーが必要なんです。
薄い液をジャブジャブかけると、葉っぱから滴り落ちて土に無駄に流れるだけです。もったいないですが、スギナ用には新しく「25倍」の濃い液を作り直して、一撃必殺を狙ってください。
スギナに除草剤が効かない悩みへの最終結論
長くなりましたが、スギナとの戦いは「知恵比べ」と「根気」です。適当に撒いた除草剤で一発で消えるような相手ではありません。しかし、彼らの生理メカニズムを逆手に取れば、必ず勝つことができます。
結論として、スギナ防除のロードマップは以下の通りです。
- 時期を選ぶ:春は我慢して管理に徹し、秋(10月頃)の栄養転流期に総攻撃を仕掛ける。
- 武器を選ぶ:グリホサート系なら「カリウム塩」を選び、必ず「25倍希釈」を守る。展着剤も忘れずに。
- 場所で使い分ける:芝生なら「シバゲンDF」で長期戦。更地なら「ラウンドアップ」で殲滅戦。
- 物理で封じる:シートを敷くなら「ザバーン240G」一択。安物は金の無駄。
これは1回撒いて終わりという短期決戦ではありません。地下にある巨大な栄養タンクをいかに枯渇させるかという、1年〜2年がかりの「消耗戦」です。しかし、この秋に正しい方法でアプローチすれば、来年の春、庭の景色は間違いなく変わっています。「効かない」と諦める前に、ぜひこの「スギナ絶対殺すマン」作戦を試してみてくださいね。
※除草剤の使用について
薬剤を使用する際は、必ず製品のラベルや説明書をよく読み、正しく使用してください。また、散布時はマスクや手袋を着用し、風で飛散しないよう近隣への配慮や安全確保を自己責任で行いましょう。
