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オリーブを庭木にするデメリット4つ!失敗を防ぐ完全対策ガイド

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オリーブを庭木にするデメリット4つ!失敗を防ぐ完全対策ガイド

こんにちは。庭と暮らす、日々のこと、「ゆう」です。

おしゃれな洋風の家や、ナチュラルな雰囲気の庭によく似合うオリーブ。シルバーグリーンの葉っぱが風に揺れる姿は本当に素敵で、シンボルツリーとしてお迎えしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

でも、いざオリーブを庭木として植えようと思うと、大きくなりすぎるとか、虫がついて枯れるんじゃないかとか、いろいろと気になることが出てきますよね。

実際に育てている方の声を聞くと、地植えにして後悔したというお悩みや、シマトネリコなどの他の木と迷っているという声もよく耳にします。

目隠しとして使えるのか、風水的にどうなのか、あるいは鉢植えの方が管理しやすいのかなど、考えることはたくさんあります。

オリーブはおしゃれで育てやすいイメージがありますが、日本の気候や環境においては、知っておくべきデメリットも存在します。

この記事では、オリーブを庭木として選んだ際に直面するかもしれないリスクから、それを乗り越えるための具体的な対策まで、じっくりと解説していきます。これから庭づくりを始める方や、今まさにオリーブの管理で悩んでいる方のモヤモヤが、少しでも晴れたら嬉しいです。

この記事でわかること
  • オリーブ特有の厄介な害虫や倒木のリスクがわかる
  • 放置すると危険な生育の早さと剪定の必要性がわかる
  • 実をならせるための品種選びや環境づくりのコツがわかる
  • 地植えと鉢植えの違いや他の庭木との比較ができる
目次

オリーブを庭木にするデメリットと危険性

オリーブを庭木にするデメリットと危険性

オリーブをシンボルツリーとしてお庭に迎える際、見た目のおしゃれさだけで決めてしまうと、後になってから「こんなはずじゃなかった…」と頭を抱えることになるかもしれません。オリーブの管理で直面するデメリットは、単に「手入れが面倒」というレベルにとどまらず、最悪の場合は木が枯れてしまったり、周りに被害を与えてしまったりする危険性も秘めているんです。ここでは、お迎えする前に絶対に知っておきたい4つの大きなリスクと、特有の性質について詳しくお話ししていきますね。

オリーブの4つのデメリット。1.致命的な害虫(ゾウムシ)、2.強風による倒木(浅い根)、3.巨大化(剪定の手間)、4.実がつかない(受粉の壁)

致命的な害虫アナアキゾウムシの被害

オリーブは乾燥に強く、病気にもなりにくい丈夫な木というイメージがあるかもしれません。でも実は、特定の害虫に対してはとても無防備で弱いという側面を持っています。大切に育てていたオリーブがある日突然枯れてしまったら悲しいですよね。その原因の多くは、厄介な虫たちによる被害なんです。

狙われやすいオリーブ特有の害虫たち

オリーブを育てていると、スズメガ、コガネムシ、ハマキムシ、テッポウムシなど、いろいろな虫に出会うことになります。カイガラムシや蛾の幼虫が葉っぱを食べてしまうこともよくあるトラブルです。

とくに気をつけたいのが、6月から10月にかけて発生するスズメガの幼虫です。この幼虫はとっても食欲旺盛で、あっという間に葉っぱを丸裸にしてしまうだけでなく、黒くて丸い大きなフンをたくさん落とします。お庭の美観も損ねてしまうので、見つけたらすぐに対処したい厄介者ですね。

最大の敵「オリーブアナアキゾウムシ」の生態

たくさんの害虫のなかでも、オリーブを育てる上で最大の障壁となり、最も警戒しなければならないのがオリーブアナアキゾウムシです。日本の固有種なのですが、なぜか外来種のオリーブの木が大好きで、特異的に狙ってきます。

オリーブアナアキゾウムシの恐ろしさ
木の内側(形成層や木質部)に直接ダメージを与え、短期間で木を枯らしてしまうほどの破壊力を持っています。

成虫は体長1.5cmほどで、カブトムシのような硬い甲羅を持った茶色い虫です。頭にはゾウの鼻のような突起(口吻)があって、これで幹に穴を開けます。昆虫としては驚くほど長生きで、成虫のまま3年〜4年も生きるんです。しかも、メスは一生のうちに約200個もの卵を産むというものすごい繁殖力を持っています。

見逃し厳禁!被害を知らせるサイン

アナアキゾウムシが産卵するのは主に4月から10月と長期間にわたります。木の根元や落ち葉の下など、地面に近い樹皮に穴を開けて卵を産み付けます。孵化した幼虫は幹の内部に侵入し、木が水分や養分を運ぶための大切な通り道を網の目状に食い荒らしてしまいます。これが、オリーブが枯死してしまう最大の原因です。

とくに被害が深刻化するのは、成虫、幼虫、そして新しく羽化した成虫が入り混じる8月〜10月です。彼らは夜行性で、昼間は落ち葉の陰などでじっとしているため、私たちが見つけるのはとても難しいんです。

でも、諦めないでください。確実なサインがあります。それは、木の根元付近に落ちているおがくずのような粉(フン)です。幼虫が幹の中を食い進むときに出るこの木くずを見つけたら、すでに内部で被害が進行している可能性が高いので、一刻も早い対処が必要になります。

オリーブ:幹を食い荒らすオリーブアナアキゾウムシと、浅い根が招く台風時の倒木リスクを図解

浅い根が引き起こす強風時の倒木リスク

台風の多い日本において、オリーブが持つ植物学的な特徴が大きなデメリットになってしまうことがあります。それが、根っこの張り方に関する問題です。

なぜオリーブの根は浅いのか

木というものは、地中深くに太い根(主根)を真っ直ぐ伸ばして体を支えるイメージがありますよね。でも、オリーブの根は浅根性(せんこんせい)といって、地表に近い浅い土の層を水平に広く張っていく性質を持っています。

オリーブの故郷の環境
地中海沿岸地方のような、雨が少なく乾燥した地域で生まれたオリーブ。少ない雨水を、地表に近い広い範囲から効率よく吸収できるように進化した結果が、この「浅い根」なんです。

日本の気候と浅根性のミスマッチ

乾燥地帯では生き抜くための素晴らしい進化なのですが、台風が頻発し、強風が吹き荒れる日本においては、この構造が致命的な弱点になってしまいます。

地上部では枝葉が旺盛に茂り、風をたっぷりと孕む帆のような状態になります。そこに強風が直撃すると、浅い根っこではその強い力(モーメント)に耐えきれず、いとも簡単に木が倒れてしまうのです。とくに台風が頻発する日本の気候においては、こうした強風への備えが不可欠となります(出典:気象庁 公式サイト)。これは地植えであっても安心できません。むしろ、強風が吹き抜けるような場所への地植えは原則としておすすめできないほどです。

倒木してしまった場合の経済的リスク

もし万が一、大切に育てたオリーブが台風で倒れてしまったらどうなるでしょうか。根の周りを大きく掘り起こし、重い木を立て直し、ふたたび土をしっかりと入れ直すという、とても大掛かりな復旧作業が必要になります。

ご自身で行うのは大変な重労働ですし、プロの造園業者さんにお願いした場合、修繕コストが発生してしまいます。過去には修繕費用として33,500円程度かかった事例も報告されているようです。もちろん、この金額はあくまで一般的な目安であり、木の大きさや状況、業者さんによって大きく変動しますが、経済的なリスクも伴うということは覚えておきたいポイントですね。

旺盛な成長に伴う定期的な剪定の手間

オリーブの木は、私たちが思っている以上にとてもエネルギッシュです。その生命力の強さが、お庭の管理においてはちょっとした悩みの種になることがあります。

放っておくとあっという間に巨大化

オリーブは非常に生育が旺盛な樹木です。少し目を離すと、枝先や幹の途中から次々と細かい枝が出てきて、どんどんボリュームアップしていきます。お庭のシンボルツリーとして立派に育ってくれるのは嬉しい反面、放置してしまうと樹冠(葉が茂っている部分)が急速に拡大し、手がつけられなくなってしまうんです。

枝葉が密集することの本当の怖さ

「大きくなるならそのままでもいいのでは?」と思うかもしれませんが、実はそうもいきません。枝葉が過密状態になると、木の内側に太陽の光が届かなくなり、風通しも極端に悪くなってしまいます。

風通しが悪化すると起こるリスク
木の内側に湿気が溜まりやすくなり、病原菌が繁殖する原因になります。さらに、先ほどお話しした厄介な害虫たちが身を隠し、卵を産むための絶好の温床(隠れ家)を作ってしまうことになります。

オリーブを健康な状態に保ち、美しい樹形を維持するためには、定期的にハサミを入れて不要な枝を切り落とす剪定作業が絶対に欠かせないんです。剪定は高所での作業になることもあり、物理的な重労働です。また、どの枝を切るべきかを見極めるちょっとした知識も必要になります。お迎えする前に、継続的なメンテナンスの手間(時間と労力)がかかることは、しっかりと覚悟しておいた方が良いかなと思います。

落ちた実や鳥害による周辺環境への影響

オリーブが立派に成長し、秋になって可愛らしい実をつけるようになると、また新たな問題が発生することがあります。自然の生態系との関わり合いの中で起こる出来事ですね。

鳥たちがやってくる!景観への影響

実がなると、それを狙ってカラスやヒヨドリ、ムクドリなどの鳥たちが頻繁にお庭へ飛んでくるようになります。鳥たちが実をついばんで食い散らかすことで、木の下が汚れてしまう直接的な景観の悪化が起こります。

さらに困るのが、飛来した鳥の「フン」の被害です。周辺のアスファルトや大切な家の外壁、駐車場のカーポートなどが汚されてしまうリスクがあるんです。せっかく綺麗なお家と庭にしても、鳥のフン掃除に追われるのは少しストレスですよね。

落ちた実が引き起こす頑固な汚れ

もしオリーブの実を収穫して楽しむ予定がない場合、完熟した実は自然と地面に落ちていきます。ここで注意したいのが、オリーブの実にはたっぷりの油分が含まれているということです。

コンクリートやタイルの上に実が落ちて、それを人間がうっかり踏みつけてしまうと、頑固な油染みになってしまいます。この油染み、水で流したくらいではなかなか落ちず、お掃除が本当に大変なんです。実が落ちる場所の環境によっては、結実すること自体が大きなデメリットになってしまうケースもあります。

建物の基礎への影響は?
大きくなる木を家のそばに植えるとき、「根っこが家の基礎を壊しちゃうんじゃ…」と心配になりますよね。でもオリーブの場合は、深根性の木ではないため、基礎を破壊するようなトラブルは少ないとされています。イタリアのトスカーナ地方などでは、歴史的建造物のすぐそばで何百年も生きているオリーブがたくさんあるそうですよ。この点については、過度に心配しなくても大丈夫そうです。

単独では実がなりにくい自家不和合性

「オリーブを植えたのに、何年経っても実が全くならないんです…」というお悩み、実を言うと本当によく聞くお話なんです。これには、オリーブが持つ特殊な性質が関係しています。

オリーブ:放置すると巨大化し風通しが悪化する問題と、異なる二つの品種を並べないと受粉しない性質を図解

1本だけじゃ実がつかないって本当?

オリーブは一部の例外的な品種を除いて、1本だけポツンと植えても実をつけることはほぼありません。これは自家不結実性(自家不和合性)という、オリーブの強い遺伝的な性質によるものです。

自分自身の花粉が、自分自身のめしべにくっついても、受精が起こりにくいというメカニズムを持っています。ですから、「自家製オリーブの塩漬けを作りたい!」「お庭でオリーブの実を収穫したい!」と考えている場合は、遺伝的に異なる2種類以上の品種をセットで育てることが絶対条件になります。

風が運ぶ命のバトン「風媒花」

さらにオリーブの受粉の難しさを上げているのが、虫ではなく風によって花粉が運ばれる風媒花(ふうばいか)であるという点です。

オリーブの花が咲いている期間は、たったの1週間から10日程度ととても短いです。この短い期間に、お互いの品種の花が同時に咲いていないと(開花時期の同期)、受粉は成功しません。品種の相性と、花が咲くタイミングがバッチリ合わないと実を楽しむことができないというハードルの高さも、初心者さんが後悔しやすいデメリットの一つと言えますね。

庭木のオリーブが持つデメリットの対策法

庭木のオリーブが持つデメリットの対策法

ここまで読んでいただいて、「オリーブってなんだか大変そう…やめておこうかな」と不安にさせてしまったかもしれません。でも、安心してくださいね。オリーブ特有のデメリットは、事前に科学的な根拠に基づいた対策を知り、計画的にお手入れをしてあげることで、しっかりとコントロールすることができるんです。ここからは、トラブルを未然に防ぎ、オリーブを元気に美しく育てるための具体的な解決策をお伝えしていきます。

根元の清掃と殺虫剤による的確な害虫防除

一番の脅威であるオリーブアナアキゾウムシなどの害虫被害を防ぐためには、薬を使う方法、手作業でのアプローチ、そして環境を整える方法を組み合わせた総合的な対策(IPM)がとても効果的です。

環境づくり:根元の清掃を徹底する

まずは、虫たちが住み着きにくい環境を作ることが第一歩です。成虫は暗くて隠れられる場所が大好きなので、木の根元に落ち葉が溜まったままになっていないか、こまめにチェックして常に清潔に保ってあげてください。

やってはいけないこと
おしゃれだからといって、木の根元に石や化粧砂利を敷き詰めるのはNGです!害虫に格好の潜伏場所を提供してしまうだけでなく、おがくず状のフン(被害のサイン)の発見を遅らせてしまうことになります。

手作業による捕殺

お薬の使用をなるべく控えたい場合や、予防策の一つとして、昼間に見回りをしてみましょう。落ち葉の下や、木を支える支柱と幹がくっついている部分の陰などをめくってみて、成虫が隠れていないか捜索します。もし見つけたら直接手で駆除します。捕まえた成虫は、頭にある突起(口吻)をつまんで背中側に反らすようにすると、比較的簡単に駆除できますよ。

お薬を使った確実なアプローチ

被害を確実に防ぎたい場合は、オリーブアナアキゾウムシに対して高い特効性があるとされる「スミチオン乳剤」という殺虫剤を使用するのが一般的です。

  • 薬剤を50倍に希釈し、噴霧器を使って散布します。
  • 葉っぱにはかけず、幹(とくに被害が集中しやすい根元から低い位置)にのみ確実に当てるのが最大のポイントです。
  • 散布時期は4月から8月にかけて行います。

※農薬や殺虫剤の使用に関しては、果実を収穫するかどうかによっても散布のスケジュール(収穫の何日前まで等)が変わってきます。パッケージに記載された用法用量を厳守し、正確な情報は必ずメーカーの公式サイトや公的機関の指針をご確認ください(出典:農林水産省 公式サイト)。ご自身での散布が難しい場合は、プロの業者さんへのご相談をおすすめします。

駆除したあとのアフターケアも忘れずに

万が一、幹の中に幼虫が入ってしまい、それを駆除したあとの手当も大切です。食害に遭った樹皮の裏側は組織がむき出しになっていて、そこからばい菌が入って木が腐ってしまう危険があります。駆除が終わったら、傷口に「癒合剤(ゆごうざい)」などを塗って、しっかりと保護してあげてくださいね。

適切な時期の剪定と支柱による倒木対策

強風で倒れないようにすること、そして木の内側の風通しを良くすることは、オリーブの健康を守るための基本中の基本です。お手入れのコツを押さえておきましょう。

倒木を防ぐための支柱の重要性

浅い根っこをカバーするためには、物理的な支えが絶対に必要です。地植えにする場合は、植え付けの初期段階から2〜3本の丈夫な支柱を使って、強風に煽られても幹が揺れないようにしっかりと固定してあげることが不可欠な予防策になります。ある程度木が育ったあとも、台風シーズン前には支柱の緩みがないか確認すると安心ですね。

季節ごとの剪定スケジュール

剪定は一年中いつでもしていいわけではありません。時期を間違えると、木が弱ってしまったり、その年の実がつかなくなったりしてしまいます。

オリーブの剪定カレンダー

  • 2月下旬〜3月(春季の強剪定・間引き):休眠から覚める直前のこの時期が、一年で最も大事な剪定適期です。太い枝を根元から切って樹形を作り直したり、不要な枝を大きく抜くことができます。
  • 4月〜5月(初夏の整枝):全体の形を整える程度の軽い剪定です。この時期に太い枝を大きく切り落とすのは絶対にNGです!実の収穫量が激減してしまいます。
  • 6月〜7月(夏季の軽剪定):枝が勢いよく伸びて蒸れやすくなるので、風通しを良くするための軽めの整理にとどめます。暑さによるストレスがあるため、強剪定は避けます。
  • 10月頃(秋季の仕上げ):軽く整える程度にします。ただし寒冷地では、切り口から冷気が入って耐寒性が落ちるので、秋の剪定は避けて春まで待つのが無難です。

一年に1回のペースで太い骨格となる枝を維持しつつ、先の方の枝を切り替えて大きさをコントロールしていくのが理想のサイクルですよ。

切るべき「忌み枝」の見極め方

剪定のときは、木の健康な成長を邪魔する「不要枝(忌み枝)」を見つけて、根元から切り落としていきます。代表的なものをいくつかご紹介しますね。

  • 交差枝・絡み枝:他の枝とクロスしたり絡まったりしている枝。風で擦れて傷がつく原因になります。
  • 内向枝・ふところ枝:木の中心(幹の方)に向かって逆走して伸びる枝。風通しと日当たりを悪くします。
  • 徒長枝(とちょうし):他の枝を圧倒して、ヒョロヒョロと急激に長く伸びる枝。風に弱く、害虫の温床になりやすいです。
  • ひこばえ:木の根元からピョンと出てくる新芽。本体の養分を奪ってしまうので、見つけ次第切り取ります。

木に優しい「ナチュラルターゲットカット」

枝を切るときは、「スタブ」と呼ばれる切り残しを作らないことがとっても重要です。中途半端に枝を残して切ると、そこから先が枯れて腐り、木全体にダメージを与えてしまいます。

植物の構造に沿って綺麗に切り落とす「ナチュラルターゲットカット」という技術を意識してみてください。そして、太い枝を切ったあとは、切り口から水分が逃げたり雑菌が入ったりするのを防ぐため、必ず「癒合剤」を塗ってケアしてあげましょう。ハサミやノコギリは、使う前後に刃物クリーナーで汚れを落とし、スパッと切れる状態にしておくのも木へのダメージを減らすコツです。

収穫目的の品種選びと風を活かした配置

実を収穫したい!という夢を叶えるためには、品種の組み合わせと、植える場所の「風向き」が鍵を握っています。

目的別!おすすめの品種の組み合わせ

開花時期が重なり、相性の良い品種を2つ以上選ぶことが自家不和合性を乗り越えるポイントです。

栽培の目的おすすめの組み合わせ選んだ理由と特徴
【定番】初心者さん・樹形重視ミッション × ネバディロ・ブランコ直立型で美しいミッションをメインに。
ネバディロ・ブランコは花粉が多く開花期も長いため、受粉樹として最適で安定的です。
【収穫重視】ピクルス・塩漬けマンザニロ × ネバディロ・ブランコマンザニロは丸く大きな実が魅力ですが1本では実がつきません。
花粉が多いネバディロを隣に置いてたくさん収穫を狙います。
【オイル用】自家製オイルルッカ × ミッションルッカは小粒ですがオイル含有率が高く病気にも強いです。
開花期が一部重なるため、お互いに助け合って良質な実をつけます。
【スペースがない場合】アルベキーナ(単独)例外的に自家結実性が高く、1本でも実をつけやすい品種です。
樹勢がおとなしくコンパクトに育つので、狭いお庭や鉢植えにぴったりです。

実をたくさんつけるための受粉戦略

オリーブは風媒花なので、お庭の中で風がどう吹くかを考えることが大切です。2本の木は「10メートルから30メートル以内」に植えるのが理想的です。

さらに、お花が咲く時期の風向き(卓越風)をリサーチして、風上側に「花粉をたくさん出す受粉樹(ネバディロ・ブランコなど)」を植え、風下側に「実をならせたいメインの木」を配置すると、風が花粉を運んでくれて受粉の成功率がグッと上がりますよ。

風水を取り入れた縁起の良い配置

庭木の配置を考えるとき、日当たりや風通しだけでなく、「風水」の観点を取り入れるのも素敵ですよね。オリーブは古代から「平和」「知恵」の象徴とされ、風水学的にも邪気を払う(魔除け)効果の高い陽の植物としてとても人気があります。

方位ごとの風水効果

  • 北東(表鬼門):邪気が入りやすいとされる鬼門に置くことで、強力な魔除けとなり、家の守りを固めて良い変化をもたらすとされています。
  • 南西(裏鬼門):気の流れが不安定になりがちな方位ですが、土に根を張るオリーブと相性抜群。気の流れを安定させ、「家庭運」「健康運」の向上が期待できます。陶器や素焼きの鉢に植えるとさらに効果的だとか!
  • :知性や直感力を司る方位なので、知恵の象徴であるオリーブとはピッタリの相性です。

玄関先に置けば邪気を跳ね返すフィルターに、リビングの窓辺に見えるようにすれば家庭の平和をもたらすシンボルとして活躍してくれそうですね。

環境に合わせた地植えと鉢植えの選択

オリーブの倒木リスクや成長の早さをコントロールするために、ご自身の住環境や割ける労力に合わせて「地植え」にするか「鉢植え」にするかを戦略的に選ぶことがとても大切です。どちらを選ぶにしても、「水はけの良い土」「日当たりの良さ」「風通しの良さ」の3つは絶対に確保してあげてくださいね。

オリーブの地植えと鉢植えの比較表。成長と収穫、水やりの頻度、強風時の倒木リスクを比較

迫力と収穫を楽しむ「地植え」

地植えのメリットは、なんといっても根を深く広く張れること。樹勢が強くなり、立派なシンボルツリーに育ってくれます。たくさんの実を収穫したい場合は、断然地植えが有利です。一度しっかり根付いてしまえば、雨水で十分育つため、日々の水やりの手間がほぼなくなるのも嬉しいポイントです。(真夏に砂漠のように乾ききっている時だけ、根腐れに注意しながらお水をあげてくださいね。)

一方でデメリットは、やはり強風時の倒木リスクです。また、木が際限なく大きくなるため、大掛かりな剪定作業が必要になります。粘土質など水はけの悪い土壌にそのまま植えると根腐れで枯れてしまうので、事前の土壌改良工事が必須になります。

管理しやすく移動できる「鉢植え」

マンションのベランダや、日当たりの調整が難しい場所、寒冷地にお住まいの方には、鉢植えが最高の選択肢になります。

鉢植えの最大のメリットは「移動できること」です。台風が来たらサッと家の中や安全な場所に避難させることができますし、日当たりに合わせて季節ごとに場所を変えることもできます。2つの品種を並べて受粉させるのも簡単ですし、鉢のサイズ(6〜10号鉢など)に合わせて成長が制限されるので、巨大化を防いでコンパクトに楽しむことができます。

ただし、デメリットとしては「定期的な水やり」が日課になることです。土の量が限られているため乾きやすく、水切れすると新芽がしおれたり実がシワシワになったりします。「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」というメリハリのある水やりが求められます。

また、根が鉢の中でいっぱいになってしまうので、定期的に古い根を整理して新しい土に植え替える作業が必要になること、養分が流れ出やすいので計画的な肥料(年に3回など)が欠かせないことは覚えておきましょう。

目的別で考える他のシンボルツリーと比較

「倒木リスクや害虫対策、剪定の手間を考えると、やっぱりオリーブは私にはハードルが高いかも…」と迷いが生じている方は、同じように人気のある他のシンボルツリーと比べてみるのも一つの方法です。ライフスタイルや建物の雰囲気に合った木を選ぶことが、長くお庭を楽しむ秘訣です。

人気の庭木たちとの比較表

手間を省きたい場合の別の選択肢。オリーブ、シマトネリコ、アオダモの成長速度と特徴の比較
樹木の種類成長速度と手入れの頻度景観的特徴とメリット懸念されるデメリットと制約
オリーブ
(常緑高木)
やや早い
(年1回以上の剪定必須)
洋風住宅に合う洗練された銀葉。条件が揃えば実やオイルを楽しめる。浅根性による倒木リスク。アナアキゾウムシ等の害虫被害。複数植えないと実がつかない。
シマトネリコ
(常緑高木)
極めて早い
(年2回の剪定必須)
暑さや乾燥に非常に強く丈夫。小さな葉が風に揺れて爽やかで目隠し効果も高い。成長スピードが異常に速い。こまめに剪定しないとあっという間に巨大化してしまう。
アオダモ
(落葉高木)
遅い
(2年に1回程度の剪定で可)
春に白い小花が咲く。自然樹形が美しく、日本の気候に強いため初心者さんに最適。落葉樹なので冬場は枝だけになり、目隠し効果はなくなる。秋は落ち葉掃除が必要。
ソヨゴ
(常緑高木)
遅い
(手入れが非常に楽)
成長が緩やかで剪定の手間が省ける。耐寒性・耐陰性に優れ、秋に赤い実をつける。成長が遅い分、苗木代などの流通価格が他の木に比べて少し高めに設定されている傾向がある。
ジューンベリー
(落葉高木)
普通春の白花、初夏に食べられる赤い実、秋の紅葉と四季の魅力が多い。1本でも結実しやすい。夏の乾燥や西日に弱い。熟して落ちた実がコンクリートを汚すため、植える場所に工夫が必要。

ライフスタイルに合った木を選ぼう

もし、「子育てや仕事が忙しくて、お庭のメンテナンスの手間を極限まで省きたい!」という明確なご希望があるなら、成長が早いオリーブやシマトネリコよりも、常緑樹ならソヨゴ、落葉樹ならアオダモといった「成長が遅くて自然に形が整う木」を選ぶ方が、結果的にライフスタイルに合っているかなと思います。

逆に、洋風の外観とのコーディネートを楽しみたい、実を収穫する喜びを味わいたいという方なら、オリーブのお手入れの手間を受け入れるだけの十分な価値がありますよ。圧迫感を出したくない場合は、大きくなりすぎない低木を選ぶのもおすすめです。

※一般的な植栽工事の費用としては、木代と工事費を含めて5万円から15万円程度(古木などの特別なものはさらに高額)を想定しておくと良いと言われています。費用や施工に関する正確な情報、あなたのお庭にどの木が合うかの最終的な判断は、ぜひお近くの専門家や造園業者さんにご相談してみてくださいね。

オリーブの庭木に関するよくある質問(Q&A)

虫が本当に嫌いです。オリーブを植えても大丈夫でしょうか?

ぶっちゃけて言うと、虫が絶対に嫌という方には、正直なところ地植えのオリーブはおすすめしません。やっぱり自然のものなので、どうしてもスズメガの幼虫やアナアキゾウムシがやってくるリスクは避けられないんですよね。実際にお庭で育てていると、葉っぱの裏にフンを見つけて「ヒッ」となることもあります。もし私なら、どうしてもオリーブの雰囲気を楽しみたい場合は、目の届きやすいベランダで小さめの鉢植えにして、こまめにチェックしながら過保護に育てちゃいますね。

オリーブの根っこが家の基礎を壊してしまうって本当ですか?

これはよく聞かれるんですが、過度に心配しなくても大丈夫ですよ。オリーブは根っこが浅く広く張るタイプなので、基礎をガツンと破壊して突き進むようなパワフルな深根性の木とは違います。ただ、だからといって家の壁ギリギリに植えるのは、風通しも悪くなるので正直おすすめしません。私自身、庭づくりをしていて感じますが、少し離して植えた方が木のシルエットも綺麗に見えますし、何よりお手入れのときに自分が回り込みやすくてラクチンですよ。

剪定にまったく自信がありません。放置したらどうなりますか?

放置すると、あっという間に枝がワサワサになって、鳥の巣みたいになっちゃいます。本当に生育が旺盛なんですよ。剪定をしないと内側に日が当たらなくなって虫の温床になるので、放置は絶対NGです。でも、プロみたいな綺麗な形に切らなきゃとプレッシャーに感じる必要はないですよ。正直、私も最初は「どこを切ればいいの?」とハサミを持ったままフリーズしていました。まずは「絡まっている枝」や「内側に向かって生えている邪魔な枝」を根元から切るだけでも全然違います。どうしても無理なら、数年に一度はプロの植木屋さんにお願いしちゃうのも賢い選択だと思います。

1本だけで実がなるオリーブって、本当にないんですか?

基本的には2品種以上植えるのが鉄則なんですが、実は「アルベキーナ」などの一部の品種なら1本でも実がつきやすいんです。ただ、ぶっちゃけた話をすると、1本だけでたくさん収穫して自家製オリーブの実を漬け込むぞ!というのは結構ハードルが高いです。実がついてもパラパラっとした感じになりがちなんですよね。もし私が「どうしても1本だけでたっぷりの収穫を楽しみたい」なら、最初からレモンの木やジューンベリーなど、1本でしっかり実る別の果樹に切り替えちゃうかもしれません。オリーブはお花とシルバーリーフを楽しむものと割り切るのも、心穏やかに暮らすコツですね。

オリーブを庭木にするデメリットのまとめ

「オリーブを庭木にして後悔した」というお話の多くは、地中海生まれのオリーブの性質と、台風や湿気が多い日本の気候とのギャップを事前に知らなかったことから生じています。

アナアキゾウムシなどの致命的な害虫被害、浅い根による強風時の倒木リスク、どんどん成長することによる剪定の負担、そして実をつけるための品種選び。これらは確かに、日本の昔ながらの庭木にはあまり見られない特有のデメリットかもしれません。

でも、今回お話ししたように、これらの課題は決して解決できないものではありません。

  • 根元を清潔に保ち、適切な時期にお薬を使うことで害虫は防げます。
  • 植え付け時からしっかりとした支柱を立てることで風害対策ができます。
  • 木に優しい切り方で定期的に枝をすけば、風通しと美しい姿を保てます。
  • 風向きを考えて相性の良い品種を配置すれば、実の収穫も夢ではありません。

オリーブは単なる「手のかからない飾り」ではありません。私たちがしっかりとお手入れをして関わってあげることで、美しいシルバーグリーンの葉や、平和を象徴する素敵な姿、そして豊かな恵みでお返しをしてくれる、とても魅力的な植物です。

お庭のスペースや日当たり、風向き、そしてご自身がどれくらいお世話の時間を取れるかをよく考えて、地植えにするか鉢植えにするかを選んでみてください。しっかりと対策を知って準備をしておけば、オリーブはきっとあなたのお庭の大切なシンボルツリーとして、長く家族を見守ってくれるはずですよ。

※記事内でご紹介した薬剤の使用方法や費用の目安、建物の安全性に関わる情報などは、環境によって大きく異なる場合があります。最終的な判断や具体的な対策については、専門家にご相談されることをおすすめいたします。

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