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リキダスの挿し木効果とは?メネデールとの違いと使い方

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リキダスの挿し木効果とは?メネデールとの違いと使い方

挿し木に失敗する人の多くが、実は良かれと思って使った「活力剤」で植物にとどめを刺している事実をご存知でしょうか?

こんにちは。庭と暮らす、日々のこと、運営者の「ゆう」です。

大切な植物を増やしたいとき、私たちはつい「栄養をあげれば元気になるはず」と考えがちです。

しかし、根のない挿し木にとって、濃すぎる栄養は毒にもなり得ます。

特に人気のリキダスは、使い方次第で「最強の味方」にも「枯らす原因」にもなる諸刃の剣。

今回は、私が数々の失敗から学んだ、リキダスとメネデールの決定的な違いと、成功率を劇的に上げるための具体的なメソッドを包み隠さず公開します。

この記事でわかること
  • リキダスとメネデールの成分の違いと使い分けのタイミング
  • 挿し木で失敗しないための正しい希釈倍率と手順
  • 水耕栽培で注意すべき水腐れやカビへの対策
  • バラや多肉植物など植物別の活用ポイント
目次

リキダスの挿し木への効果とメネデールとの違い

リキダスの挿し木への効果とメネデールとの違い

植物の元気がなくなってきた時に頼りになる「リキダス」ですが、実は挿し木のシーンでも使い方次第で強い味方になってくれます。ここでは、なぜリキダスが効くのか、そして誰もが一度は迷う「メネデールとの違い」について、私の実体験も交えながら解説していきますね。

活力剤の成分と発根への効果

なぜ、リキダスを使うと植物がシャキッとするのでしょうか。その秘密は、単なる栄養補給ではなく、植物の生理機能を根底から支える「バイオスティミュラント(生物刺激資材)」としての性質にあります。特に挿し木という、植物にとって生死をかけた極限状態において、リキダスに含まれる3つの主要成分がどのように作用するのか、少し専門的な視点も交えて深掘りしてみましょう。

まず注目すべきは「コリン」です。これは、植物細胞の浸透圧を調整する重要な物質です。挿し木にされた枝は、根からの水分供給を断たれ、切り口からわずかに水を吸い上げるだけで命をつないでいます。このとき、細胞内の浸透圧が低いと、水分を保持できずにすぐに萎れてしまいます。コリンは、細胞内の水分バランスを整え、乾燥や高温といったストレスに対する「抵抗力」を劇的に高めてくれるのです。人間で言えば、脱水症状になりにくい体質を作るようなものでしょうか。

次に「フルボ酸」。これは腐植土壌に含まれる有機酸の一種で、ミネラルの運び屋(キレート作用)として働きます。挿し木の発根には、カルシウムや微量要素が必要不可欠ですが、根がない状態ではこれらを吸収するのが非常に困難です。フルボ酸は、これらのミネラルを植物が吸収しやすい形に変えて細胞内へと運び込みます。さらに、フルボ酸自体にも発根を刺激するホルモン様作用があると言われており、発根のスイッチを入れる役割も期待できます。

そして「アミノ酸」です。通常、植物は光合成や根からの窒素吸収によって体内でアミノ酸を合成し、それを使って細胞を作ります。しかし、挿し木の状態では光合成能力が落ち、エネルギー不足に陥っています。ここで完成された状態のアミノ酸をリキダスから直接補給してあげることで、植物は合成にかかるエネルギーを節約し、その余力を「発根」や「傷口の修復」に回すことができるのです。これを私は「植物への点滴」と呼んでいます。

リキダスの成分がもたらす「生存戦略」

リキダスは単に栄養を与えるのではなく、以下のようなメカニズムで挿し木の生存率を底上げします。

  • 細胞膜の保護:コリンが細胞膜を強化し、切断面からの養分流出や病原菌の侵入を防ぎます。
  • 代謝の活性化:各種ミネラル(カルシウムなど)が細胞分裂を促し、カルス(癒合組織)の形成を早めます。
  • ストレス耐性向上:環境変化によるショックを和らげ、発根までの期間を耐え抜く体力を維持します。

このように、リキダスは「根を生やす薬」というよりは、「根が出るまでの過酷な期間を、枯れずに生き抜くための体力をつけるサプリメント」と捉えるのが正解です。発根そのものを直接させるホルモン剤(ルートンなど)とは役割が異なりますが、併用することで、より確実な結果が得られる頼もしい存在なんですよ。

メネデールと比較してわかる特徴

リキダス:メネデールと比較してわかる特徴

「じゃあ、メネデールと何が違うの?」というのが一番気になるところですよね。園芸店に行けば必ず隣に並んでいるこの二つ。私も初心者の頃は「どっちも同じ活力剤でしょ?」と思って適当に使っていましたが、成分と作用機序を知れば知るほど、全く別の資材であることがわかってきました。結論から言うと、この二つは「得意な仕事」と「使うべきフェーズ」が異なります。

メネデールの最大の特徴は、主成分が「二価鉄イオン(Fe++)」であるという点です。植物にとって鉄は、光合成に必要な葉緑素を作るため、そして呼吸酵素を活性化させるために欠かせない要素です。さらに、メネデールの鉄イオンは、切り口の表面に酸化被膜を形成し、傷口を保護する作用があるとも言われています。成分が非常にシンプル(鉄と水が主)であるため、有機物が少なく、水が腐りにくいというのが挿し木において絶大なメリットとなります。

一方、リキダスは先ほど解説した通り、コリン、フルボ酸、アミノ酸、カルシウム、各種ミネラルと、非常に多種多様な成分が含まれています。これは「総合ビタミン剤」のようなもので、成長に必要な材料が全て揃っている反面、有機成分(特にアミノ酸)が含まれているため、水中のバクテリアやカビの餌になりやすく、水が痛みやすいという側面があります。

比較項目メネデール (Menedael)リキダス (Likdus)
主成分二価鉄イオンコリン・フルボ酸・アミノ酸・Ca・ミネラル
主な役割「守り」
切り口の保護、吸水補助、呼吸活性化
「攻め」と「回復」
栄養補給、生理活性向上、ストレス耐性
液体の性質無色透明・無臭
細菌が繁殖しにくく水が腐りにくい
淡黄色・特有の匂いあり
栄養豊富で藻やカビが生えやすい
挿し木への適性発根前(初期)に最適
清潔さを保ちながら発根を待てる
発根後(中期以降)に最適
根が出た後の成長ブーストに強い

この比較から見えるのは、メネデールは「マイナスをゼロに戻す(傷を癒やす)」のが得意で、リキダスは「ゼロをプラスにする(成長させる)」のが得意だということです。挿し木初期は、とにかく切り口から雑菌が入って腐るのが一番の失敗要因です。そのため、水が汚れにくく切り口を保護できるメネデールの方が、リスク管理の面で軍配が上がります。

しかし、ひとたび根が出始めると、今度は「細胞を作る材料」が大量に必要になります。鉄分だけでは細胞壁やタンパク質は作れません。ここで総合栄養素であるリキダスの出番となるわけです。それぞれの強みを理解して適材適所で使うことが、園芸上級者への第一歩と言えるでしょう。

どっちを使うべきか発根状態で判断

これまでの園芸経験と失敗から私がたどり着いた結論は、「発根するまではメネデール、根が出たらリキダス」というリレー形式の使い分けです。これが最も失敗が少なく、かつ成長も早い「黄金パターン」だと確信しています。

具体的にイメージしてみましょう。まず、枝をカットして挿し木にした直後(フェーズ1)。この段階の植物は、いわばICU(集中治療室)にいるような状態です。食事(栄養)よりも、まずは清潔な環境と、最低限の生命維持装置が必要です。ここでリキダスを使ってしまうと、豊富なアミノ酸が水中の雑菌を増やし、免疫の落ちている切り口を攻撃してしまう可能性があります。また、根がない状態で過剰な成分を与えると、浸透圧の違いで逆に切り口から水分が抜けていくリスクさえあります。ですから、最初は刺激の少ないメネデールで、静かに発根のサインを待ちます。

そして、挿し穂の先端から白い根が1ミリでも見えてきたら、あるいは透明な容器で観察してカルス(モコモコした組織)が形成されてきたら、フェーズ2へ移行します。ここからは「成長期」です。リキダスの出番です!

発根が始まった植物は、猛烈な勢いで細胞分裂を繰り返します。この時、リキダスに含まれるカルシウムが新しい根の細胞壁を丈夫にし、アミノ酸が葉や茎の成長を加速させます。私が実験した際も、ずっとメネデールだけで管理したものより、発根後にリキダスに切り替えたものの方が、その後の根の量や太さ、新芽の展開スピードが明らかに優れていました。

リレー栽培の具体的な流れ

  1. 挿し木初日〜2週間:メネデール100倍希釈液で水あげ・水やりを行う。「腐らせない」を最優先に。
  2. 発根確認後:リキダス1000倍〜2000倍希釈液に切り替える。「育てる」モードへシフト。
  3. 鉢上げ・定植時:植え替えの最初の水やりにもリキダスを使用し、環境変化のショックを和らげる。

もちろん、最初からリキダスを使っても成功することはあります(特に生命力の強いポトスやアイビーなど)。しかし、難易度の高い植物や、絶対に失敗したくない大切な枝の場合は、この「守りのメネデール、攻めのリキダス」という使い分けを強くおすすめします。

挿し木に肥料を使うと失敗する理由

リキダス:挿し木に肥料を使うと失敗する理由

ここで一つ、絶対に避けていただきたい落とし穴についてお話しします。それは「リキダスなどの活力剤」と「ハイポネックス原液などの液体肥料」を混同して、挿し木の段階で肥料を与えてしまうことです。これは、挿し木失敗の典型的なパターンの一つです。

「えっ、栄養があったほうが早く育つんじゃないの?」と思われるかもしれません。しかし、根のない植物にとって、肥料(窒素・リン酸・カリ)は「猛毒」になり得ます。

なぜ挿し木に肥料はNGなのか?

1. 浸透圧による脱水(肥料焼け):
肥料成分が濃い水は、浸透圧が高くなります。植物の細胞は、外の液体の濃度が高いと、水分を吸うどころか、逆に細胞内の水分を外に吸い取られてしまいます。根がない挿し穂はただでさえ水不足なのに、肥料水につけることで強制的に脱水させられ、枯れてしまうのです。

2. 発根の阻害(C/N比の関係):
植物には「体内の窒素分が不足すると、窒素を求めて根を伸ばそうとする」という性質があります。逆に、周りに窒素(肥料)がたっぷりあると、植物は「あ、頑張って根を伸ばさなくても栄養があるじゃん」と勘違いしてしまい、発根へのエネルギーを使わなくなってしまうことがあるのです。

リキダスは肥料成分(チッソ・リン酸・カリ)を主成分としておらず、あくまで微量要素や生理活性物質がメインの「活力剤」です。そのため、適切な濃度であれば浸透圧のダメージも少なく、発根を阻害することもありません。人間で例えるなら、風邪で寝込んでいる時(挿し木中)に、脂っこいステーキ(肥料)は食べられませんが、消化の良いお粥やスポーツドリンク(活力剤)なら体に染み渡る、というイメージがわかりやすいでしょうか。

肥料を与えるのは、しっかりと根が生え揃い、新しい葉が展開して「光合成ができるようになってから」です。焦りは禁物。「肥料は元気な時のご褒美、活力剤は弱った時の点滴」と覚えておいてください。

ハイポネックス原液との使い分け

では、リキダスの兄弟分である「ハイポネックス原液」のような液体肥料は、具体的にいつから使い始めればよいのでしょうか。また、リキダスとの併用は可能なのでしょうか。

先ほどお話しした通り、挿し木が成功して根が十分に張り、鉢上げ(ポットへの植え替え)を行った後が、肥料のスタートラインです。この段階になると、植物は体を大きくするために大量の窒素、リン酸、カリウムを必要とします。リキダスだけではこれらの「三大要素」が不足してしまうため、ここで初めてハイポネックス原液の出番がやってきます。

実は、この時期に「リキダス」と「ハイポネックス原液」を併用するのは、非常に理にかなった最強の組み合わせなんです。

リキダスに含まれるフルボ酸やコリンには、根の養分吸収能力を高める効果があります。つまり、リキダスを一緒に与えることで、ハイポネックスに含まれる肥料成分を、より効率よく、無駄なく植物に取り込ませることができるのです。メーカーであるハイポネックスジャパンも、この併用効果について言及しており、両者を混合した水やり(もちろん規定倍率に薄めた状態で)を推奨するケースもあります。

(出典:株式会社ハイポネックスジャパン『リキダス』商品情報

私の実践しているスケジュールは以下の通りです。

  • 挿し木中:水(またはメネデール)のみ。
  • 発根〜ポット上げ直後:リキダスのみ(1000倍)。まだ根が敏感なので肥料は控える。
  • 新芽が展開し始めたら:ハイポネックス原液(1000〜2000倍)+リキダス(1000倍)の混合液を週に1回与える。

このように段階を踏むことで、植物はショックを受けることなくスムーズに成育軌道に乗ることができます。リキダスは「肥料の吸収を助ける」という黒子の役割も果たしてくれるんですね。

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リキダスを使った挿し木の手順とカビ対策

リキダスを使った挿し木の手順とカビ対策

ここからは、実際にリキダスを使って挿し木を行う際の手順と、私が失敗した経験から学んだ注意点をご紹介します。特に「濃度」と「水管理」がポイントですよ。

希釈倍率は1000倍以上に薄める

リキダスを使って挿し木をする際、最も犯しやすいミスが「濃度の濃すぎ」です。リキダスのボトルの裏面ラベルを見ると、基本的な使用方法として「100倍〜200倍」という数字が目に入ります。しかし、これはあくまで「根が張っている元気な植物」に使う場合の基準です。根のない挿し穂や、生まれたての柔らかな根に対してこの濃度で使うのは、赤ちゃんにエスプレッソを飲ませるようなもので、刺激が強すぎます。

私が挿し木(特に水挿しや発根初期)にリキダスを使うときは、必ず「1000倍〜2000倍」という極薄の濃度で使用しています。

「そんなに薄くて効果あるの?」と不安になるかもしれませんが、挿し木においては「不足する」ことよりも「過剰になる」ことの方が圧倒的にリスクが高いのです。濃すぎるリキダス液は、先ほど説明した浸透圧の問題を引き起こすだけでなく、水中の養分濃度が高くなりすぎて、あっという間にバクテリアや藻を増殖させてしまいます。

失敗しないリキダス希釈水の作り方(1000倍〜2000倍)

正確に計量するのがベストですが、家庭園芸では以下の目安を覚えておくと便利です。

  • 2リットルのペットボトルで作る場合:
    水2Lに対し、リキダスを1ml〜2ml入れます。リキダスのキャップ(約20ml)で計るのは難しいので、スポイトを使うか、「小さじ(5ml)のさらに1/3〜1/5程度」のごく少量垂らす感覚です。水がほんのり黄色づくかつかないか、程度で十分です。
  • 500mlのペットボトルで作る場合:
    水500mlに対し、リキダスは0.25ml〜0.5ml。これはもう「数滴」の世界です。スポイトで3〜5滴ポトポトと落とすくらいで丁度良い濃度になります。

私の経験上、2000倍(規定の10倍薄い)でも十分に効果を感じます。最初はとにかく薄めからスタートし、植物の様子を見ながら、葉の色が良くなってきたら少しずつ濃くしていく。この「薄め・慎重」のスタンスが成功への近道です。

水耕栽培ではこまめな水換えが必須

ポトス、モンステラ、フィカス類など、観葉植物を増やす際によく行われる「水挿し(水耕栽培)」。透明な容器で根が伸びる様子が見えるのは楽しいですが、リキダスを使用する場合、水管理の難易度が少し上がります。

真水やメネデール水であれば、数日間水を替えなくてもそれほど水質は悪化しません。しかし、リキダスを入れた水は「栄養満点のスープ」状態です。空気中の雑菌やカビの胞子にとっても、これ以上ない繁殖環境となってしまいます。特に気温が高い時期は、朝に作ったリキダス水が、夕方には白く濁って腐敗臭がしてくる…なんてことも珍しくありません。

水が腐ると、当然ながら水中の酸素濃度が激減します。植物の根(および切断面)も呼吸をしているため、酸素不足になると細胞が壊死し、そこから腐敗菌が侵入して「根腐れ」を起こします。「リキダスを入れたら枯れた」という声を聞くことがありますが、その原因の多くはこの「水質悪化による酸素欠乏」です。

私が実践している水換えルーティン

  • 夏場(25℃以上):毎日必ず全量交換します。容器の内側もヌルヌルしやすいので、スポンジで毎回洗います。
  • 春・秋:2日に1回は交換します。
  • 冬場:3〜4日に1回でも大丈夫ですが、水が濁っていないか毎日チェックします。

【裏技】間欠使用テクニック

毎日リキダスを使い続けると、どうしても容器や切り口が汚れやすくなります。そこで私は、「平日はただの真水で管理し、週末の土日だけリキダス入り(1000倍)の水にする」という方法をよく使います。これなら週の多くの時間は真水なので腐敗リスクが低く、かつ定期的に栄養チャージができるので、清潔さと栄養補給を両立できます。忙しい方には特におすすめの方法です。

水が腐る原因のカビや藻を防ぐ方法

リキダスを使っていて一番困るのが、容器の中に発生する「緑色の藻(も)」や、水面や挿し穂に発生する「カビ」です。栄養が豊富なので、植物だけでなく、これらの微生物にとっても絶好のご馳走なんですよね。

特に透明なガラス容器で水耕栽培をしていると、リキダスを入れてからわずか数日で水が緑色になり、容器の内側がヌルヌルしてくることがあります。これは「藻」が大発生している証拠です。藻自体は毒ではありませんが、増えすぎると根に絡みついて物理的に呼吸を阻害したり、夜間に酸素を消費して酸欠を引き起こしたりします。

さらに厄介なのが「カビ」です。リキダスに含まれるアミノ酸は、カビ(糸状菌)にとっても極上の栄養源。もし挿し穂の切り口が少しでも傷んでいたり、風通しが悪かったりすると、あっという間に白い綿のようなカビが生え、そこから茎が黒く変色して腐っていきます。これを防ぐためには、物理的な環境コントロールが不可欠です。

今日からできる!鉄壁の防藻・防カビ対策

  • 容器を「遮光」する(対:藻):
    藻は植物と同じで光合成をして増えます。つまり、光さえ遮断してしまえば絶対に発生しません。おしゃれなガラス瓶も素敵ですが、発根するまではアルミホイルや色付きのカバーで容器を覆い、水に光が当たらないようにしましょう。これだけで水の持ちが劇的に良くなります。根は暗い場所を好む性質(負の光屈性)があるので、発根促進にもなり一石二鳥です。
  • 木酢液をブレンドする(対:カビ・藻):
    私がよくやる裏技ですが、リキダス水を作る際に、殺菌作用のある「木酢液(もくさくえき)」をごく微量(1000倍以上)混ぜます。木酢液の酸性と殺菌成分が、雑菌の繁殖を抑えてくれます。ただし、入れすぎると植物にもダメージになるので、スポイトで1滴垂らす程度で十分です。
  • 密閉挿しではリキダスを使わない(対:カビ):
    湿度を保つためにビニール袋を被せる「密閉挿し」を行う場合、内部はカビにとって天国のような環境です。この状況で有機物入りのリキダスを使うのはリスクが高すぎます。密閉する場合は、無機質のメネデールか、単なる清潔な水だけを使用し、カビのリスクを徹底的に排除しましょう。

「水が濁ってきたな」と思ったら、それは危険信号です。もったいないと思わずにすぐに水を捨て、容器を洗剤で洗ってリセットしてください。清潔さこそが、挿し木成功の最大の秘訣です。

バラの挿し木における活用ポイント

ガーデニング好きなら一度は憧れる「バラの挿し木」。成功すればお気に入りのバラを増やせますが、バラは雑菌に弱く、挿し木難易度は比較的高めの植物です。「挿し木したけど黒くなって枯れた」という経験がある方も多いのではないでしょうか。ここでも、リキダスの使いどころが成功の鍵を握ります。

まず大前提として、バラの挿し木において「挿し穂を水揚げする段階」や「発根待ちの段階」では、私はリキダスを使いません。 バラの切り口は非常にデリケートで、カルス(発根の元となる癒合組織)ができる前に雑菌が入ると一発アウトだからです。この期間は、殺菌作用も期待できるメネデール(100倍)を使用するか、徹底的に清潔な水だけで管理するのがベストプラクティスです。

では、いつリキダスを使うのか?それは「発根を確認して、ポットに植え替えた(鉢上げした)直後」です。

水挿しやバーミキュライト挿しで根が出たバラを、培養土を入れたポットに移す作業は、赤ちゃんを保育器から外に出すようなもので、植物にとって強烈なストレスがかかります。この「植え痛み」を和らげるために、植え付け直後の水やりにリキダス(1000倍希釈)をたっぷりと使うのです。

バラ特有の「シュート」を呼ぶ効果

バラ栽培の醍醐味といえば、株元から勢いよく伸びる太い枝「ベーサルシュート」ですよね。リキダスに含まれるアミノ酸やカルシウムは、この新しい芽を作るための重要な材料になります。鉢上げ後の活着(根付くこと)がスムーズにいくと、植物体内のエネルギー循環が良くなり、結果として立派なシュートが発生しやすくなると感じています。「根付かせるためのリキダス」が、結果として「良い枝を作る」ことに繋がるのです。

また、バラの場合は「葉面散布(ようめんさんぷ)」も有効です。挿し木中は根からの吸水力が弱いので、葉っぱからの蒸散を抑えるために霧吹き(葉水)をしますよね。この霧吹きの水に、2000倍程度に薄めたリキダスを混ぜてみてください。葉の気孔から直接アミノ酸やミネラルが吸収され、光合成能力をサポートしてくれます。ただし、やりすぎると葉が汚れたり病気の原因になるので、週に1回程度、乾きやすい晴れた日の午前中に行うのがコツですよ。

多肉植物に使う適切なタイミング

ぷっくりとした姿が可愛い多肉植物やサボテン。これらも「葉挿し」や「挿し木」で簡単に増やせますが、草花や観葉植物とは全く異なる管理が必要です。彼らは乾燥地帯の植物なので、リキダスの使い方も「乾燥」を意識しなければなりません。

最もやってはいけない失敗は、「切り取ったばかりの多肉植物をリキダス水に浸けること」です。これをやると、切り口からジュレるように腐って溶けてしまいます。多肉植物の挿し木は、切り口を乾燥させてカルスを作らせ、土の上に転がしておいて発根を待つのが基本中の基本。この段階では水も活力剤も一切不要です。

リキダスが活躍するのは、「発根して土に植え、最初の水やりをするタイミング」です。

根が出てきた多肉植物は、親葉の水分を使い果たしてシワシワになっていることが多いですよね。ここで、2000倍〜3000倍にごく薄く希釈したリキダス水を与えます。すると、乾ききった体に水分と共に微量要素が染み渡り、驚くほどの速さで葉にハリが戻ります。真水を与えるよりも、明らかにプリッとした元気な姿に戻るのが早いです。

【注意】徒長(とちょう)のリスク

多肉植物に窒素分(アミノ酸含む)を与えすぎると、ヒョロヒョロと長く伸びてしまう「徒長」の原因になります。リキダスは肥料ではありませんが、アミノ酸を含んでいるため、日照不足の環境で与えすぎると徒長を招く恐れがあります。

リキダスを与える際は、必ず「たっぷりと日光が当たる場所」で管理すること。光合成が活発に行われている状態であれば、吸収した成分がしっかりと体の形成に使われ、引き締まった良い株に育ちます。「リキダスと日光はセット」と覚えておいてくださいね。

よくある質問:リキダスと挿し木のQ&A

よくある質問:リキダスと挿し木のQ&A

最後に、ブログの読者さんやInstagramのフォロワーさんからよくいただく、リキダスと挿し木に関する質問をまとめてみました。「これってどうなの?」と迷った時の参考にしてくださいね。

リキダスの希釈液は作り置きしてもいいですか?

作り置きはNGです。使うたびに作ってください。
リキダスを水に混ぜると、水道水に含まれる塩素(カルキ)の効果が薄れ、非常に腐りやすくなります。また、成分が変化してしまう可能性もあります。「もったいないから」とペットボトルに作り置きしておいた水を使うと、雑菌を植物に注ぎ込むことになってしまうので、必ずその日に使い切れる量だけを作るようにしましょう。

毎日リキダスをあげても大丈夫ですか?

土植えの場合は週に1回程度にしましょう。
土に挿している場合、毎日水をあげると過湿で根腐れしてしまいます。土の表面が乾いたタイミングであげてください。リキダス自体の使用頻度も、週に1回程度で十分効果があります。
水耕栽培(水挿し)の場合は毎日水を換えるのが理想ですが、毎日リキダス水にする必要はありません。「平日は真水、週末はリキダス」といったペースでも十分に元気に育ちますよ。

他の活力剤(HB-101など)と混ぜて使ってもいいですか?

混ぜないで使用することをおすすめします。
「栄養満点になりそう!」という気持ちは分かりますが、成分同士が化学反応を起こして沈殿物が出たり、効果が打ち消し合ったりする可能性があります。どうしても両方使いたい場合は、「今週はリキダス、来週はHB-101」のように時期をずらして使うのが安心です。

挿し木がしおれてきました。リキダスをあげれば復活しますか?

まずは「湿度」を見直してみてください。
挿し木がしおれる一番の原因は、根からの給水が葉からの蒸散に追いついていないことです。リキダス(コリン)には吸水を助ける効果がありますが、しおれがひどい場合は即効性がありません。
まずはビニール袋を被せて湿度を保つ、葉っぱを半分にカットして蒸散を減らす、といった物理的な対策を行い、その補助として薄めのリキダス水を与えて様子を見るのがベストです。

リキダスで挿し木の成功率を高めよう

今回は、「リキダス 挿し木」をテーマに、その効果的な使い方やメネデールとの違い、植物別の具体的な活用法までを深掘りしてきました。長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。

最後に改めてお伝えしたいのは、「リキダスは魔法の薬ではないが、頼れるサポーターである」ということです。

リキダスを使えば、枯れた枝が生き返るわけではありませんし、適当に挿しても必ず発根するわけではありません。挿し木の成功率を左右する最大の要因は、やはり「時期」「温度」「湿度」「清潔さ」といった基本環境です。リキダスは、その基本が整った上で、植物があと一歩頑張るための「底力」を補ってくれる存在です。

今回のまとめ:挿し木成功の方程式

  • 初期フェーズ(発根前):
    「メネデール」または清潔な水で、腐敗を防ぎながら静かに待つ。
  • 中期フェーズ(発根・成長期):
    「リキダス(1000倍〜2000倍)」に切り替え、根と芽の成長を一気に加速させる。
  • 後期フェーズ(定植後):
    「ハイポネックス(肥料)+リキダス」で、本格的な株作りを開始する。

植物を増やそうとして失敗すると、とても悲しい気持ちになりますよね。私も数え切れないほどの挿し穂をダメにしてきました。でも、その失敗の中で「あ、今回は水が濃すぎたかな」「タイミングが早かったかな」と試行錯誤することが、ガーデニングの腕を上げる一番の近道でもあります。

リキダスという強力な武器を正しく使えば、これまで難しかった植物の増殖もきっと成功するはずです。発根した時のあの小さな喜びを、ぜひあなたも体験してみてください。この記事が、あなたと植物との暮らしをより豊かにするヒントになれば嬉しいです。

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