こんにちは。庭と暮らす、日々のこと、運営者の「ゆう」です。
大切な植物がなんとなく元気がないときや、もっと大きく育てたいとき、頼りになるのが活力剤ですよね。
特にリキダスは有名ですが、早く元気になってほしいからといって毎日あげても大丈夫なのか、それとも頻度を落とすべきなのか悩んでいませんか。
実はリキダスには毎日使えるタイプとそうではないタイプがあり、間違った使い方をすると逆効果になってしまうこともあるのです。
この記事では私が実際に試行錯誤して学んだ、植物を傷めないための正しいリキダスの使い方について詳しくお話しします。
- ストレートタイプと原液タイプの決定的な違い
- 毎日使う場合に絶対に守りたい希釈のルール
- 即効性を求めるなら試したい葉面散布の頻度
- トマトや芝生など植物別の最適な使用ペース
リキダスを毎日使う頻度の正解とは

「良かれと思って毎日あげていたその一本が、実は植物の呼吸を止めているかもしれない」という事実をご存知でしょうか?
少しドキッとさせてしまったかもしれませんが、これは決して脅しではありません。「リキダスを毎日あげても大丈夫?」という疑問に対し、安易に「大丈夫ですよ!」と答える記事も見かけますが、それは半分正解で、半分は植物を枯らす原因になりかねない危険なアドバイスです。
結論から申し上げますと、手元にあるリキダスのボトルの種類、そして「どうやって与えるか」によって、正解は180度変わります。ここでは、タイプごとの生理学的なメカニズムに基づいた正しい頻度と、植物に負担をかけないための絶対的なルールについて、私の失敗談も交えながら深掘りして解説します。
ストレートタイプは毎日使える
もし、あなたがお持ちのリキダスが、薄いブルーの液体が入ったシャワータイプ(そのまま使えるタイプ)であれば、安心してください。これは毎日の水やり代わりに使っても、基本的には問題ありません。
なぜなら、この「リキダス ストレート」は、メーカーがあらかじめ植物にとって安全な濃度(およそ浸透圧障害を起こさないレベル)に調整して販売しているからです。毎日の水やりルーチンの中に組み込んでも、土壌の中に過剰な成分が蓄積しにくい設計になっています。
デリケートな時期こそ毎日のケアが効く
特にこのストレートタイプが本領を発揮するのは、植物がまだ自力で養分を吸い上げる力が弱い時期です。
- 種まき直後:まだ根が出ていない、あるいは出始めたばかりの時期。
- 挿し木・挿し芽:枝をカットして、新しい根を出させようとしている時期。
- 植え替え直後:根が傷つき、水を吸う力が落ちている時期。
こうしたタイミングでは、肥料(チッソ・リン・カリ)を与えると刺激が強すぎて根が傷んでしまいます。しかし、リキダスに含まれる「コリン」や「フルボ酸」といった成分は、肥料とは全く異なる働きをします。コリンは細胞膜を丈夫にし、フルボ酸は発根環境を整えるサポートをしてくれるのです。
私の経験でも、挿し木をした直後のポトスに毎日ストレート液を与えたところ、ただの水を与えたものよりも明らかに新芽の動き出しが早かったことがあります。これは「栄養を与える」というよりは、「植物の点滴」として、毎日の代謝を優しくサポートしてあげるイメージですね。
ここがポイント
ストレートタイプは「薄める手間がない」のが最大のメリットですが、それ以上に「計算された安全な濃度である」という点が重要です。初心者が希釈倍率を間違えて濃くしすぎるリスクがないため、毎日の管理には最適の選択肢と言えます。
ただし、一つだけ注意点があります。いくら毎日使えるといっても、土が乾いていないのに無理やり毎日あげるのはNGです。植物の根は酸素を必要としているので、土が常にジメジメしていると「根腐れ」を起こします。「毎日あげる」というのは、あくまで「土が乾いて、水やりのタイミングが来た時」に、水の代わりに使うという意味だと捉えてくださいね。
原液の毎日使用は逆効果のリスク
一方で、多くのガーデナーが持っているであろう、オレンジ色のキャップがついた「原液(濃縮)タイプ」。これを裏書きにある「1000倍」などの規定倍率で希釈し、毎日ジャブジャブ与えることは、はっきり申し上げますがおすすめできません。
「活力剤だから肥料じゃないし、毎日あげたほうが元気になるはず!」という親心は痛いほど分かるのですが、植物の生理学的な視点で見ると、これは非常にリスクが高い行為なのです。
見えない恐怖「塩類集積」のメカニズム
なぜ原液タイプの連用がいけないのか。その理由は「塩類集積(えんるいしゅうせき)」という現象にあります。
リキダスには、カルシウムをはじめとする様々なミネラル成分が濃厚に含まれています。これらは植物にとって必要な栄養素ですが、植物が1日に吸収できる量には限界があります。吸収されなかった成分はどこへ行くかというと、土の中に「塩(えん)」として残ります。
毎日規定濃度で与え続けると、土の中のミネラル濃度がどんどん高くなっていきます。すると、以下のような恐ろしいことが起こります。
- 土の濃度が、植物の根の細胞内の濃度よりも高くなる。
- 「浸透圧」の原理により、根が水を吸うどころか、根から水分が土の方へ奪われてしまう。
- 土は湿っているのに、植物は水不足の状態(脱水症状)になり、萎れて枯れる。
これが、いわゆる「肥料焼け」と同じメカニズムです。良かれと思って毎日あげていたリキダスが、実は植物の喉をカラカラに乾かせていた…なんてことになったら悲しすぎますよね。
注意点
特に鉢植え(プランター栽培)は、地面と違って土の量が限られているため、この「濃度の高まり」がダイレクトに影響します。逃げ場のない根っこを追い詰めないよう、原液タイプの場合は「週に1回」というリズムを守るのが、植物にとっては一番の優しさなのです。
リキダスは本来、週に1回程度の使用でも十分に効果が持続するように設計されています。焦る気持ちを抑えて、じっくりと効かせていくのがプロのコツですよ。
毎日やるなら希釈倍率を薄く調整
「理屈は分かったけれど、どうしても毎日何かケアしてあげたい!」「毎朝の水やりルーチンに組み込みたい」という熱心な方もいらっしゃると思います。実は、原液タイプでも毎日安全に使うための「裏技」があるんです。
それは、希釈倍率を極限まで薄くする(2000倍〜5000倍)という方法です。
農業技術「養液土耕」の応用
これは、プロの農家さんが行っている「養液土耕(ようえきどこう)」という技術に近い考え方です。一度に濃い栄養を与えるのではなく、ごくごく薄い栄養を含んだ水を毎回与えることで、植物にストレスを与えず、常に一定の栄養素を供給し続けるという手法です。
具体的には、以下のような濃度設定にします。
| 目的 | 通常の希釈(週1回) | 毎日の希釈(推奨) | 作り方の目安(2Lペットボトル) |
|---|---|---|---|
| 草花・野菜 | 1000倍 | 3000倍〜5000倍 | 2Lの水に原液を0.5ml(約10滴) |
| バラ・果樹 | 500倍〜1000倍 | 2000倍〜3000倍 | 2Lの水に原液を1ml(スポイト等で) |
この「超・薄めリキダス水」であれば、毎日の水やりとして使っても土壌への塩類集積リスクは極めて低くなります。むしろ、リキダスの主成分である「コリン」や「フルボ酸」が常に根の周りに存在することになり、根の活性を維持する上で非常に理にかなっています。
夏の猛暑対策としての「薄い毎日」
特に私がこの方法をおすすめしたいのが、真夏の猛暑期です。夏場は植物も人間と同じで「夏バテ」をしており、濃い肥料や活力剤を受け付けないことがあります。しかし、暑さに対抗するための成分(コリンなど)は欲しているのです。
そんな時、この5000倍程度の薄いリキダス水を毎朝の水やりに使うと、植物への負担は最小限に抑えつつ、暑さに耐えるための基礎体力をサポートできます。「水よりは良いものを、でも決して濃すぎず」というバランス感覚が、真夏のガーデニングを成功させる秘訣です。
私のやり方
私は2リットルの空きペットボトルを常備していて、そこにリキダス原液を「ポタッ」と一滴だけ垂らします。厳密に計量しなくても、これくらい薄ければ毎日あげても全く問題ありません。「お守り」くらいの気持ちで混ぜるのがコツですよ。
葉面散布の頻度とやりすぎ注意
「根腐れして根が機能していない」「植え替えで根を切ってしまった」など、根からの吸収が期待できない緊急事態において、最強の手段となるのが「葉面散布(ようめんさんぷ)」です。これは霧吹きなどで、葉っぱの表裏に直接リキダス希釈液を吹きかける方法です。
葉面散布は、根を通さずに葉にある「気孔(きこう)」やクチクラ層からダイレクトに成分を浸透させるため、効果が出るのが非常に早いのが特徴です。まさに植物への「即効性点滴」と言えるでしょう。
しかし、即効性があるからこそ、毎日はやりすぎになってしまう可能性が高いのです。
なぜ毎日葉っぱを濡らしてはいけないのか
「毎日葉水(はみず)をするのは良いことじゃないの?」と思われるかもしれませんが、リキダスを含んだ水を毎日散布することには、以下の2つのリスクがあります。
- 気孔の閉塞リスク:リキダスに含まれる成分が乾いて葉の表面に残ると、呼吸するための穴である気孔を塞いでしまう可能性があります。
- 病害の発生リスク:葉が常に濡れている状態が続くと、黒星病やうどんこ病といったカビ由来の病気が発生しやすくなります。特に夕方以降、乾きにくい時間帯の毎日の散布は危険です。
私が実践しているベストな頻度は、「週に1回〜2回」です。これくらいのペースであれば、成分を十分に吸収させつつ、葉を乾燥させる期間も確保できるため、トラブルのリスクを回避できます。
夏場の葉面散布は「濃度」に命をかける
また、季節によっても注意が必要です。特に夏場の高温期に葉面散布を行う場合、通常通りの濃度(1000倍など)で行うと、水分が急激に蒸発して成分だけが葉の上に高濃度で残り、「葉焼け(薬害)」を起こすことがあります。
夏場にリキダスを葉面散布する場合は、必ず規定より薄い「2000倍」程度で行うこと。そして、日中のカンカン照りの時間を避け、気孔が開いている「早朝」か、気温が下がり始めた「夕方」に行うことが鉄則です。
やりすぎで枯れるのを防ぐ方法
どれだけ気をつけていても、ついつい可愛さ余ってリキダスを与えすぎてしまうことは誰にでもあります。重要なのは、植物が出す「もうお腹いっぱいだよ!」「苦しいよ!」というSOSサインをいち早く察知し、対処することです。
もし、毎日リキダスを与えていて、植物に以下のような症状が現れたら、それは「やりすぎ(濃度障害)」の可能性が高いです。
| SOSサイン | 症状の詳細 | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| 葉先が枯れる | 葉の先端や縁が茶色くチリチリになる。 | 根が吸い上げた塩分が葉先に溜まり、細胞が壊死している(肥料焼け)。 |
| 下葉が黄色くなる | 古い葉から順に黄色くなって落ちる。 | 根が傷んで、必要な栄養や水分を上に送れなくなっている。 |
| 葉に白い跡 | 乾いた後に白い粉のようなものが残る。 | 葉面散布の濃度が濃すぎる、または回数が多すぎる。 |
| 新芽が縮れる | 新しく出た葉が奇形になったり黒ずむ。 | 過剰な成分による成長点の障害、またはカルシウム過多による拮抗作用。 |
リキダス抜き(デトックス)期間を作ろう
もしこれらの症状に気づいたら、即座にリキダスの使用をストップしてください。そして、最低でも2週間〜1ヶ月程度は、「ただの真水だけ」を与える期間を設けます。
この時、鉢植えであれば、鉢底から水が勢いよく流れ出るくらい、たっぷりと水を与えてください。これは土の中に溜まってしまった余分な成分を、水と一緒に物理的に洗い流す(リーチングといいます)ためです。
「元気がないからもっとあげなきゃ!」と焦ってさらにリキダスを追加するのは、弱っている人に無理やりステーキを食べさせるようなものです。まずは胃腸(根)を休ませてあげることが、回復への一番の近道だということを忘れないでくださいね。
(出典:株式会社ハイポネックスジャパン『リキダス』公式製品情報)
リキダスを毎日使う頻度と活用術

ここまでは「やってはいけないこと」や「守るべきルール」を中心にお話ししましたが、ここからはもっとポジティブに、「じゃあ、この植物にはどう使えば一番効果的なの?」という具体的な活用術についてお話しします。
植物の種類や生育ステージによって、リキダスのベストな頻度や使い方は微妙に変わってきます。私が実際に庭で育てている植物たちでの成功例をもとに、実践的なテクニックをご紹介します。
メネデールとの違いと使い分け
園芸店に行くと、リキダスの隣に必ずと言っていいほど並んでいる「メネデール」。どちらも有名な活力剤ですが、この二つの違いを明確に答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。
「どっちを使えばいいの?」「両方混ぜてもいいの?」「毎日使うならどっち?」
こんな疑問を持つ方のために、私が長年使い分けてきた結論をお伝えします。この二つは、パッケージこそ似ていますが、中身の成分と得意とする役割は全くの別物なんです。
成分で見る決定的違い
まず、それぞれの主成分を見てみましょう。
- メネデール:主成分は「二価鉄イオン(Fe++)」。植物の光合成を助けたり、切り口を保護して新しい根を出させたりする、いわば「発根特化型」の資材です。
- リキダス:主成分は「コリン・フルボ酸・アミノ酸・カルシウム」。植物全体の代謝を上げ、ストレスへの抵抗力をつけ、細胞壁を強くする「総合体力向上型」の資材です。
これを人間に例えるなら、メネデールは「手術後の点滴や傷薬」で、リキダスは「日々のプロテインやマルチビタミンサプリメント」といったイメージが近いですね。
「毎日」の使い分け戦略
では、頻度の観点からはどう使い分けるべきでしょうか。
【メネデールを毎日使うべきシーン】
水耕栽培(水栽培)や、挿し木・挿し芽の水替えを行う時は、メネデールの独壇場です。メネデールに含まれる鉄イオンは、水の腐敗を防ぎながら切り口の細胞分裂を促すため、毎日の水替えのたびに希釈水を新しく作って交換するのがベストです。この場合、「毎日」の使用が正解となります。
【リキダスへ切り替えるタイミング】
一方で、無事に根が出て土に植え付けた後や、すでに元気に育っている植物に対しては、リキダスの出番です。根が張った後は、カルシウムやアミノ酸を供給して「体を作る」フェーズに入るからです。この段階になれば、毎日ではなく「週に1回」のペースに落とし、じっくりと効かせていくのが理想的です。
| 比較項目 | メネデール | リキダス |
|---|---|---|
| 主な目的 | 発根促進、植え付け、弱った時のカンフル剤 | 生育促進、カルシウム補給、夏越し・冬越し対策 |
| 毎日の使用 | 水耕栽培・挿し木なら推奨 | ストレートは可、原液は非推奨(週1が基本) |
| 得意な植物 | 根が出ていない挿し穂、弱りきった株 | 野菜、花、観葉植物など成長中の全般 |
私は、挿し木をする時はメネデールで発根させ、鉢上げ(土への植え替え)をしたタイミングで、「ここからは大人の体作りだよ」と声をかけながらリキダスに切り替えるようにしています。このリレー形式が、最も植物をスムーズに大きくするコツだと感じています。
トマトなど野菜への効果的な頻度

家庭菜園で野菜を、特にトマトやピーマン、ナスなどの「ナス科」の野菜を育てている方にとって、リキダスは単なる活力剤以上の「必須アイテム」と言っても過言ではありません。
なぜなら、リキダスには野菜栽培で最も不足しがちな「カルシウム」が豊富に含まれているからです。
週1回・高濃度アタックで「尻腐れ」を防ぐ
トマト栽培で多くの人を悩ませる「尻腐れ病」。せっかく実ったトマトのお尻が黒く腐ってしまう悲しい生理障害ですが、これは病原菌ではなく、単なる「カルシウム不足」が原因です。
ここで重要なのが頻度と濃度です。トマトの実が肥大している時期(実が大きくなろうとしている時期)は、カルシウムの需要が爆発的に増えます。この時期に限っては、通常の1000倍希釈では追いつかないことがあります。
そこで私が実践している、そしてメーカーの実験などでも推奨されているのが、「週に1回、200倍〜500倍の濃いめのリキダスを与える」という方法です。
トマト専用プロトコル
- 頻度:週に1回(必ず守る)
- 濃度:500倍(症状が出そうなら200倍まで濃くしてOK)
- 方法:株元の土への灌水と、実や葉への葉面散布のダブルパンチ
「えっ、さっき原液の濃いのはダメって言ったじゃない!」と思われるかもしれませんが、トマトのような成長が早く、実を作るために大量のミネラルを消費する野菜に関しては、この高濃度・高頻度での供給が必要不可欠なのです。逆に言うと、それくらいトマトはカルシウムを「食べて」いるんですね。
カルシウムを届けるための工夫
カルシウムという成分は、植物の中で移動するのがとても苦手な成分です。根から吸っても、なかなか実の先端まで届きません。そこでリキダスに含まれる「フルボ酸」が良い仕事をします。フルボ酸はカルシウムを掴んで運びやすくする「トラック」のような役割をしてくれるので、ただのカルシウム剤を与えるよりも効率よく吸収されるんです。
美味しいトマトを収穫するために、実がついている間だけは、カレンダーに「リキダスの日」と赤丸をつけて、忘れずに週1回のケアをしてあげてくださいね。
芝生への散布頻度と色の変化

「隣の家の芝生は青い」なんて言いますが、リキダスを適切に使えば、ご自宅の芝生を近所で一番の青さ(濃い緑)にすることは夢ではありません。
芝生は、他の植物とは決定的に違う点があります。それは「頻繁に体を切断される(芝刈り)」ということです。刈り込みというのは、人間で言えば怪我をしているのと同じ。修復のために多大なエネルギーとアミノ酸を必要とします。
10日〜2週間に1回が「緑」を維持する秘訣
芝生に対するリキダスの効果は、実は化成肥料よりも早く、目に見えて現れやすいんです。実験などでも、化成肥料のみの区画よりも、リキダスを併用した区画の方が葉色が濃くなり、その効果が1ヶ月近く持続したというデータがあります。
私の推奨する頻度は、「10日〜2週間に1回」の散布です。特にベストなタイミングは以下の2つです。
- 芝刈りの直後: 傷ついた葉の断面を修復し、次の新芽を出すためのエネルギー補給として。刈り込み後の「お疲れ様」の一杯として散布します。
- 大雨が降った後の晴れ間: 雨で土壌中の肥料成分が流れてしまった時、リキダスを散布することで、残った微量要素の吸収を助け、加湿で弱った根をケアします。
芝生は面積が広いので、ジョウロで撒くのは大変ですよね。私はホースの先に取り付ける「液肥希釈器(スプレイヤー)」を使って、水やりのついでにジャーっと撒いています。
ここだけの話
真夏、猛暑で芝生が茶色くなりかけた時も、リキダスの出番です。この時は肥料(チッソ分)を与えると逆に止めを刺してしまうことがありますが、リキダスなら「コリン」の効果で耐暑性を高めてくれるので、夏枯れ防止の特効薬になりますよ。
観葉植物への使用頻度と注意点

リビングのモンステラやパキラ、フィカスなどの観葉植物。お部屋のインテリアとしても大切ですが、室内管理ならではの「頻度の落とし穴」には注意が必要です。
屋外の植物と違って、室内は風通しが悪く、光量も少ないため、植物の代謝(水や養分を吸うスピード)は驚くほどゆっくりです。ここで「リキダスは週1回が良いって聞いたから」と、土が乾いていないのに毎週リキダス水を与え続けると、間違いなく根腐れを起こします。
「週1」という固定観念を捨てる
観葉植物におけるリキダスの正しい頻度は、「水やりのタイミングに依存する」が正解です。
- 春〜秋(成長期): 土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。この時、毎回ではなく「2回に1回」または「週に1回」のペースでリキダスを混ぜます。新しい葉が展開している時期は、植物も「お腹が空いている」状態なので、1000倍希釈で積極的に与えてOKです。
- 冬(休眠期): ここが一番の注意点です。冬はほとんど水を吸いません。水やり自体が「月に1〜2回」になることもザラです。この時期は、水やりのたびにリキダスを混ぜても良いですが、濃度は「3000倍〜5000倍」にごく薄くしてください。
冬の与えすぎに注意
冬に濃いリキダスを与えると、植物が「成長しなきゃ!」と勘違いして、ひょろひょろと弱い芽(徒長)を出してしまったり、消化不良を起こして根が傷んだりします。冬は「栄養」ではなく、あくまで「耐寒性を維持する」ための微量補給に留めるのが、春に元気に目覚めさせるコツです。
室内では「カレンダー」ではなく、「土の乾き具合」を師匠にして、リキダスを与えるタイミングを決めてくださいね。
肥料と併用する際の効果的な頻度
「ハイポネックス原液などの液体肥料と、リキダスは一緒に使ってもいいの?」という質問をよくいただきますが、答えは「YES!むしろ一緒に使ってください」です。
リキダスは単体でも素晴らしい効果を発揮しますが、肥料(ごはん)と一緒に使うことで、その真価を200%発揮するように作られています。
「混合液」を週1回作るのが最強のルーチン
リキダスに含まれる「フルボ酸」には、キレート作用といって、土の中にある肥料成分(チッソ・リン・カリ・マグネシウムなど)を、植物の根が吸収しやすい形に包み込む能力があります。
つまり、肥料単体であげるよりも、リキダスを混ぜてあげたほうが、肥料の効き目が良くなる(吸収効率が上がる)のです。
おすすめの頻度とやり方は以下の通りです。
最強の混合ルーチン
生育期(春〜秋)の週に1回、ジョウロに水を入れる際、以下の割合でブレンドします。
- 水:規定量
- 液体肥料:規定量(例:500倍)
- リキダス:規定量(1000倍)
これをよく混ぜて、いつも通りの水やりとして与えます。
この「週1回のスペシャルドリンク」を与えることで、肥料で体を大きくしつつ、リキダスで代謝を高めてバテさせない、という理想的な生育サイクルを作ることができます。
ただし、混ぜて作った液は化学変化を起こしたり腐敗したりしやすいので、「作り置き」は厳禁です。必ずその時に使い切るようにしてくださいね。
これだけは知っておきたい!リキダスの頻度に関するQ&A

最後に、私がブログの読者さんやインスタグラムのフォロワーさんからよくいただく質問をまとめてみました。「これってどうなの?」と迷った時の参考にしてくださいね。
- 毎日あげ続けていたら、葉っぱの先が枯れたり黄色くなってきました。これって好転反応ですか?
-
いいえ、残念ながらそれは「根が傷んでいる(根腐れ・肥料焼け)」危険なサインの可能性が高いです。
植物に「好転反応(毒出し)」という現象はありません。リキダスを与えて具合が悪くなった場合は、濃度が濃すぎるか、頻度が多すぎて土の中に成分が溜まりすぎていることが原因です。すぐに使用を中止し、しばらくは「ただの真水」をたっぷりと与えて、土の中の成分を洗い流すようにケアしてあげてください。
- 植物がすごく元気がないので、毎日あげて早く回復させたいのですが…?
-
気持ちは痛いほど分かりますが、弱っている時こそ「薄め」を意識してください。
人間で例えるなら、高熱を出して寝込んでいる時に、ステーキや鰻重(濃い栄養)を毎日食べさせられるようなものです。弱っている根っこは、濃い成分を吸収する力がありません。
どうしてもあげたい場合は、規定の1000倍ではなく、2000倍〜3000倍に薄めた「リキダス水」を、土が乾いたタイミングで与えるのが、一番の優しさになります。
- 梅雨や秋の長雨で水やりができない時、リキダスの頻度はどうすればいいですか?
-
雨が上がった直後が、実は絶好の「リキダスチャンス」です!
雨が続くと水やりができないので、リキダスをあげるタイミングを逃してしまいますよね。でも実は、大量の雨が降ると、土の中の必要なミネラル分まで流れてしまっていることが多いんです。
なので、雨が上がったらすぐにリキダス(規定倍率)を与えてみてください。雨で過湿になってストレスを受けた根っこをケアしつつ、流れたミネラルを補給できるので、その後の回復が驚くほど早くなりますよ。
- 開封したリキダスは、いつまで使えますか?
-
なるべく早めに、できれば1年〜2年以内に使い切るのが理想です。
リキダスは腐りにくいように作られていますが、成分に含まれるアミノ酸やフルボ酸は有機物なので、時間が経つと徐々に劣化していきます。特に直射日光の当たる場所に置いておくと変質しやすいので、使わない時は必ずキャップをしっかり閉めて、冷暗所(下駄箱の中や倉庫など)に保管してくださいね。
リキダスの頻度は毎日より適量を
ここまで、植物の種類やシーン別にリキダスの頻度について深掘りしてきました。
最後に改めてお伝えしたいのは、植物にとって一番の栄養は、あなたの「観察」だということです。
「毎日リキダスをあげたい」と思ったその動機は、「早く元気になってほしい」「枯らしたくない」という深い愛情から来ているはずです。その愛情はとても素晴らしいものですが、植物には植物の時間軸があります。
人間が栄養ドリンクを毎日10本飲んでも健康になれないのと同じで、植物も許容量を超えた成分は毒になってしまいます。
- ストレートタイプなら、毎日の水やり代わりに。
- 原液タイプなら、基本は週1回、じっくりと。
- どうしても毎日あげたいなら、水のように薄くして。
このルールさえ守れば、リキダスは間違いなくあなたのガーデニングライフを支える最強のパートナーになってくれます。
毎日ジョウロを持つその手で、今日は水だけがいいかな?今日はリキダスをご馳走しようかな?と、植物と対話するように決めてみてください。きっと植物たちは、生き生きとした葉色と美しい花で、その愛情に応えてくれるはずですよ。
※本記事の情報は、一般的な園芸知識と筆者の経験に基づくものです。植物の状態や環境によっては適さない場合もあります。製品の正確な使用方法については、必ずハイポネックスジャパン公式サイトをご確認ください。また、大切な植物の不調については専門家への相談をおすすめします。
